フルメタル・ジャケット

ALLTIME BEST

劇場公開日:

解説・あらすじ

原作はグスタフ・ハスフォードの処女小説「短期応召兵(ザ・ショート・タイマーズ)」。米海兵隊3092小隊の新兵たちはいじめ、侮辱が横行する環境下、過酷な訓練を強いられる。人を殺すことを教え込まれ、人間性が奪われていった新兵のひとり、パイルはついに精神を病み自殺してしまう。その後、それぞれベトナムへ送り込まれた新兵たちだったが……。戦火のシーンではスローモーション技術を駆使し、兵士の死をリアルに描いている。

1987年製作/116分/アメリカ
原題または英題:Full Metal Jacket
配給:ワーナー・ブラザース映画
劇場公開日:1987年3月

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

受賞歴

第12回 日本アカデミー賞(1989年)

ノミネート

外国作品賞  
詳細情報を表示

関連ニュース

関連ニュースをもっと読む

映画評論

フォトギャラリー

  • 画像1

写真:Album/アフロ

映画レビュー

4.0キューブリック作品の「戦争と狂気」の集大成。

2024年11月16日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 0件)
すっかん

4.5たった一人で戦っていたベトナム女性狙撃兵に想いを寄せ…

2025年4月16日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

言わずと知れた、「2001年宇宙の旅」の
スタンリー・キューブリック監督作品だが、
前半と後半がガラリと切り替わる二部編構造
であるのは、同じベトナム戦争を背景とした
「ディア・ハンター」と似ている。

正直なところ、再鑑賞するまでは、
その両作品ともに特徴的な
前半と後半の落差について、
「ディア…」が“日常生活と戦場”
という異質な環境であることに対して、
この作品では“新兵訓練所と戦場”
という言わば同質の環境。
従って、そのインパクトの強さでは、
平和な日常生活から
いきなり戦場に叩き込まれる「ディア…」
の方が優れていると思っていた。

勿論、今回の鑑賞で
その前後編の落差の点での印象に
違いが出た訳ではないが、
この作品が、その「ディア・ハンター」や
「地獄の黙示録」及び「プラトーン」
と並ぶベトナム戦争を描いた超傑作映画
であると再認識する今回の鑑賞となった。

前半の訓練のシーンでの
教官から発せられる言葉と肉体的暴力は、
エンターテイメント作品であることもあって
ディフォルメ感満載で過激だが、
作品全体では、
新兵の前半のこの訓練施設での描写に加え、
計算尽くされたような
リアリティ溢れる戦場の映像と共に、
徐々に戦闘兵器化していく人間の変貌描写を
見事な演出の中に感じ取ることが出来た。

ところで、再鑑賞する私は、
小隊を狙撃するのは、
たった一人の女性兵士であることを
知っている。
主人公らの小隊のメンバー以上に、
彼女がどんな孤独と恐怖の中で戦っていた
のかに想いを寄せる時、
改めて戦争の悲惨さに胸の苦しみを覚えた。

コメントする 1件)
共感した! 7件)
KENZO一級建築士事務所

4.0地獄・・

2025年4月14日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル、DVD/BD
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 4件)
ふわり

4.0ランボーとの比較

2025年3月29日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

ベトナム戦争のあと10数年後に製作された作品
巨匠であり奇才であるキューブリックの晩年作品として心して鑑賞しました
最初に感じたことは、時期的な事情もあって撮影セットが豪華!とにかく金が掛かってる、その割にストーリーがチープ。
当時のピッピーファッキン文化を過剰なまでに出して表現してたが、後味に残るのは軽い気持ちで行って命を落としたり、トラウマを抱えて帰国する末路が待っているのを案じていない。
このあたりの詰めの甘さはキューブリックらしくない作品でした。戦後5年程度で描いたランボー1のような、ベトナム戦争の無情さをもっと表現できたと思う。
とはいえベトナム戦争を描いた作品としてはプラトーンに並ぶ金字塔だけに、批評するのはこの辺りにしておきます。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
おっちょ

他のユーザーは「フルメタル・ジャケット」以外にこんな作品をCheck-inしています。