尿毒症
尿毒症(にょうどくしょう)は、腎不全に伴う症状を記述するために使用される用語である。通常は尿中に排泄される尿素その他の廃棄物が、血液中に残存する。初期症状として拒食症と活力の低下を含む。また、遅発性症状として知力減少と昏睡を含むことがある。人工透析の患者の場合、通常糸球体濾過率(腎臓機能の基準)が標準の50%未満である場合、このように分析される[1]。
尿毒症 | |
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尿素 | |
概要 | |
診療科 | 泌尿器科学 |
分類および外部参照情報 | |
ICD-10 | R39.2 |
ICD-9-CM | 585-586, 788.9 |
DiseasesDB | 26060 |
eMedicine | med/2341 |
MeSH | D014511 |
類似の用語として「高窒素血症」がある。この用語は、尿素が高濃度であることを指すが、主に化学上異常が測定されても、徴候を出すほどには甚だしくない場合に使用される。
尿毒症は線維性心膜炎を引き起こす場合がある。尿毒症は血液(エリスロポエチンの低下)、性器(テストステロン/エストロゲンの低下)および骨格(骨粗鬆症、転移性石灰沈着)など多くの身体組織の機能障害をひきおこす。
原因
編集腎不全の他に、血液中の尿素レベルは以下の原因によっても増加することがある。
検査
編集状態 | プロトロンビン時間 | 活性化部分トロンボプラスチン時間 | 出血時間 | 血小板数 |
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ビタミンK欠乏 or ワルファリン | 延長 | 変化なし または やや延長 | 変化なし | 変化なし |
播種性血管内凝固症候群 | 延長 | 延長 | 延長 | 減少 |
ヴォン・ヴィレブランド病 | 変化なし | 延長 or 変化なし | 延長 | 変化なし |
血友病 | 変化なし | 延長 | 変化なし | 変化なし |
アスピリン | 変化なし | 変化なし | 延長 | 変化なし |
血小板減少症 | 変化なし | 変化なし | 延長 | 減少 |
急性肝不全 | 延長 | 変化なし | 変化なし | 変化なし |
末期肝不全 | 延長 | 延長 | 延長 | 減少 |
尿毒症 | 変化なし | 変化なし | 延長 | 変化なし |
無フィブリノーゲン血症 | 延長 | 延長 | 延長 | 変化なし |
第V因子欠乏 | 延長 | 延長 | 変化なし | 変化なし |
第X因子欠乏 | 延長 | 延長 | 変化なし | 変化なし |
血小板無力症 | 変化なし | 変化なし | 延長 | 変化なし |
ベルナール・スリエ症候群 | 変化なし | 変化なし | 延長 | 減少 または 変化なし |
第XII因子欠乏 | 変化なし | 延長 | 変化なし | 変化なし |
遺伝性血管浮腫 | 変化なし | 短縮 | 変化なし | 変化なし |
出典
編集- ^ Meyer TW and Hostetter, TH (2007). “Uremia”. NEJM 357 (13): 1316. PMID 17898101. Full text