増村作品は『卍』に続いて二本目。
宇崎竜童ってこんなにガッツリ役者もやってたんだなー!リーゼントのロックンロールのおっちゃんというイメージしか無かったけど。芝居が上手いかどうかは別としても、バカ正直さみたいなものは出ていて良かったのでは。
そして梶芽衣子!見たことある!
あの『女囚701号 さそり』で強烈な印象植え付けられたのですぐ分かった!良い意味で、不幸の似合う役者さんだなと。梶芽衣子がめちゃくちゃ笑って、幸福な芝居をする作品も観てみたい。
そしてなんと言っても九平次役の橋本功が圧巻。日本映画史上を語れるほど観てないけど、屈指の悪役なんではなかろうかと思う。とにかく憎たらしすぎる。魅力的な悪役の存在はこんなにも物語を駆動させるかとつくづく。
気になったのは劇伴。あえてのチョイスなんだろうとは思うけどそれが効果的だったかと言われると何とも…まぁ、宇崎竜童だからとか色々あるんだろうけど。