西川口駅

埼玉県川口市並木にある東日本旅客鉄道の駅

西川口駅(にしかわぐちえき)は、埼玉県川口市並木二丁目にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)東北本線である。駅番号JK 40

西川口駅
東口(2021年2月)
にしかわぐち
Nishi-Kawaguchi
JK 41 (1.9 km)
(2.0 km) 川口 JK 39
地図
所在地 埼玉県川口市並木二丁目20-1
北緯35度48分56.61秒 東経139度42分15.71秒 / 北緯35.8157250度 東経139.7043639度 / 35.8157250; 139.7043639座標: 北緯35度48分56.61秒 東経139度42分15.71秒 / 北緯35.8157250度 東経139.7043639度 / 35.8157250; 139.7043639
駅番号 JK40
所属事業者 東日本旅客鉄道(JR東日本)
所属路線 京浜東北線
(線路名称上は東北本線
キロ程 17.8 km(東京起点)
大宮から12.5 km
電報略号 ニチ
駅構造 地上駅橋上駅
ホーム 1面2線[1]
乗車人員
-統計年度-
52,921人/日(降車客含まず)
-2023年-
開業年月日 1954年昭和29年)9月1日
備考 業務委託駅
テンプレートを表示
西口(2023年2月)

概要

編集

乗り入れている路線は、線路名称上は東北本線であるが、当駅には電車線を走る京浜東北線電車のみが停車し、旅客案内では「東北(本)線」とは案内されていない。駅西側(西川口)は歓楽街となっており、全盛期から規模が縮小したものの風俗店ガールズバーなどが集まる[2]2000年代から埼玉県警の取り締まりが強化され、風俗店は数を減らしたが、その跡地に中国人が中華料理店を開業し、現在は「西川口チャイナタウン」を形成している[2][3]

歴史

編集

駅構造

編集
西川口駅配線図
 大宮宇都宮高崎前橋方面
2 1


 
 
 
   
湘南新宿ライン
 
 
 
 
   
宇都宮線上野東京ライン
   
 
 
 
   
京浜東北線
 
 
 
 
 
 
 
 
 
     
蕨市 ↑
川口市
     
     
     
駅舎
       
 
 
 
       
       
 
 
 
     
 
 
 
     
 
 
 
旧・連絡線
     
 
 
 
   
(現在は事業用車両専用)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 上野東京新宿横浜大船方面

JR東日本ステーションサービスが駅管理を受託する川口駅管理の業務委託駅[10]島式ホーム1面2線を有する[1]地上駅橋上駅舎を備え、1階がホーム、2階がコンコースと自由通路になっている。指定席券売機自動改札機が設置されている。東口側駅舎に5階建ての駅ビルbeans にしかわぐち」が併設されている。

近隣の川口駅蕨駅よりも後から設置された駅であり、ホームの幅は狭い。そのため、バリアフリー工事では階段の幅を削ってエスカレーターを設置することができず、階段から離れた場所にエスカレーターを設置した。現在はエレベーターが設置されている。

のりば

編集
番線 路線 方向 行先
1   京浜東北線 南行 上野東京横浜磯子方面
2 北行 浦和大宮方面

(出典:JR東日本:駅構内図

南側方面、川口駅との間に存在するオーバークロスは東北貨物線からかつて存在した川口駅貨物ホーム及びサッポロビール埼玉工場への連絡線の跡である。 1986年11月に川口駅貨物ホームは廃止され、南側は「キュポ・ラ」、北側は駐車場と保守基地となっている。現在もオーバークロスは保守基地と東北貨物線との連絡線として利用されている。 サッポロビールは2003年に閉鎖、跡地は2006年に「リボンシティ」として再開発され、マンションやアリオ川口が建設された。

発車メロディ

編集
1   Mellow time
2  

2013年11月10日から2014年1月10日まで「川口市民歌」を使用していた[11]2018年11月1日から11月30日までは、同年4月に川口市が中核市へ移行したPRのために1番線は「川口市民歌」、2番線は「元気川口・御成道サンバ」を使用していた。

利用状況

編集

2023年度(令和5年度)の1日平均乗車人員52,921人である[JR 1]。JR東日本全体では南浦和駅に次いで第80位である。

1980年度(昭和55年度)以降の推移は下表のとおりである。年度全体の乗車人員を365(閏日が入る年度は366)で除して1日平均乗車人員を求めており、計算で生じた小数点以下の値は切り捨てているため、定期外と定期の和は必ずしも合計と一致しない。

