2002年度の将棋界(2002ねんどのしょうぎかい)では、2002年(平成14年)4月から2003年(平成15年)3月の将棋界に関する出来事について記述する。

できごと

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記録

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タイトル戦

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棋戦 勝者 開催時期 番勝負 備考
在位者 勝敗 挑戦者
名人戦 第60期名人 森内俊之 2002年4-6月 丸山忠久 名人 0-4 森内俊之 八段 初名人 [1]
棋聖戦 第73期棋聖 佐藤康光 2002年6-8月 郷田真隆 棋聖 2-3 佐藤康光 王将 初棋聖 [2]
王位戦 第43期王位 谷川浩司 2002年7-9月 羽生善治 王位 1-4 谷川浩司 九段 11期ぶり(通算5期) [3]
王座戦 第50期王座 羽生善治 2002年9-10月 羽生善治 王座 3-0 佐藤康光棋聖王将 11期連続(通算11期) [4]
竜王戦 第15期竜王 羽生善治 2002年10月-2003年1月 羽生善治 竜王 4-3 阿部隆 七段 2期連続(通算6期) [5]
王将戦 第52期王将 羽生善治 2003年1-2月 佐藤康光 王将 0-4 羽生善治 竜王 2期ぶり(通算7期) [6]
棋王戦 第28期棋王 丸山忠久 2003年2-3月 羽生善治 棋王 2-3 丸山忠久 九段 初棋王 [7]

その他の棋戦

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新:新人棋戦 非:非公式戦
棋戦 優勝者 決勝開催日 準優勝者 備考
朝日オープン将棋選手権 20 堀口一史座五段 2002年5月1日 杉本昌隆六段 初優勝 [8]
富士通杯達人戦 10 中原誠永世十段 2002年9月14日 高橋道雄九段 2年連続4回目 [9]
銀河戦 10 谷川浩司王位 2002年9月28日 羽生善治竜王 初優勝 [10]
新人王戦 33 木村一基五段 2002年10月11日 鈴木大介六段 初優勝 [11]
JT将棋日本シリーズ 23 藤井猛九段 2002年11月10日 丸山忠久九段 初優勝 [12]
NHK杯将棋トーナメント 52 三浦弘行八段 2003年3月10日 先崎学八段 初優勝 [13]

女流タイトル戦

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棋戦 勝者 開催時期 番勝負 備考
在位者 勝敗 挑戦者
女流王将戦 第24期女流王将 中井広恵 2002年5-6月 清水市代女流王将 0-3 中井広恵女流二冠 7期ぶり(通算2期) [14]
女流王位戦 第13期女流王位 清水市代 2002年9-11月 清水市代女流王位 3-0 石橋幸緒女流三段 5期連続(通算9期) [15]
倉敷藤花戦 第10期倉敷藤花 中井広恵 2002年11月 中井広恵倉敷藤花 2-0 矢内理絵子女流三段 2期連続(通算2期) [16]
女流名人位戦 第29期女流名人 中井広恵 2003年1-2月 中井広恵女流名人 3-2 碓井涼子女流二段 2期連続(通算9期) [17]

その他の女流棋戦

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棋戦 優勝者 決勝開催日 準優勝者 備考
鹿島杯女流将棋トーナメント 7 石橋幸緒女流三段 2002年9月16日 竹部さゆり女流二段 初優勝 [18]
レディースオープントーナメント 16 石橋幸緒女流三段 2002年11月6日 斎田晴子女流四段 3年ぶり2回目 [19]

順位戦

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第61期順位戦(2002年6月 - 2003年3月)

昇級
次期クラス 棋士 成績
A級 久保利明 B級1組(8勝3敗) [20]
鈴木大介 B級1組(8勝3敗)
B級1組 中川大輔 B級2組(8勝2敗) [21]
北浜健介 B級2組(8勝2敗)
B級2組 杉本昌隆 C級1組(9勝1敗) [22]
堀口一史座 C級1組(9勝1敗)
C級1組 渡辺明 C級2組(9勝1敗) [23]
窪田義行 C級2組(9勝1敗)
中座真 C級2組(8勝2敗)
C級2組 伊奈祐介四段 フリークラスより昇級 [24]
伊藤博文五段 [25]
降級
次期クラス 棋士 成績
B級1組 郷田真隆 A級(4勝5敗) [26]
森下卓 A級(2勝7敗)
B級2組 南芳一 B級1組(1勝10敗) [20]
C級1組 小林健二 B級2組(3勝7敗) [21]
フリークラス 野田敬三 C級2組(2勝8敗) [23]
植山悦行 C級2組(1勝9敗)

竜王ランキング戦

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第15期竜王戦ランキング戦(2001年12月 - 2002年9月)

