モエカレはオレンジ色

劇場公開日:

解説・あらすじ

講談社「デザート」で2016年に連載開始された玉島ノンの人気コミックを実写映画化し、消防士と女子高生の不器用な恋の行方を描いたラブストーリー。クラスメイトとうまくなじめずにいる女子高生の佐々木萌衣は、シャイで真面目な消防士の蛯原恭介と出会い、恋心を抱く。蛯原との交流を通して前向きになっていく萌衣と、そんな萌衣に少しずつ心を開いていく蛯原だったが、不器用な2人の恋はなかなか進展しない。さらに恋のライバルまで出現し……。アイドルグループ「Snow Man」の岩本照が映画単独初主演を務め、CMやバラエティ番組でも活躍するモデルの生見愛瑠が映画初出演にしてヒロイン役に挑戦。「一週間フレンズ。」「電車男」の村上正典監督がメガホンをとる。

2022年製作/97分/G/日本
配給:松竹
劇場公開日:2022年7月8日

スタッフ・キャスト

監督
原作
玉島ノン
脚本
山岡潤平
エグゼクティブプロデューサー
吉田繁暁
プロデューサー
田渕みのり
福島大輔
撮影
向後光徳
照明
北岡孝文
録音
長村翔太
美術
須江大輔
装飾
吉際健
衣装
加藤優香利
ヘアメイク
小林真由
編集
西潟弘記
音響効果
井上奈津子
音楽
林イグネル小百合
主題歌
Snow Man
選曲
近藤隆史
音楽プロデューサー
木村学
助監督
菊川誠
VFXスーパーバイザー
豊直康
スクリプター
小原菁子
アシスタントプロデューサー
細井菜都記
プロダクションプロデューサー
小松次郎
ラインプロデューサー
山田彰久
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(C)2022「モエカレはオレンジ色」製作委員会

映画レビュー

3.5不器用な者同士の恋を上手く描く一方、予算の関係もあるのかセットが少し残念。ただ、キャスティングはセンスが良い。

2022年7月8日
PCから投稿

本作はまだ連載中のマンガで、通常の映画化作品の中では、まだメジャーな原作とまでは言えなそうです。
タイトルの「オレンジ色」とは、消防士の知識が必要となります。
基本的に消防士は、火事が発生すれば、ホースで水を出して「消火する」ことや、ケガ人がいれば「救急車で運ぶ」ことや、逃げ遅れた人を「救助する」ことが求められます。
そのため、それらの役割に応じて消防士の服は色分けされていることが多く、基本的に、消火する「消防隊」はブルー、救急車で運ぶ「救急隊」はグレー、そして、救助する「特別救助隊」はオレンジ、となっているのです。
本作では、最も難易度の高い❝人命救助事案❞に対応する「特別救助隊」(「レスキュー隊」とも呼ばれます)に所属する先鋭部員たちが描かれているので、「オレンジ色」となるわけです。

冒頭のシーンから、やや唐突感はありますが、「特別救助隊」と女子高生が出会うシーンを作らないといけないため、こういうものだと受け入れることが重要でしょう。
主役はSnow Manの岩本照が映画単独初主演を務め、ヒロイン役をモデルの生見愛瑠が映画初出演となっていますが、「不器用な者同士」という設定なのでこちらも問題ないでしょう。
というより、主演のSnow Manの岩本照は物凄くハマっていました。
実際に見てみれば分かりますが「特別救助隊」を難なくこなせる俳優は非常に限られていて、訓練中に魅せる筋肉や表情など、このキャスティングセンスは抜群だと思いました。
メガホンをとったのは名作「一週間フレンズ。」の村上正典監督なので、もう少し人間模様も丁寧に描けるはずですが、舞台設定が「特別救助隊」と「高校」で登場人物が意外と多い事や97分といった尺の問題があったからなのか、少し急ぎ気味だったように感じました。
そして何より映画オリジナルとなるクライマックスの火災のシーンは、予算の関係か、ややセットに残念感がありました。
とは言え、トータルでは不器用な者同士の恋を上手く描き切れていましたし、最後に流れるテーマソングの「オレンジkiss」も作品のイメージそのもので良かったです。

