映画 ふしぎ駄菓子屋 銭天堂

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劇場公開日:

解説

廣嶋玲子原作による人気児童小説「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」シリーズを天海祐希の主演で実写映画化。

新米教師の等々力小太郎は、赴任した小学校の子どもたちから不思議な駄菓子屋「銭天堂」の噂を聞く。怪しげな店主・紅子が選んでくれる駄菓子を食べれば願いがかなうが、食べ方や使い方を間違えると大変なことになるのだという。やがて、銭天堂の駄菓子を買ったと思われる人たちの様子がおかしくなり、小太郎が密かに思いを寄せる雑誌編集者・相田陽子も暴走してしまう。そんな中、小太郎はもう一軒の駄菓子屋「たたりめ堂」の存在に気づく。その店では店主のよどみが人々の悪意を集めて作った駄菓子を売っていた。小太郎は大切な人たちを守るべく、紅子とともによどみを追うが……。

原作でも人気の高い「たたりめ堂」の店主・よどみを上白石萌音が演じ、映画オリジナルキャラクターの教師・小太郎役で大橋和也、雑誌編集者・陽子役で伊原六花が出演。「リング」「スマホを落としただけなのに」の中田秀夫監督がメガホンをとり、「ブルーピリオド」の吉田玲子が脚本を手がけた。

2024年製作/103分/G/日本
配給:東宝
劇場公開日:2024年12月13日

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(C)2024 映画「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」製作委員会

映画レビュー

3.5甦れ!私の中の願望!!若者よ、黒猫に要注意よ🐈‍⬛

2024年12月19日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

ネタバレ! クリックして本文を読む
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共感した! 7件)
ななやお

4.0こうあるべきだと決して押し付けがましくないところがよかったです。あくまで丁寧に観客に共感して貰うことと楽しんで貰うことに徹している演出が効いていました。ホラー要素も本格的。

2025年1月25日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

興奮

幸せ

 廣嶋玲子原作による人気児童小説「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」シリーズを天海祐希の主演で実写映画化。

●ストーリー
大学を卒業し自身の母校である小学校へ着任した新米教師の等々力小太郎(大橋和也)。父が亡くなったことで今まで住んでいた一軒家を手放し、母と妹と共に幼い頃に暮らしていた街へと戻ってきたのです。
 担当したホームの小学校の子どもたちから、小太郎は不思議な駄菓子屋「銭天堂」の噂を聞きます。そこには店主・紅子(天海祐希)がいて、その店まで辿り着けるのは選ばれた幸運な人物のみ。招かれた客の願いにぴったりの駄菓子を選んでくれるというのです。但し駄菓子を食べれば願いがかなうにはかなうけれども、食べ方や使い方を間違えると大変なことになるのだそうなのです。どうやら本来の望みを叶えるお菓子を食べて、そこで得られた環境を生かしていくかは自分次第のようなのです。やがて、銭天堂の駄菓子を買ったと思われる人たちの様子がおかしくなり、小太郎が密かに思いを寄せる雑誌編集者・相田陽子(伊原六花)も「もっと認められたい!」という気持ちが止められなくなり暴走してしまいます。
 そんな中、小太郎はもう一軒の駄菓子屋「たたりめ堂」の存在に気づく。その店には不気味な笑いで、人々の悪意を集めるよどみ(上白石萌音)がいました。よどみは人々の悪意を集めて作った駄菓子を売っていたのです。
 小太郎は大切な人たちを守り、よどみを食い止めるため、立ちあがります。そんな小太郎の前に現れた紅子。一緒によどみを追うことになります。

