2011年6月に発見された「パンスターズ彗星」が、太陽に最接近する3月10日(日)を境に日本で観測しやすくなります。日の入り後の西の空に現れます。彗星の明るさによっては、肉眼での観察が可能。太陽に近づくのは今回が最初で最後です。
▽ パンスターズ彗星 | 国立天文台(NAOJ)
▽ 【特集】パンスターズ彗星(C/2011 L4)
パンスターズ彗星は、2011年6月6日にハワイ州マウイ島のパンスターズ1望遠鏡によって発見されました。正式名称は「C/2011 L4」です。二度と戻ってこない放物線状の軌道を描いているため、太陽に近づくのは今回一度きりだと考えられています。
彗星が現れるのは、日の入り後の西の空です。3月下旬から4月上旬にかけては、日の出前の東の空でも観測できます。見かけ上は太陽からあまり離れないため、観測できるのは建物や樹木などの邪魔がない低空まで空が開けた場所に限られます。
日本天文協議会は4月30日(火)までの予定で、「パンスターズ彗星を見つけよう」キャンペーンを開催しています。キャンペーンの特設サイトでは観測の概要が見られるほか、軌道模型や観察用スカイマップをダウンロードできます。
▽ パンスターズ彗星を見つけようキャンペーン