シンクタンクでのインターンから学んだ、部下の激励と情報処理のスタンス
昨年12月後半の二週間、とあるシンクタンクで金融っぽい内容のインターンをしてきた。ここでも少し言及している。学びを箇条書きにしてここに晒しておき、僕個人としてはこの経験をさらに深堀りしておこうと思う。
最初にシンクタンクを意識したのは昨年春ごろだったか。研究室の秘書さんから「Hash君はシンクタンクとか向いてるんじゃない?」と人づてに聞いたことがあった。
名前は知ってるけど、どんな組織なのか。なんか"Think"って名前に入ってるから考えることの好きな僕に向いてるかもしれない、と短絡的に考えていた*1。冬インターンに興味本位で応募、採用される。政策提言とかもやってるところで、テーマは金融。部署ごとに採用されて全部で数十人いるはずが、僕の部署はたまたま一人。
シゴトの内容は非公開なのだけど、公的なデータを拾ってきて、いろいろ分析してグラフやら表で報告した。最近話題のサブプライムに対する理解が非常に深まるフィールド。
わりと他の機関が手をつけていないため、僕の成果を元に営業したりするらしい。大丈夫かな。
企業は良くも悪くも日本的で、
- 雰囲気は「大学の研究室」といった感じ。
- ビジネスビジネスしていない。わりとまったり
- 先端知識量すごい。
- 日系企業のシゴトらしいシゴトをした。
- ホウレンソウの大切さ
- タイミングの見極め、上司との距離のとり方
などを学んだ。やはり知識で知ってるのと、実際に働いて感じるものでは理解度が違う。あと上司がやる気を起こさせるのがうまくて、
- 「これができると僕らはすごく助かる。例えばこんな風に」
- 「予想以上に進んでいるので有効な結果を期待します」
などといわれてテンション上がっていた。この経験から、部下を扱うには
- 過不足のない適切な情報を提供
- モチベーションの醸成、ツボを突く
- 褒めて伸ばす
これが良いんじゃないか、と感じた。直接は関係ないけど社員さんが手帳とかノートにこだわるライフハッカーで、雑談が弾んだ。やっぱモレスキンいいですよねー、とか。
情報を適切に扱うことで、差別化が出来る
一番眼鱗だったのが、コレ。
- 情報はあるところにはあるが、
- 適切な情報の場所を知る人は少ない
- それをつなぎ合わせて価値を生み出そうとする人はさらに少ない
今の社会だと誰でもアクセスできる情報が同じではあるが、次の4項目で差別化できるのではないかなと感じた。
- 情報の適切なソースを知り、その正当性を把握する。
- 情報を組み合わせてみる。
- 情報に独自の解釈を付加する。
- 情報を取得選択する。
もちろんこれらは抽象論で、具体的なHow Toは個別に考える必要がある。
シゴトする上でいろんな情報を扱うと思うが、これらのスタンスを意識することで+αな価値が出てくるんじゃなかろうか。「世界は広くて、何か思いついたとしたら誰か似たことやってる」という話はよく聞くけど、そう悲観することもないかもしれない。
あと、結構僕は分析的な仕事が得意かも、という発見があった。分析に付随する勉強で、対象の仕組みがどんどんわかってくるプロセスも楽しい。シゴト選びの参考になる経験でした。
*1:考えてないやんか