●解説
 一見すると子供向けの陳腐なストーリーに見えがちですが、なかなか人生における成功について、的を得た世界観が描かれており、大人が見ても感情移入してしまうのです。
 願い事がかなうという駄菓子は、一種のメタフアーでしょう。駄菓子を食べれば願いがかなうにはかなうけれども、食べ方や使い方を間違えると大変なことになるという設定の中に、成功してもそれで慢心すると、それが元で失敗を繰り替えすることになるという人生のペーソスが描かれているのです。
 その代表が、小太郎が密かに思いを寄せる陽子でしょう。彼女は、念願叶って雑誌社に編集として就職したのはいいものの、希望とは違うファッション雑誌『エレガンス』に配属されてしまいます。しかしファッションセンスがまるでなくて、自身の衣装について編集長の浅井真美子(山本未來)から厳しく咎められた彼女は、案内役である黒猫・墨丸(声・片山福十郎)に導かれるまま、銭天堂へ。紅子から『おしゃれサブレ』を買う事ができて、食べてみると、オシャレな服だけ、キラキラ光って見えるのです。
 その結果社内でもSNSでも注目を集めるようになりますが、次々と新しいものへと手を出していくうちに、出費も重なっていき首が回らなくなっていきます。
 どうにもならなくなって陽子は、自暴自棄になりそうになるのです。そこに目をつけたのが、よどみです。陽子を「たたりめ堂」に招き、言葉巧みに『強欲あんこ』を売りつけます。それを食べた陽子は、高価な服や宝石が簡単に手に入りるようになるのです。
 ところが、その強欲を抑える事ができず、やがて犯罪もいとわなくなってしまうのです。
 このように陽子の成功したがゆえの、転落が描かれます。紅子がもう少し融通がきく駄菓子を販売してくれても良かったのではという疑問を持ちがちですが、『おしゃれサブレ』が悪いのでなく、あくまで陽子の選択の問題だったのです。働いて貯金が貯まるまで待つ方法もありました。それを待ちきれず、すぐに結果を求めてしまったのが、陽子の本当の失敗の原因だったのです。
 本作では、このように選択の自己責任と自助努力が描かれます。これは御利益宗教や拝み屋など願い事の実現だけを取り上げることの問題点が浮き彫りにされているのです。
 成功を焦る余り、失敗してしまうことは、誰にでも起こり得ることです。本作で描かれる展開には、思わず多くの観客が共感してしまうのは、陽子をはじめターゲットの心的描写が丁寧に描かれるため、苦痛や悲嘆が伝わりやすいところにあると思います。

 その後の展開では、小太郎の妹まどか(平澤宏々路)の親友の百合子(伊礼姫奈)との間に芽生えてしまったエゴやネガティブな感情をすべて消し去って欲しいという願いや、小太郎自身の子供の頃の銭天堂との意外な関わり合いについて描かれていき、もう感動与えてくれる展開が続きます。見ている観客の心も浄化されること請けあいです(^^)。

●キャスト、監督について
 全体的に勧善懲悪のストーリーですが、こうあるべきだと決して押し付けがましくないところがよかったです。あくまで丁寧に観客に共感して貰うことと楽しんで貰うことに徹している演出が効いていました。
 誰が演出しているのか、エンドロールで納得。監督は「リング」や「らせん」でお馴染み、中田秀夫監督。どうりでよどみが、小太郎たちを引き込む異界のおどろおどろしい描写などホラー要素が本格的なのは監督ならではです。

 ところで本作は、キャストとキャラクター設定が凄くユニークです。紅子役の天海祐希なんて、当初誰が演じているかわかりませんでした。特殊メイクで豊満なおばあさんに変身していたので、天海が演じているなんて想像つきませんでした。
 また、よどみ役の上白石萌音も、誰が演じているか、わかりませんでした。妖しさ満点の演技で、バッと見では可愛い萌音ちゃんとは、誰も気づけないでしょう。
 さらに陽子を演じた伊原六花の演技力も素晴らしいと思いました。とにかく平常時のダサい田舎娘から、派手派手に着飾った強欲女への変身ぶりが凄かったのです。
 そして最後にとにかく純粋で正義感が強くて、熱血教師を演じた小太郎役の大橋和也がピッタリでした。

●最後にひと言~金色の招き猫
 本作シリーズで人気が高いのは、金色の招き猫ちゃんたちです。
 店の地下で銭天堂の商品を作りながら働く招き猫。銭天堂の商品が客に幸せをもたらすと、小瓶に入った小銭(商品の代金)がこの招き猫になるのです。個体名は全て紅子が考えており、主にその招き猫の担当している仕事や、誕生するきっかけとなった商品の名前が由来となっています。普段は普通の猫と同じ位の大ですが、体の大きさを自由に変えられます。墨丸と同じく普段は「ニャー」としか話さないが、普通に喋ることも可能です。 原作シリーズでは、個体名が判明している者だけで、実際には100匹を超える招き猫が存在しているそうです。

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流山の小地蔵

3.0墨丸が可愛かった

2025年1月20日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

原作やアニメに登場する駄菓子やエピソードが関連付けられていて、実写でみるとリアル感があって面白い思う。生徒の中で都市伝説「銭天堂」が広まっているのもリアルで良かった。
ストーリは児童向けで物足りない。大団円で終わり嫌な気分にはならないけどスッキリもしない。主人公の1人である新米教師が毒にも薬にもならなかった。彼は必要だったのか。
ただ墨丸は可愛かった。

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共感した! 2件)
Suz Very

5.0わくわくしました

2025年1月19日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

等々力小太郎くんかっこよかった!
子供向けの映画ではあるけど大人でも楽しかったです!
どのお菓子も面白い名前で気になったし食べたくなったなーー!

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はる