昇級
次期クラス 棋士 成績
1組 阿部隆 2組優勝 [27]
真田圭一 2組2位
鈴木大介 2組3位
2組 木村一基 3組優勝 [28]
中田宏樹 3組2位
三浦弘行 3組3位
3組 野月浩貴 4組優勝 [29]
所司和晴 4組2位
高田尚平 4組3位
4組 松尾歩 5組優勝 [30]
泉正樹 5組2位
長沼洋 5組3位
渡辺明 5組3位
5組 宮田敦史 6組優勝 [31]
阿久津主税 6組2位
橋本崇載 6組3位
佐々木慎 6組3位
降級
次期クラス 棋士 成績
2組 中原誠 1組残留
決定戦敗退
[32]
中川大輔
井上慶太
3組 真部一男 2組残留
決定戦敗退
[27]
脇謙二
伊藤果
4組 小野修一 3組残留
決定戦敗退
[28]
松本佳介
豊川孝弘
5組 勝浦修 4組残留
決定戦敗退
[29]
加藤一二三
大内延介
小阪昇
6組 児玉孝一 5組残留
決定戦敗退
[30]
佐藤義則
河口俊彦

将棋大賞

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第30回将棋大賞受賞者[33]

各賞 受賞者 受賞 備考
最優秀棋士賞 羽生善治 5年連続12回目
特別賞 谷川浩司 8年ぶり2回目
殊勲賞 丸山忠久 2年ぶり2回目
技能賞 森内俊之 6年ぶり3回目
敢闘賞 佐藤康光
最多対局賞 羽生善治 2年ぶり6回目 74局
最多勝利賞 羽生善治 2年ぶり8回目 50勝
勝率一位賞 山崎隆之 .745
連勝賞 山崎隆之 16連勝
新人賞 渡辺明
最優秀女流棋士賞 中井広恵 2年連続6回目
女流棋士賞 石橋幸緒
東京記者会賞 西村一義
升田幸三賞 児玉孝一 カニカニ銀

年度個人成績

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昇段・引退

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昇段(級) 棋士 昇段日 昇段理由
四段 大平武洋 2002年4月1日 第30回奨励会三段リーグ1位 [34]
熊坂学 2002年4月1日 第30回奨励会三段リーグ2位 [35]
藤倉勇樹 2002年10月1日 第31回奨励会三段リーグ1位 [36]
横山泰明 2002年10月1日 第31回奨励会三段リーグ2位 [37]
五段 松尾歩 2002年4月1日 順位戦C級1組昇級 [38]
増田裕司 2002年11月19日 勝数規定 [39]
佐藤紳哉 2003年1月24日 勝数規定 [40]
六段 伊藤博文 2002年4月1日 フリークラス規定 [41]
豊川孝弘 2002年5月22日 勝数規定 [42]
堀口一史座 2002年10月1日 特別昇段(朝日オープン優勝) [43]
平藤眞吾 2002年11月5日 勝数規定 [39]
七段 鈴木大介 2002年4月1日 順位戦B級1組昇級 [44]
室岡克彦 2002年5月30日 勝数規定 [42]
八段 山口千嶺 2002年4月1日 フリークラス規定 [45]
屋敷伸之 2002年5月13日 勝数規定 [42]
富岡英作 2002年12月20日 勝数規定 [46]
伊達康夫 2003年1月7日 追贈八段 [47]
橋本三治 2003年2月3日 追贈八段 [48]
九段 宮坂幸雄 2002年4月1日 引退棋士昇段規定 [49]
森内俊之 2002年5月17日 名人1期 [50]
長谷部久雄 2002年11月17日 贈九段 [39]
女流2級 村田智穂 2002年4月1日 女流育成会規定 [51]
鈴木環那 2002年10月1日 女流育成会規定 [52]
女流1級 安食総子 2002年4月1日 女流棋士昇段規定 [53]
上田初美 2002年4月1日 女流棋士昇段規定 [54]
女流初段 中倉彰子 2002年4月1日 女流棋士昇段規定 [55]
女流三段 碓井涼子 2002年4月25日 勝数規定 [42]
女流六段 中井広恵 2002年11月25日 理事会審議 [39]
引退 棋士(最終段位) 最終対局日 引退理由
引退 谷川治恵女流四段 2002年4月30日 自主引退 [56]
山口千嶺 八段 2003年3月31日 フリ―クラス規定 [57]
野本虎次 七段 2003年3月31日 フリ―クラス規定 [57]
本間博 五段 2003年3月31日 フリ―クラス規定 [57]

