「王の継承」ロード・オブ・ザ・リング ローハンの戦い サプライズさんの映画レビュー(感想・評価)
王の継承
うーむ。何も感想が出てこねぇ、笑
ロード・オブ・ザ・リング本編は11月から12月にかけて再上映していた時に1と2だけ鑑賞し、3は時間が合わず見れなかったんだけど意外にも気に入ってしまって、本作も結構楽しみにしていた。だけど、、、これってロード・オブ・ザ・リングなのか??笑 ちょっとあんまよく分かんなかったし、終始😐←こんな顔で見ていた。後半にかけてそれなりに面白くなってきたけど、掴みが悪すぎて全然ハマれない。なんでこうなんだか...。
そもそも、アニメーション向きの作品じゃない。実写ならではの圧倒的な迫力だから大興奮するわけで、アニメだったら正直意味が無い。良さが結構かき消されている気がする。IMAXで見たけど、終盤のシーン以外はほとんど効果が無くて、あのワクワクはどこへ?とずーっと思ってしまった。
というか、この作品のアニメーションのクオリティがちょっと心配になるくらい低くて、攻殻機動隊の監督とは思えない安っぽさだった。制作スタッフってのは大事なんだな...。そして、実写は思っている以上に偉大だったんだな...。
キャラクターのバックボーンがしょうもなくて、取ってつけたようにしか思えなかった。ヘルムもヘラもウルフも、性格が薄っぺらくて共感度0。ウルフは特に、見た目はめちゃくちゃイケてるのに、中味はただのへっぴり腰で恐ろしさは一切なく、発起から行動、そして終幕まで全てがつまらなくてすごく拍子抜けだった。いやぁ、こんなのに誰が着いてくるんだか。ヘラも相手にしなくてよろし。よくもまぁ、幼き頃こんなやつと仲良くしていたもんだ。カリスマ性ゼロ。自分に酔ったカッコつけのYouTuberみたい。
後半に差し掛かってからはそれなりに面白く、ヘルムとヘラの動きが行動だけでなく心情にも現れてくるようになってようやく作品にワクワクが生まれた。やはり、映画ってのはただやみくもにストーリーを進めればいいってもんじゃない。それに囚われすぎちゃうと、この映画みたいに深みのないペラッペラの作品になりかねない。
親子としての絡み、そして国を守る同士としての絡みが出てきて、やっとロード・オブ・ザ・リングらしく、そして観客も一緒になって盛り上がれるエンターテインメントになった。それまではあまりに身内ネタすぎて興味がわかず、ついつい眠たくなっていたけど、ここでようやく挽回。ギリギリだけどね。
お目当て、小芝風花の吹き替えは想像以上に素晴らしく、言われないと気づかないレベルで上手だった。たくましさと愛らしさを持ち合わせた声色。おかげで字幕版より確実にいいキャラになっていると思われる。アニメキャラは声が命だからね。
色々と残念な作品だったし、動員から考えても世間の声を反映できなかったように思えるけど、ロード・オブ・ザ・リングシリーズが再始動したというのは、大きな一歩なのかも知れない。また映画館でこのシリーズを見たいな。