Mystery
今年度最大の話題作。 山本周五郎賞を含む文学賞3冠に加えて、年末恒例の各社ミステリベストで、ダントツ4冠を達成した注目の作品。 Amazon.co.jp: 地雷グリコ : 青崎 有吾: 本 「地雷グリコ」をようやく読んだ。 僕は、12月8日に書いた、ミステリベストに関…
年の瀬の風物詩。 このミステリーがすごい! 2025年版 今年も「このミス」が発売となった。 毎年僕は、このムックの最新版が出るたびに、「あぁ、もうすぐ今年も終わるんだなぁ」と感じるのだ。 1988年の刊行以来、今年で37年目になるが、僕はその全てを保有…
昨年、ミステリ界隈を騒然とさせた超異色作。 ちょっと出遅れてしまったけれど、僕は、今更読んでみて…。 世界でいちばん透きとおった物語(新潮文庫) そして、大いに驚いた。 その《事実》が明らかになった時、僕は、「まさか…」と思いながら、冒頭から読み…
たまには、本の話。 今年の年間ミステリベストで三冠*1を獲得した、米澤穂信先生の「可燃物」を、ようやく読んだ。 可燃物(米澤穂信)単行本 米澤穂信先生は、これまで、年間ミステリベストのみならず、文壇全体においても、輝かしい実績を残し続けてきた。…
おぃ!語彙力を何とかしろ!と言われそうなタイトルになってしまった。 しかし僕は、本当に「すごい」ものに出会うと、ただ「すごい」としか言えなくなってしまうのだから仕方ない。(ヒラキナオリ) それぐらい、今年の《このミス》は素晴らしかったのだ。 …
今号の「ミステリマガジン」は、超弩級の分厚さで発刊された。 ミステリマガジン 2023年 11 月号 [雑誌] 通常号は320ページなのだけれど、今回はその倍!という640ページでの刊行。 前号と比べてみると、その分厚さが際立つ。 増えたページは、全て「ハヤカ…
待ちに待っていた、伊坂幸太郎の「777 トリプルセブン」が、遂に発売された。 777 トリプルセブン (伊坂幸太郎) 「グラスホッパー」「マリアビートル」「AX」に続く、殺し屋シリーズの最新刊。 2年ぶりの完全書き下ろし作品だ。 僕は、伊坂幸太郎の大ファ…
たまには本の話。 今年の連休中、しばらく積ん読にしていたこの本を読んだ。 君のクイズ(小川 哲) 昨年の発売時から、各所で話題となっており、本屋大賞の候補作でもあったため、知っている人(読んだ人)も多いだろう。 オビで推薦文を寄せている人たちは…
今年もまた、「このミステリーがすごい!」の季節がやってきた。 このミステリーがすごい!2023年版 毎年僕は、「このミス!」をゲットするたびに、「あぁ、今年も年の瀬がやってきたなぁ。」と実感するのだ。 僕は創刊号以来の「このミス!」読者で、これま…
先週末、一気呵成で読了。 東野圭吾の最新作「マスカレード・ゲーム」は、やっぱりとても面白かった。 主人公の新田浩介は、今回の作品で《警部》に昇格しているのだが、その点についてはあまり意味がなかったような気がする。 警部になっても、その役割は、…
昨日、4月20日発売。 国民的ベストセラー作家、東野圭吾の最新作。 そして、「あの」マスカレードシリーズの最新刊。 マスカレード・ゲーム | 東野 圭吾 |本 | 通販 | Amazon 「マスカレード・ゲーム」が登場した。 東野圭吾作品は、これまで、文庫本になっ…
きっかけは、予告編だった。 最近、映画館へ行くたびに、この映画、「マスカレード・ナイト」の予告編が流れるので、僕は、気になって仕方がなくなってしまったのだ。 僕は普段、あまり日本映画を見ないし、木村拓哉にも長澤まさみにも、それほど興味はなか…
SFファン、ミステリファンであれば、この機会を逃す手はない。 amazonプライムデーに先駆け、早川書房が、約1年3ヶ月ぶりにKindle本の大セールを始めたからだ。 1,500点にも及ぶ対象商品が、最低でも半額、商品によっては、70%オフになっているので、超お得…
早い。早すぎる。 ついこの間、2020年になったばかりだと思ったのに、もう、12月。 僕も歳をとるわけだ…。 毎年僕は、この本が発売されると、年の瀬を感じる。 このミステリーがすごい! 2021年版 | 『このミステリーがすごい!』編集部 | 「このミステリーが…
筒井康隆先生は、僕が子どもの頃から敬服し、心から尊敬している、ただひとりの作家。 筒井先生は、デビューこそSF作家だけれど、もはやその枠にはとどまっていない。 あらゆるジャンルを書きこなし、推理作家としても超一流だ。 そんな筒井先生のミステリー…
