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== ヒッポダマースの娘 ==
== ヒッポダマースの娘 ==
この'''ペリメーレー'''はヒッポダマースの娘で、エキーナデス群島の島の1つに身を変じたと言われる。ペリメーレーは[[河神]]([[ポタモス]])[[アケローオス]]に愛されたが、父ヒッポダマースはそのことに怒り、彼女を溺死させようと思って海に投げ込んだ。しかしアケローオスがペリメーレーを受け止め、彼女に土地を与えるかあるいは彼女自身を土地に変えることを[[海神]][[ポセイドーン]]に願った。アケローオスの願いは聞き届けられ、ペリメーレーはエキーナデス群島の島となった<ref>オウィディウス『変身物語』8巻。</ref>。
この'''ペリメーレー'''はヒッポダマースの娘で、エキーナデス群島の島の1つに身を変じたと言われる。ペリメーレーは[[河神 (ギリシア神話)|河神]][[アケローオス]]に愛されたが、父ヒッポダマースはそのことに怒り、彼女を溺死させようと思って海に投げ込んだ。しかしアケローオスがペリメーレーを受け止め、彼女に土地を与えるかあるいは彼女自身を土地に変えることを[[海神]][[ポセイドーン]]に願った。アケローオスの願いは聞き届けられ、ペリメーレーはエキーナデス群島の島となった<ref>オウィディウス『変身物語』8巻。</ref>。


== 脚注 ==
== 脚注 ==
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* [[オウィディウス]]『変身物語(上)』[[中村善也]]訳、岩波文庫(1981年)
* [[オウィディウス]]『変身物語(上)』[[中村善也]]訳、岩波文庫(1981年)
* [[シケリアのディオドロス|ディオドロス]]『神代地誌』飯尾都人訳、龍溪書舎(1999年)
* [[シケリアのディオドロス|ディオドロス]]『神代地誌』飯尾都人訳、龍溪書舎(1999年)
* 高津春繁『ギリシア・ローマ神話辞典』[[岩波書店]](1960年)
* 高津春繁『ギリシア・ローマ神話辞典』[[岩波書店]](1960年)


{{ギリシア神話}}
{{ギリシア神話}}

2024年10月13日 (日) 16:58時点における最新版

ペリメーレー古希: Περιμήλη, Perimēlē)は、ギリシア神話の女性である。長母音を省略してペリメレとも表記される。主に3人知られている。

以下に説明する。

アミュターオーンの娘

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このペリメーレーはアミュターオーンの娘で[1]ビアースメラムプース[2]アイオリアーと兄妹[3]ラピテース族アンティオーンとの間にイクシーオーンを生んだ[1]

アドメートスの娘

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このペリメーレーは、テッサリアー地方のペライの王アドメートスの娘。プリクソスの息子アルゴスとの間にマグネースを生んだ。マグネーシアーの地名はこの人物に由来しているという。またマグネースにはヒュメナイオスという息子がおり、アポローンが彼に恋をしたという[4]

ヒッポダマースの娘

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このペリメーレーはヒッポダマースの娘で、エキーナデス群島の島の1つに身を変じたと言われる。ペリメーレーは河神アケローオスに愛されたが、父ヒッポダマースはそのことに怒り、彼女を溺死させようと思って海に投げ込んだ。しかしアケローオスがペリメーレーを受け止め、彼女に土地を与えるかあるいは彼女自身を土地に変えることを海神ポセイドーンに願った。アケローオスの願いは聞き届けられ、ペリメーレーはエキーナデス群島の島となった[5]

脚注

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  1. ^ a b シケリアのディオドロス、4巻69・3。
  2. ^ アポロドーロス、1巻9・11。
  3. ^ アポロドーロス、1巻7・7。
  4. ^ アントーニーヌス・リーベラーリス、23話。
  5. ^ オウィディウス『変身物語』8巻。

参考文献

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