藤山武装障害走というクソダルイベントが終わった。
しかし!一息つける余裕なんて無い。そう!地獄の50km行軍が控えているのだ!
前日の夕方から始まり、次の日の昼まで夜通し歩き続ける。
しかも!そのルートは全て急な山道!このルートを選定したやつに人の心はあるんか?と思いたくなる(笑)
しかし文句を言っていても始まらない。私は背嚢(*1)に迷彩服やらパンツやら水分やらを入れていった。
自衛隊や登山を経験した人ならば分かるだろうが荷造りをするとき、重いものはできるだけ上にかつ背中側にくるようにするなどの工夫により、多少は苦痛を軽減できる。
私は苦痛を軽減するため、荷造りにこだわりまくった。幸い今日は夕方の行軍まで割と自由時間がある。
行軍で1番辛いのはもちろん歩いている時であるが、始まる前というのもなかなかに苦痛である。
むしろ早く始めて早く終わった方がマシだなとも思っていた。
行軍が始まる3時間前、今日は寝れないから仮眠を取るようにと区隊長に言われた。
もちろん緊張して眠れる訳がない(笑)だから私は、資格試験の勉強をすることにした。
自作した語呂合わせノートをひたすら周回する。行軍中に思い出すことでアウトプットできるから、勉強もできるし苦痛から意識を逸らすこともできるから一石二鳥だ!
1時間半ほど勉強してると、今度は背嚢の調整をすることにした。
これで本当に大丈夫か?ベルトの長さは合っているのか?こだわり始めるとキリがない。
時計を見ると刻一刻と、時間が迫って来る。心臓の鼓動は早くはないが1回1回力強く動いている。
「あと○分だ....」
時計を見るたびに、心の中でそう呟いてしまう...
次回!地獄の行軍編!
つづく
【用語解説】
(*1)背嚢
自衛隊が使っている迷彩柄の大きなリュックサックのこと。