今年も、「このミス!」が発売になった。 このミステリーがすごい! 2020年版 毎年この本が発売になると、僕は、「あぁ、年末だなぁ」と感じる。 ミステリ好きにとっては、1年の総決算とも言える本だからだ。 表紙は、昨年に続いて乃木坂46のメンバーが飾った…
ついに創刊30周年、か。 このミステリーがすごい! 2019年版 表紙は、ちょっと「このミス」っぽくないなぁ…と思ったのだけれど、それもその筈。 「このミステリーがすごい!」は、創刊以来、頑なに《イラストひと筋》の表紙だったから、このような形で、大き…
いやぁ、面白かった。面白かったなぁ。 屍人荘の殺人 新年早々、極上の、最高のミステリに出会えて、僕はとても幸せだ。 この作品については、デビュー作にして「このミス」で1位を獲得していた時から、ずっと気になっていた。 その後、文春のミステリーベ…
この本だけは、絶対に読んでおかなければ…と、思っていた。 屍人荘の殺人 何しろ、本の表紙にかけられているオビのキャッチコピーが、あまりにも魅力的だった。 「史上初、デビュー作にして3冠!」 「第1位」 という文字を見てしまったら、ミステリファンの…
今年も、「このミス」の時期がやってきた。 このミステリーがすごい! 2018年版 例年書いているような気がするけれど、僕は、この本が発売されると、「あぁ、今年も終わりだなぁ」という思いが募ってくる。 僕は、ミステリーファンとしては失格で、毎年の話題…
ミステリ好きなら、とにかく、「今」読んで欲しい、としか言えない。 僕は、昨晩から読み出したら止まらず、あっという間に読み切ってしまった。僕の拙い感想は後述するけれど、今、読んで欲しいと思う理由はひとつ。 このミステリは、文芸書の雄である、新…
今年も、年末ミステリーベストが発表された。 ミステリマガジン 2017年 01 月号/このミステリーがすごい! 2017年版 ミステリが読みたい!、このミステリーがすごい!(このミス)、そして、週刊文春のミステリーベスト10。 これら御三家が出揃うと、あぁ、…
9月24日発売。 既に発売から1週間以上経ち、例によって今更感が満載。しかし、旧ブログ時代から、この雑誌のレビューは続けてきたので、個人的な覚書として、やっぱり書き残しておくことにした。 ミステリマガジン 2016年 11 月号 [雑誌] 今号のメイン特集は…
僕は、ミステリ・マガジンを毎号購入している。 いつもだと、買っても積ん読にしていることが多いから、「毎号購入者」ではあるけれど、「定期購読者」とは言い難い状態だった。 だから、このブログのエントリーでも、読み切れない言い訳ばかりしているのが…
今日は、久しぶりの休足日*1。 しかも、特に予定もなかったので、ふだん「積ん読」になっている雑誌や本にパラパラと目を通しながら、ゆったりと過ごしている。たまには、こういう週末もいい。 ミステリマガジン 2016年 07 月号 [雑誌] ということで、ミステ…
昨日は、偶数月の25日。SFマガジンの発売日。 ということで、会社帰りにSFマガジンを買い、今回こそは早めにブログで紹介しよう…と思っていた時、ふと気がついた。 そう言えば、先月25日発売のミステリ・マガジンを、まだ全く読んでいない…そして、ブログに…
昨晩。書店でこの表紙を見た時、僕は唸った。 ミステリマガジン 2016年 03 月号 [雑誌] 表紙に大きく小鷹信光氏の写真。そして、大きく追悼特集が組まれていたからだ。 ミステリマガジン誌にとって、小鷹信光氏の存在が非常に大きなものであることはわかって…
(承前) 当然のことながら、こちらも購入済。 Comic M 早川書房創立70周年記念コミックアンソロジー〔ミステリ篇〕 こちらの惹句は、「70年分の謎・トリック、名探偵」。
年末のミステリベストと言えば、これを忘れるわけにはいかない。 このミステリーがすごい! 2016年版 そう、「このミステリーがすごい!」だ。 今年は、奇しくも(?)ミステリマガジンの特集と、オレンジカラーでかぶった。今年のミステリトレンドは、オレン…
(承前) 本誌の特集も、忘れまい。 ミステリマガジン 2016年 01 月号 [雑誌] 1月号恒例になった、「ミステリが読みたい!」特集だ。