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苦悩のリストのrebのレビュー・感想・評価

苦悩のリスト(2023年製作の映画)
3.3
「ヴィジョン•オブ•マフマルバフ」シアター•イメージフォーラムで鑑賞。

2021年アフガニスタンからのアメリカ軍撤退を契機に、タリバンが再侵攻を開始。
国外脱出しようとする市民が空港に殺到する。7月には全土を掌握したタリバンによる迫害や処刑で、生命の危機に直面したアーティストや映画人を救う為に、ロンドンにいるマフマルバフ監督ファミリーが電話やメールで交渉に当たる。
それを次女のハナが記録したドキュメンタリー。

離陸しようとする飛行機に必死にしがみつく人や、上空で振り落とされ木の葉のように降ってくる人の映像は、「えっ嘘でしょ?」と思わず声が出てしまうほどショックだった。

マフマルバフ監督は40年以上映画を作り続けている間に、家族のものも含めてアフガニスタンについての映画を10本以上撮ってきて、多くの人と知り合う。
アーティストや映画人の存在はタリバンにとっては邪魔であり命を狙われるので、一刻も早く国外に脱出させなければならない。
役800人のリストをもとに、各所に受け入れを呼びかける中、リストから人数を絞らなければならず、苦渋の選択を迫られる。

役300人はフランス、82人はドイツ、20人はアメリカが受け入れてくれたそうだ。
そして今でも監督はイギリスなどと交渉中だとか。

ふぅ‥67分という作品だが、観ていてずっと肩に力が入っていてすごく疲れた‥。
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