づん

夢のづんのレビュー・感想・評価

(1990年製作の映画)
4.0
黒澤明監督が昔見たという夢を元にオムニバス形式で描かれた作品。

夢って繋がりは無茶苦茶やし、夢でしか味わえない不思議な出来事を体験出来るけど、黒澤明監督の夢は才能しか感じない!笑

今でも晴れてるのに雨が降ったら狐の嫁入りやーって思わず口にしてしまうけど、「日照り雨」の中の狐の嫁入りは忘れられなくなりそう。

「トンネル」「赤冨士」はトラウマ級で、夢の話である事を忘れてしまいそうになるほど。
そして最後の「水車のある村」は人として生き抜く事が楽しくなるようなメッセージ性もあって良い。

1990年で配給がワーナー・ブラザースっていうのがまたすごいし、マーティン・スコセッシが出演しているのもすごい。
まさに世界の黒澤ですね。

これはめっちゃ独り言。
今敏監督のパプリカはもしかしたら、この映画から着想を得たところはあったのかな。水車のある村にもそれを思わせるような描写があった。
そう、これは完全に独り言。

これはきっとまた観てしまう1本。
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