梅林優貴
北海道日本ハムファイターズ #98 | |
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2022年8月7日、京セラドーム大阪にて | |
基本情報 | |
国籍 | 日本 |
出身地 | 広島県広島市安佐北区[1] |
生年月日 | 1998年3月14日(26歳) |
身長 体重 |
173 cm 85 kg |
選手情報 | |
投球・打席 | 右投右打 |
ポジション | 捕手、一塁手 |
プロ入り | 2019年 ドラフト6位 |
初出場 | 2022年4月20日 |
年俸 | 800万円(2025年)[2] |
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度) | |
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この表について
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梅林 優貴(うめばやし ゆうき、1998年3月14日[3][4] - )は、広島県広島市安佐北区出身のプロ野球選手(捕手)。右投右打[3][4]。北海道日本ハムファイターズ所属。
経歴
[編集]プロ入り前
[編集]広島市立亀山南小学校5年から野球をはじめる[3][4]。高校は広島県立高陽東高等学校に入学するが高校時代は甲子園出場はなく、3年時の夏の広島地方大会8強が最高成績だった[3][4]。高校卒業後は中国地区大学野球連盟に加盟している広島文化学園大学(当時2部リーグ)に進学する[3][4]。大学時代も注目選手ではなく、4年の春時点でもスカウトが見に来ていないほどであったが、JFE西日本の河野竜生の視察に来ていた北海道日本ハムファイターズの加藤竜人スカウトの目に留まる[注 1][3]。4年秋にはサイクル安打の達成だけでなく、首位打者を獲得しリーグMVPに選ばれ、広島文化学園大学を初の1部昇格に導く[3]。
2019年度ドラフト会議で北海道日本ハムファイターズから6位指名を受け[5]、契約金2000万円、年俸700万円で仮契約を結んだ(金額は推定)[6]。背番号は65。広島文化学園大学初のプロ野球選手となった[7]。
日本ハム時代
[編集]2020年は、イースタン・リーグで39試合に出場し、打率.171を記録した。
2021年は、イースタン・リーグで55試合に出場し、打率.189、2本塁打を記録した。
2022年は、4月20日に一軍初出場を果たした[8]。4月27日のオリックス戦でプロ初スタメン出場を果たし、プロ初安打を放った[9]。8月3日にはプロ初長打となる二塁打を放ち、初のお立ち台に上った[10]。8月7日にはプロ初打点も記録した[11]。最終的には22試合に出場した[12]。オフに、70万円増となる推定年俸770万円で契約を更改した[13]。
2023年は一軍で7試合に出場したが、オフの10月29日に戦力外通告を受け[12]、11月19日に育成選手として再契約した。背番号は165[14]。推定年俸は現状維持となる770万円[15]。
2024年は7月24日までにイースタン・リーグで31試合に出場し、打率.325、3本塁打、8打点の成績を挙げ、鍵谷陽平、宮内春輝ととも支配下選手契約の締結が発表された。背番号は98となる[16]。8月17日に出場選手登録され[17]、同日のオリックス戦に代打起用される[18][19]など3試合に出場するも再調整のため、23日に登録抹消となった[20]。
選手としての特徴・人物
[編集]遠投110m[21]、二塁送球タイム1.8秒を誇る強肩が武器の捕手(一塁手もこなせる)[3][22][4][23]。本人も「スローイングでプロには入れたと思っている」と語っている[24]。
愛称は「うめ」、「ばやし」[25]。
大学時代は「4年間で遊びに行ったことはほとんどない」と語るほどストイックな生活を過ごしていた[22]。平日は主に夕方まで学校、約1時間かけてグラウンドに行き、2時間半の練習[27]。さらに1時間かけてスポーツジムに行き、90分ほどトレーニングをして帰宅していた[27]。また、授業のない日は昼にスポーツジムに行ってから全体練習[27]。その後は高速バスの清掃のアルバイト[27]。3年秋からはガソリンスタンドのアルバイトも掛け持ちしていた[27]。梅林は当時を振り返り、「妹もいたので親に負担をかけたくない思いもありましたし、社会人野球を目指すとなると道具もより良い高いものが欲しくて。そうしたものは親に買ってもらうより、自分のお金で買った方が大事にすると思ったんです」「(アルバイトで同僚や利用客と話す中で)人見知りもなくなりましたし、どういう言動をしたら喜んでもらえるか分かるようになりました」と語り、人間的にも成長できたという[27]。