年度別1日平均乗車人員[統計 1][統計 2][統計 3]
年度 1日平均乗車人員 出典
定期外 定期 合計
1980年(昭和55年) 18,789 38,685 57,474
1981年(昭和56年) 18,610 39,653 58,623
1982年(昭和57年) 18,424 39,064 57,488
1983年(昭和58年) 18,659 39,075 57,734
1984年(昭和59年) 18,668 37,436 56,104
[備考 1]1985年(昭和60年) 18,247 39,698 57,945
1986年(昭和61年) 17,376 37,308 54,684
1987年(昭和62年) 17,144 38,001 55,145
1988年(昭和63年) 18,145 40,314 58,459
1989年(平成元年) 18,747 41,499 60,246
1990年(平成02年) 19,413 43,064 62,477
1991年(平成03年) 19,940 43,609 63,549
1992年(平成04年) 20,049 43,931 63,980
1993年(平成05年) 19,884 42,978 62,862
1994年(平成06年) 19,259 41,920 61,179
1995年(平成07年) 18,905 41,134 60,039
1996年(平成08年) 18,902 41,294 60,196
1997年(平成09年) 18,659 40,393 59,051
1998年(平成10年) 18,800 39,181 57,980
1999年(平成11年) 18,943 38,385 [JR 2]57,328 [* 1]
[備考 2]2000年(平成12年) 18,988 38,195 [JR 3]57,183 [* 2]
2001年(平成13年) 18,451 35,460 [JR 4]53,910 [* 3]
2002年(平成14年) 18,531 34,628 [JR 5]53,159 [* 4]
2003年(平成15年) 18,784 34,122 [JR 6]52,905 [* 5]
2004年(平成16年) 18,765 34,117 [JR 7]52,882 [* 6]
2005年(平成17年) 17,831 33,412 [JR 8]51,243 [* 7]
2006年(平成18年) 16,972 33,220 [JR 9]50,192 [* 8]
2007年(平成19年) 16,976 33,470 [JR 10]50,447 [* 9]
2008年(平成20年) 17,000 33,917 [JR 11]50,917 [* 10]
2009年(平成21年) 16,827 34,157 [JR 12]50,985 [* 11]
2010年(平成22年) 16,576 34,658 [JR 13]51,234 [* 12]
2011年(平成23年) 16,429 34,092 [JR 14]50,522 [* 13]
2012年(平成24年) [JR 15]16,885 [JR 15]34,611 [JR 15]51,497 [* 14]
2013年(平成25年) [JR 16]17,256 [JR 16]35,813 [JR 16]53,069 [* 15]
2014年(平成26年) [JR 17]17,610 [JR 17]35,715 [JR 17]53,326 [* 16]
2015年(平成27年) [JR 18]18,212 [JR 18]36,819 [JR 18]55,051 [* 17]
2016年(平成28年) [JR 19]18,514 [JR 19]37,404 [JR 19]55,919 [* 18]
2017年(平成29年) [JR 20]19,084 [JR 20]38,359 [JR 20]57,444 [* 19]
2018年(平成30年) [JR 21]19,342 [JR 21]39,229 [JR 21]58,571 [* 20]
2019年(令和元年) [JR 22]18,934 [JR 22]40,127 [JR 22]59,062 [* 21]
2020年(令和02年) [JR 23]14,395 [JR 23]31,192 [JR 23]45,588 [* 22]
2021年(令和03年) [JR 24]16,336 [JR 24]30,801 [JR 24]47,138
2022年(令和04年) [JR 25]18,362 [JR 25]32,084 [JR 25]50,446
2023年(令和05年) [JR 1]19,391 [JR 1]33,529 [JR 1]52,921
備考
  1. ^ 1985年9月30日に埼京線が開業。
  2. ^ 2001年3月28日に埼玉高速鉄道線が開業。

駅周辺

編集

東口

編集

東口駅前並木地区には西川口東口合格通り商店会がある。並木商店会の商店を中心に2009年5月より「アトム通貨」の運用をスタートした。

官公庁

編集

学校

編集

郵便局

編集
  • 川口並木郵便局
  • 川口青木郵便局

金融機関

編集

商業

編集

病院

編集
  • 今井病院
  • 齋藤記念病院
  • 益子病院
  • 岡崎病院
  • 寿康会病院
  • 西川口病院
  • 埼玉厚生病院
  • 鳩ヶ谷中央病院
  • はとがや病院

公園・運動場

編集

西口

編集

中華料理店をはじめとする西川口チャイナタウン性風俗店が広がる。また蕨市戸田市の一部地域も徒歩圏内にある。

官公庁

編集
  • 西川口税務署
  • 川口市役所西川口連絡室
  • 川口市パスポートセンター
  • 川口警察署西川口駅前交番
  • 川口市南消防署横曽根分署

学校

編集

郵便局

編集
  • 川口仁志郵便局

銀行

編集
  • 青木信用金庫西川口支店

商業

編集

病院

編集

美術館

編集

バス路線

編集

すべて国際興業バスによって運行されている。

東口発着

編集

1・2番のりばは東口駅前ロータリー内に、3 - 5番のりばは駅東口から徒歩2分程の並北通りにある[注釈 1]。これは東口ロータリーが狭いために本数の少ない系統及び当駅始発の深夜バスが1・2番のりばを利用し、比較的本数の多い系統は3 - 5番のりばを利用しているためである。