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細野真宏

3.0お疲れの心が癒された

2025年4月15日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

笑える

幸せ

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M hobby

3.5神は細部に宿る

2025年3月15日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

なるほど~ やはり漫画の実写化でしたか~
対象年齢に「青少年向け」と書いてあったのが少々おかしかった。
原作があるだけに「つまらない」ものではなかったものの、物語の根幹である消防についての基礎知識がなさ過ぎたのだけは残念さが残った。
さて、
映画では主人公モエの父の仕事と死の原因については触れられていないが、好きになった消防士の蛯原に対する気持ちが父と重なる部分は、純粋さを伺わせて非常にいいと感じた。
物語が転校したばかりの主人公の「いま」からスタートしており、主人公が父の形見のタバコを抱えて屋上でセンチメンタルになっているのは納得できる。
そしてその日が避難訓練で、現れた消防士が要救助者としてモエをグラウンドまで運ぶ。
つまりそれが出会いとなる。
縁とはおそらく存在する。
モエは買い物で再び蛯原と再会する。
こうして自分自身の気持ちが淡過ぎて消えることはないと実感するのだろう。
クラスメートが落としたハンカチを拾って届け、それがきっかけで友人となっていくあたりの描写も悪くなかった。
ただ惜しいのが三鷹の心情描写だろう。
モエは転向してからクラスメートに「笑わない女」のレッテルを貼られているが、そのことが話しかけにくさを演出していた。
かわいくて美人のモエを、三鷹はずっと気になっていたのだろう。
彼女が必死に蛯原を追いかけている姿に、失恋は確定的となってしまう。
三鷹の心情にわずかな尺しか与えられなかったのは少々残念感が残る。
また。友人になったサユミも消防士の姫野を好きになる。
このサユミが失恋してしまう原因がモエとなっている。
姫野がモエを好きになっていたのだ。
何のライバルだよと、突っ込みを入れたくなる。
この人間関係の枠が狭く、世界観の矮小さは何とかしてほしかった。
また、
蛯原と姫野の二人のライバル関係が、映画では口頭だけで済まされているが、ここに詳細がないことで物語全体に深さが感じられない。
逆に、姫野がモエに蛯原の元カノの死の話をするが、そもそも姫野はその彼女カスミを好きだったんじゃないのかと勘ぐってしまう。
つまり蛯原と姫野がライバルというのは、恋のライバルですか?と尋ねたくなる。
さて、
この物語は非常に純粋で、悪意のある人物は放火魔くらいだが、基本中の基本がテキトーなところがどうしても頂けない。
特にモエが救急救命士の資格を取るために勉強に勤しみ、かつ姫野が手助けする場面があるが、そもそも救急救命士は消防士、つまり救急車の中でしか使えない資格なので、彼女はまず消防士になる勉強から始めなければならない。
その他多数突っ込みどころがあったが、この物語の場所は神奈川県だった。
元フジテレビキャスター黒岩祐治さん(現神奈川県知事)こそ、この救急救命士誕生の父だ。
当時彼は連日テレビで「「現在のこの日本で、救急車の中で医療行為ができないなんて! 僕の中の常識がひっくりかえるほど驚きました」と訴えていた。
石のように頭の固い日本医師会と実際の現場の状況、もし医療機関到着前に何らかの医療行為をしていたら助かったと思われる命がどれだけあったか、また海外では認められている救急車の中で行う「プレホスピタル・ケア」について議論された末、「救急救命士」という制度が確立された。
救急救命士としての資格を取得するためには、消防学校や救急研修で行われる救急に関しての授業、実際の救急隊としての経験、新しく認められるようになった「医療行為」の授業、そして最終的に「国家試験」をパスする必要がある。
この熱い心を持った、たった一人の男によってプレホスピタルケアというものが問題提議され、世論を巻き込み、政治を動かして、そして最終的には「救急救命士法」が成立した。
あの頃はまだ、テレビというものが生きていた。
このような基本的な部分がしっかりあれば、物語はリアルさを増し、特に青少年向けでなくとも楽しめるだろう。
やはり神は細部にこそ宿るのだろう。

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R41

3.0ストーリーは、定番のラブコメ。めるるが、メチャクチャ可愛いい。こう...

2025年2月27日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

楽しい

ストーリーは、定番のラブコメ。めるるが、メチャクチャ可愛いい。こういうのは、好きだな。

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旅人ヒデちゃん