大学時代の監督・三原新二郎は「(梅林は)自分で練習ができる子で4年間本当によく努力しました。主将にも自ら立候補してくれましたし、ウチの野球部を変えてくれましたね」と称えている[27]。
詳細情報
[編集]年度別打撃成績
[編集]年 度 |
球 団 |
試 合 |
打 席 |
打 数 |
得 点 |
安 打 |
二 塁 打 |
三 塁 打 |
本 塁 打 |
塁 打 |
打 点 |
盗 塁 |
盗 塁 死 |
犠 打 |
犠 飛 |
四 球 |
敬 遠 |
死 球 |
三 振 |
併 殺 打 |
打 率 |
出 塁 率 |
長 打 率 |
O P S |
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2022 | 日本ハム | 22 | 51 | 48 | 2 | 5 | 1 | 0 | 0 | 6 | 3 | 0 | 0 | 2 | 0 | 1 | 0 | 0 | 19 | 0 | .104 | .122 | .125 | .247 |
2023 | 7 | 6 | 6 | 0 | 3 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | .500 | .500 | .500 | 1.000 | |
通算:2年 | 29 | 57 | 54 | 2 | 8 | 1 | 0 | 0 | 9 | 3 | 0 | 0 | 2 | 0 | 1 | 0 | 0 | 20 | 1 | .148 | .164 | .167 | .330 |
- 2023年度シーズン終了時
年度別守備成績
[編集]年 度 |
球 団 |
捕手 | ||||||||||
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試 合 |
刺 殺 |
補 殺 |
失 策 |
併 殺 |
守 備 率 |
捕 逸 |
企 図 数 |
許 盗 塁 |
盗 塁 刺 |
阻 止 率 | ||
2022 | 日本ハム | 21 | 105 | 11 | 0 | 3 | 1.000 | 0 | 9 | 6 | 3 | .333 |
2023 | 6 | 14 | 0 | 0 | 0 | 1.000 | 0 | 1 | 1 | 0 | .000 | |
通算 | 27 | 119 | 11 | 0 | 3 | 1.000 | 0 | 10 | 7 | 3 | .300 |
- 2023年度シーズン終了時[注 2]
記録
[編集]- 初記録
- 初出場:2022年4月20日、対東北楽天ゴールデンイーグルス5回戦(楽天生命パーク宮城)、8回裏に田宮裕涼に代わり捕手で出場
- 初打席:2022年4月22日、対福岡ソフトバンクホークス4回戦(札幌ドーム)、7回裏に宇佐見真吾の代打で出場、田浦文丸から空振り三振
- 初先発出場:2022年4月27日、対オリックス・バファローズ5回戦(東京ドーム)、8番・捕手で先発出場
- 初安打:同上、3回裏に宮城大弥から左前安打
- 初打点:2022年8月7日、対オリックス・バファローズ19回戦(京セラドーム大阪)、6回表に張奕から中前2点適時打
背番号
[編集]- 65(2020年 - 2023年)
- 165(2024年 - 同年7月23日)
- 98(2024年7月24日 - )
登場曲
[編集]脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ 池本泰尚、堅次亮平「2選手指名 芸南賀茂沸く」『中国新聞』中国新聞社、2019年10月18日。2020年3月15日閲覧。
- ^ “日本ハム - 契約更改 - プロ野球”. 日刊スポーツ. 2024年11月27日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i 東尾洋樹「【20年版球界新士録(3)】日本ハム ドラ6梅林 スカウトの空き時間がつないだ強肩の赤い糸」『スポーツニッポン』スポーツニッポン新聞社、2020年1月17日。2023年11月10日閲覧。
- ^ a b c d e f 和田裕司「日本ハムドラ6の梅林 契約金は自身と妹の奨学金返済に「下の妹の学費も払えるぐらい活躍できれば」」『スポーツニッポン』スポーツニッポン新聞社、2019年11月13日。2023年11月10日閲覧。
- ^ 「日本ハム6位梅林優貴「勇気づけられる選手に」」『日刊スポーツ』日刊スポーツ新聞社、2019年10月17日。2023年11月10日閲覧。
- ^ 木下大輔「日本ハム6位梅林が仮契約 無名から成り上がり誓う」『日刊スポーツ』日刊スポーツ新聞社、2019年11月12日。2023年11月10日閲覧。
- ^ “広島)日ハム6位指名の梅林さん 広島文化学園大から初”. 朝日新聞デジタル (2019年11月4日). 2024年2月10日閲覧。