「西川100」系統川口オートレース場無料送迎バスは、新オートレース通り沿い、武蔵野銀行西川口支店前の専用乗車所から乗車する。

1番のりば
  • 西川01:鳩ヶ谷公団住宅 ※深夜バスのみ
  • 西川06新井宿駅 ※平日8・9時台発のみ運行
  • 西川07東浦和駅
  • 西川07-2:伊刈消防署 ※平日夜間に2本運行
  • 西川11:網代橋循環 ※平日6時 - 8時台、平日17時 - 21時台に運行
2番のりば
  • 西川05:朝日5丁目循環
  • 西川05-2:朝日5丁目
3番のりば
4番のりば
  • 西川01:鳩ヶ谷公団住宅 ※深夜バスを除く
5番のりば
その他
  • 西川100:川口オートレース場 ※レース開催日のみ

埼玉高速鉄道線が開業するまでは旧鳩ヶ谷市や川口市北部の住民の最寄り駅であり、当駅まではバスにてアクセスをしていたため、国際興業バス屈指のドル箱路線であった。特に平日の朝の時間帯は西川01鳩ヶ谷公団住宅~天神橋~西川口駅東口線や西川04もしくは西川04-2だけでは供給が足りず、西川02鳩ヶ谷ターミナル~西川口駅、西川03変電所~西川口駅線を運行し補充した。埼玉高速鉄道線の駅ができてからは、ややそちらに利用を変更した傾向がある。

西川口駅入口発着

編集

西川口駅入口バス停は駅東口から徒歩7分程、新オートレース通りを進み「西川口駅入口」交差点を左折した場所、産業道路沿いの青木信用金庫並木町支店付近にある。みんななかまバス(川口市コミュニティバス)[注釈 3]の路線が発着する。

西口発着

編集

西口の全乗り場は西口ロータリー内にある。

1番のりば
2番のりば
3番のりば

隣の駅

編集
東日本旅客鉄道(JR東日本)
  京浜東北線
快速・各駅停車
蕨駅 (JK 41) - 西川口駅 (JK 40) - 川口駅 (JK 39)

脚注

編集

記事本文

編集

注釈

編集
  1. ^ 駅東口より新オートレース通りを進み「西川口駅東口」交差点を右折するとのりばがある。
  2. ^ a b 降車専用のため乗車不可。
  3. ^ 運行は国際興業バス。
  4. ^ 2021年5月15日までは西川64(蕨駅西口行き)が発着。

出典

編集
  1. ^ a b 『週刊 JR全駅・全車両基地』 05号 上野駅・日光駅・下館駅ほか92駅、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2012年9月9日、22頁。 
  2. ^ a b ここは日本!?「かつての風俗街・西川口」の中国化が止まらない”. ゴールドオンライン (2020年5月27日). 2024年2月3日閲覧。
  3. ^ <ふるさとごはん 埼玉に暮らす世界の人々>(3)風俗街が変貌 活気戻る 中国料理(西川口):東京新聞 TOKYO Web”. 東京新聞 TOKYO Web. 2024年2月3日閲覧。
  4. ^ a b 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』(初版)JTB、1998年10月1日、391頁。ISBN 978-4-533-02980-6 
  5. ^ 橋上本屋」『交通技術』 13巻、3号、交通協力会、1959年3月、29頁。doi:10.11501/2248505https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2248505/19 
  6. ^ 都市計画とその他の土木建築事業 西川口駅設置について」『川口市制二十年誌』川口市、122-123頁。doi:10.11501/3033820https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/3033820/76 
  7. ^ 「JR年表」『JR気動車客車編成表 '93年版』ジェー・アール・アール、1993年7月1日、182頁。ISBN 4-88283-114-7 
  8. ^ 本部第2回常任委員会開催 各地での要員不足によるサービス低下があらわに” (PDF). 東日本ユニオン営業協議会 (2017年5月15日). 2020年12月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年12月10日閲覧。
  9. ^ 駅の情報(西川口駅):JR東日本”. 東日本旅客鉄道. 2020年12月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年12月9日閲覧。
  10. ^ JR東日本ステーションサービス事業エリア
  11. ^ “発車メロディーに「市民歌」の一節 川口市内JR3駅で2カ月間限定”. 埼玉新聞 (埼玉新聞社). (2013年11月2日). オリジナルの2014年1月11日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20140111150351/http://www.saitama-np.co.jp/news/2013/11/02/05.html 2015年7月26日閲覧。 
広報資料・プレスリリースなど一次資料
編集
  1. ^ Suicaご利用可能エリアマップ(2001年11月18日当初)” (PDF). 東日本旅客鉄道. 2019年7月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年4月29日閲覧。
  2. ^ 京浜東北線西川口駅のホームドア使用開始について』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道大宮支社、2019年6月18日。オリジナルの2019年6月18日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20190618051527/https://www.jreast.co.jp/press/2019/omiya/20190618_o01.pdf2019年6月18日閲覧 

利用状況

編集
  1. ^ 埼玉県統計年鑑 - 埼玉県
  2. ^ 川口市統計書 - 川口市
  3. ^ 統計わらび - 蕨市
JR東日本の1999年度以降の乗車人員
埼玉県統計年鑑

関連項目

編集

外部リンク

編集