児童文学図書や文芸書などを出版する理論社は10月6日(水)、東京地裁へ民事再生法の適用を申請しました。帝国データバンクが発表した大型倒産速報によると、負債額は約22億円とのことです。
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1947年の創業以降、寺村輝夫さんの『ぼくは王さま』や灰谷健次郎さんの長編小説『兎の眼』、大石真さんの『チョコレート戦争』など、児童文学図書の名作を多数出版してきた理論社。最近では『よりみちパン!セ』シリーズをはじめとする、ヤングアダルト世代に向けた書籍がヒットしていました。帝国データバンクによると、近年は市場の縮小傾向により販売が落ち込んでいたとのことです。
今夏も森絵都さんの『カラフル』や、西原理恵子さんの『この世でいちばん大事な「カネ」の話』が続けて映像化されるなど、注目度が高まっていた理論社。はてなブックマークのコメント欄には、「えっ……まじ……」「好きな本がたくさんある。特にヤングアダルト向けの本は時代と志を感じるものが多い。」「『よりみちパン!セ』の知名度をもってしても、やはり出版は大変なんだろうな…。出版・印刷業界の倒産情報は止まらないなぁ。。。」といったコメントが多数寄せられています。