- ^ “【日本ハム】3年目捕手の梅林優貴がプロ初出場「ちょっと安心している」”. スポーツ報知 (2022年4月20日). 2023年11月10日閲覧。
- ^ “【日本ハム】梅林優貴「とにかくうれしい」プロ初安打 新庄ビッグボスも大喜び”. スポーツ報知 (2022年4月27日). 2023年11月10日閲覧。
- ^ “日本ハム3年目・梅林 ばぁちゃんに届けたプロ2本目の安打&好リード!初お立ち台では「真っ白」に”. Sponichi Annex (2022年8月3日). 2023年11月10日閲覧。
- ^ “日本ハムが京セラD初勝利 3年目梅林プロ初打点「母さん。俺、打ったよ!」”. サンケイスポーツ (2022年8月7日). 2023年11月10日閲覧。
- ^ a b “【日本ハム】梅林優貴が戦力外「野球を続けるかどうか…」球団からは育成契約を打診されたもよう”. 日刊スポーツ (2023年10月29日). 2024年2月10日閲覧。
- ^ “日本ハム 2022年契約更改一覧&新入団選手”. スポーツ報知 (2022年11月11日). 2024年2月10日閲覧。
- ^ “【日本ハム】宮内春輝、梅林優貴、松岡洸希との育成契約締結を発表”. 日刊スポーツ (2023年11月19日). 2024年2月10日閲覧。
- ^ “日本ハム契約更改(2024年度)”. 北海道新聞デジタル. 2024年2月10日閲覧。
- ^ 「日本ハム、鍵谷陽平・宮内春輝・梅林優貴の支配下契約を発表! 背番号は鍵谷「60」、宮内「62」、梅林「98」」『BASEBALL KING』2024年7月24日。2024年7月24日閲覧。
- ^ 「【日本ハム】支配下復帰の梅林優貴が今季初昇格「早起きしました」早朝6時半の新幹線で大阪入り」『日刊スポーツ』2024年8月17日。2024年9月5日閲覧。
- ^ 黒須亮「【日本ハム】非情通告で引退よぎった梅林優貴「意識しないようにとは思ってたんですけど…」」『日刊スポーツ』2024年8月17日。2024年9月5日閲覧。
- ^ 田中健人「日本ハム・梅林 支配下復帰後、1軍初出場「後悔なくやる」」『Sponichi Annex』2024年8月18日。2024年9月5日閲覧。
- ^ 「【23日の公示】巨人が大量7選手入れ替え オリックスは宗佑磨、中川圭太ら抹消」『Sponichi Annex』2024年8月23日。2024年9月5日閲覧。
- ^ “日本ハム6位・梅林優貴(広島文化学園大・捕手) 「創意工夫」を重ねた1秒7台の鉄砲肩捕手 | 野球コラム”. 週刊ベースボールONLINE (2019年11月6日). 2023年11月10日閲覧。
- ^ a b “79歳名将も驚いた梅林優貴の急成長。ストイックな4年間経て日本ハムへ。(高木遊)”. Number Web (2019年12月31日). 2023年11月10日閲覧。
- ^ 永野高輔. “【日本ハム】梅林優貴捕手「9番一塁」で打撃好調「分かりやすく打率残したい」直近3戦打率5割 - プロ野球 : 日刊スポーツ”. nikkansports.com. 2024年3月8日閲覧。
- ^ “日本ハム・梅林優貴捕手 強肩と非凡な打撃センス!無名のドラ6がプロでの成功を誓う/ドラフト下位入団選手の今 | 野球コラム”. 週刊ベースボールONLINE (2020年9月17日). 2024年2月10日閲覧。
- ^ “65 梅林 優貴 選手名鑑2023”. 北海道日本ハムファイターズ. 2023年11月10日閲覧。
- ^ “投手に「そうだろうな」と思われる捕手に 梅林優貴(広島文化学園大・日本ハム6位) 【後編】”. 高校野球ドットコム (2019年12月19日). 2023年11月10日閲覧。
- ^ a b c d e f g “79歳名将も驚いた梅林優貴の急成長。ストイックな4年間経て日本ハムへ。(高木遊)”. Number Web (2019年12月31日). 2023年11月10日閲覧。
参考文献
[編集]- ベースボール・マガジン社 編『ベースボール・レコード・ブック』 2023日本プロ野球記録年鑑、ベースボール・マガジン社、2022年。ISBN 978-4-583-11546-7。 52ページ参照。
- ベースボール・マガジン社 編『2023プロ野球シーズン総決算号』 別冊新春号、ベースボール・マガジン社、2023年、93頁。ASIN B0CPQ6FZRV。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 個人年度別成績 梅林優貴 - NPB.jp 日本野球機構
- 選手の各国通算成績 Baseball-Reference (Japan)
- 98 梅林 優貴 選手名鑑 - 北海道日本ハムファイターズオフィシャルサイト
- 選手情報 - 週刊ベースボールONLINE
- 梅林優貴 (@yuki.ume65) - Instagram