マンガ「ブラックジャックによろしく」の作者・佐藤秀峰さんが、同作の二次利用を9月15日(土)からフリー化すると発表しました。商用・非商用は問わず、利用時の連絡や報酬も必要ありません。アニメ化やグッズの製作、原画データを利用した書籍化やアプリ化といったあらゆる二次利用を認めるとしています。また、フリー化を記念した原画展の開催も決定しました。会場内には、原画を複製するためのコピー機が設置されます。
▽ エラー(8月20日付)
佐藤さんは、情報を有料で手に入れる意味や著作権のあり方に疑問を持ち、「従来の著作権を振りかざして利益を得る方法は段々と古くなっていくはず」と考えました。「ブラックジャックによろしく」の二次利用フリー化は、「どのように作品が拡散し、利用され、著者に利益をもたらすのか、もたらさないのか」を調査するのが狙いだとしています。
認められる二次利用には、作品を複製して公衆送信することや、原画データを使用して日本国内外で書籍を発行すること、アプリ化してデータを販売することも含まれます。対象となる作品は「ブラックジャックによろしく」のみで、同作以外の「新ブラックジャックによろしく」をはじめとする佐藤さんの著作は現段階で含まれていません。詳しい規約の内容は、9月15日にWebサイト「漫画 on Web」で公開されるほか、同日午後8時にニコニコ生放送で配信される番組「月刊 漫画ライブ」で発表されます。
▽ エラー(8月21日付)
原画展は、9月20日(木)から 10月2日(火)まで東京・中野ブロードウェイ内の「pixiv Zingaro」で開催されます。水曜日は定休日で、開催時間は正午から午後7時まで。入場は無料です。会場では、設置されたコピー機で原画データを自由にコピーできるほか、マスター製版データが販売される予定です。
▽ 「ブラックジャックによろしく」原画展 | pixiv Zingaro
なお、同作の全巻は「漫画 on Web」から無料で配信されています。