けんけん3号

バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2のけんけん3号のレビュー・感想・評価

5.0
BTTFで1000レビューを達成したので、その流れで、シリーズ再鑑賞を決めてパート2へ突入。本作は1985年から2015年の未来に行くのだが、今、現在は2025年で、映画の未来の世界が現在の10年前だと思うと不思議な感覚になる。靴紐は自動じゃないし、スケボーは浮いてないし、車も飛んでない。未来を描くと車が空を飛んでるのは定番だけど、実際はいつになるのやら…。でも指紋認証は当たってたりするので、そこら辺を考えると楽しい。パート2にありがちなつまらなくなることもなく、ストーリーもよく練られている。そして細かいところまで矛盾がないように考えられているのが凄い。1955年の11月12日に戻り、パート1を上手く絡めての展開は秀逸。パート2のストーリーが中心になってはいるものの、ちゃんとパート1の見どころが、パート2でも効いているので、ニヤニヤが止まらない。同じ時代にマーティが2人、ドクが2人いることにワクワクしてしまう。一冊の雑誌を巡ってのビフとの攻防も小技が効いていて見応えがあるし、ちょっとした事で未来が変わるという見せ方も説得力かある。そして見ているうちに、悪知恵のはたらく老いたビフも、オラオラの若いビフも愛らしくなってくるから不思議。ラストの手紙のくだりも、マーティとドクの絆が伺えて沁みてくる。そしてパート3を期待させるラストもニクイね。パート3も初鑑賞じゃないのに、早く観たくてワクワクさせるんだから凄いシリーズだ。