出典

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  1. ^ 第60期名人戦・順位戦 七番勝負”. 日本将棋連盟. 2018年10月26日閲覧。
  2. ^ 第73期棋聖戦”. 日本将棋連盟. 2018年10月26日閲覧。
  3. ^ 第43期王位戦”. 日本将棋連盟. 2018年10月26日閲覧。
  4. ^ 第50期王座戦”. 日本将棋連盟. 2018年10月26日閲覧。
  5. ^ 第15期竜王戦”. 日本将棋連盟. 2018年10月26日閲覧。
  6. ^ 第52期王将戦”. 日本将棋連盟. 2018年10月26日閲覧。
  7. ^ 第28期棋王戦”. 日本将棋連盟. 2018年10月26日閲覧。
  8. ^ 第20回朝日オープン将棋選手権”. 日本将棋連盟. 2018年6月21日閲覧。
  9. ^ 第10回 富士通杯 達人戦”. 富士通杯 達人戦中継. 2018年6月19日閲覧。
  10. ^ 銀河戦”. 囲碁・将棋チャンネル. 2018年6月3日閲覧。
  11. ^ 第33期新人王戦”. 日本将棋連盟. 2018年6月3日閲覧。
  12. ^ 第23回JT将棋日本シリーズ”. 日本将棋連盟. 2018年6月10日閲覧。
  13. ^ 第52回NHK杯戦”. 日本将棋連盟. 2018年6月10日閲覧。
  14. ^ 第24期 女流王将戦”. 日本将棋連盟. 2018年10月26日閲覧。
  15. ^ 第13期女流王位戦”. 日本将棋連盟. 2018年10月26日閲覧。
  16. ^ 第10期 大山名人杯倉敷藤花戦”. 日本将棋連盟. 2018年10月26日閲覧。
  17. ^ 第29期アルゼ杯女流名人位戦”. 日本将棋連盟. 2018年10月26日閲覧。
  18. ^ 鹿島杯女流将棋トーナメント【歴代優勝者一覧】”. 日本将棋連盟. 2018年6月3日閲覧。
  19. ^ レディースオープントーナメント【歴代優勝者一覧】”. 日本将棋連盟. 2018年6月3日閲覧。
  20. ^ a b 第61期名人戦・順位戦 B級1組”. 日本将棋連盟. 2018年12月2日閲覧。
  21. ^ a b 第61期名人戦・順位戦 B級2組”. 日本将棋連盟. 2018年12月2日閲覧。
  22. ^ 第61期名人戦・順位戦 C級1組”. 日本将棋連盟. 2018年12月2日閲覧。
  23. ^ a b 第61期名人戦・順位戦 C級2組”. 日本将棋連盟. 2018年12月2日閲覧。
  24. ^ 伊奈祐介四段が5月7日の対局に勝ち、ここ30局の勝率が六割五分以上となり、2002年度より順位戦に参加できることになった。日本将棋連盟からのお知らせ「棋士の昇段など」”. 日本将棋連盟/Internet Archive. 2019年9月23日閲覧。
  25. ^ 伊藤博文五段が5月29日の対局に勝ち、ここ32局の勝率が六割五分以上となり、2002年度より順位戦に参加できることになった。日本将棋連盟からのお知らせ「棋士の昇段など」”. 日本将棋連盟/Internet Archive. 2019年9月23日閲覧。
  26. ^ 第61期名人戦・順位戦 七番勝負/A級”. 日本将棋連盟. 2018年12月2日閲覧。
  27. ^ a b 第15期竜王戦”. 日本将棋連盟. 2018年12月2日閲覧。
  28. ^ a b 第15期竜王戦”. 日本将棋連盟. 2018年12月2日閲覧。
  29. ^ a b 第15期竜王戦”. 日本将棋連盟. 2018年12月2日閲覧。
  30. ^ a b 第15期竜王戦”. 日本将棋連盟. 2018年12月2日閲覧。
  31. ^ 第15期竜王戦”. 日本将棋連盟. 2018年12月2日閲覧。
  32. ^ 第15期竜王戦”. 日本将棋連盟. 2018年12月2日閲覧。
  33. ^ 将棋大賞受賞者”. 日本将棋連盟. 2018年10月21日閲覧。
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  37. ^ 棋士データベース 横山泰明”. 日本将棋連盟. 2018-11-00閲覧。
  38. ^ 棋士データベース 松尾歩”. 日本将棋連盟. 2018年12月2日閲覧。
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  40. ^ 棋士データベース 佐藤紳哉”. 日本将棋連盟. 2018年12月2日閲覧。
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  42. ^ a b c d 日本将棋連盟からのお知らせ(2002年6月4日時点のアーカイブ)
  43. ^ 日本将棋連盟からのお知らせ(2002年10月12日時点のアーカイブ)
  44. ^ 棋士データベース 鈴木大介”. 日本将棋連盟. 2018年12月2日閲覧。
  45. ^ 棋士データベース 山口千嶺”. 日本将棋連盟. 2018年12月2日閲覧。
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  47. ^ 伊達康夫八段、逝去(2004年4月4日時点のアーカイブ)
  48. ^ 故・橋本三治七段に八段を追贈(2004年4月4日時点のアーカイブ)
  49. ^ 棋士データベース 宮坂幸雄”. 日本将棋連盟. 2018年12月2日閲覧。
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  52. ^ 新女流2級の紹介(2002年10月12日時点のアーカイブ)
  53. ^ 女流棋士データベース 安食総子”. 日本将棋連盟. 2018-11-00閲覧。
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  56. ^ 谷川治惠女流四段、引退(2002年6月4日時点のアーカイブ)
  57. ^ a b c 2003年3月31日付け引退棋士