木

出典: フリー多機能辞典『ウィクショナリー日本語版（Wiktionary）』
ナビゲーションに移動 検索に移動

漢字

[編集]

木

字源

[編集]
  • 象形。一本の樹木を象る。「き」を意味する漢語｛木 /*mook/｝を表す字。

甲骨文字 金文

簡帛文字

小篆

流伝の古文字
殷 西周

戦国時代 《説文》
（漢） 		《六書通》
（明）

古典的字源

[編集]
  • 『説文解字』によれば「木，冒也，冒地而生。東方之行。从屮，下象其根　―　木とは、冒おおうことである。大地を覆って生育する。〔五行においては〕東方の行。幹と枝葉である屮に従い、下部はその根の形に象る」。
    • 「冒」は類音による注釈で、語源とは関連がない。五行は「木・火・土・金・水」の順で時計回りで一周し、「木」は東方に配置される。「木」が五行で東に位置することが、『説文』の「東」の解字を誤らせた可能性がある。[字源 1]
  • ↑ "『「東」と扶桑が結びつけられる理由』 大形 徹　漢字學硏究第四號"

    • 意義

    [編集]
    1. き。多年生植物の一種。たちぎ。樹。
    2. 語義１を切り出し、道具や建物を作る材料。

    日本語

    [編集]
    フリー百科事典ウィキペディアに 「木」の記事があります。
    木

    発音

    [編集]

    名詞

    [編集]
    1. （訓読み　き）多年生植物の一種。樹木。
    2. 語義１を切り出し、道具や建物を作る材料。材木、木材。
    3. 五行、七曜の一つで樹木の成長・発育する様子を表す。
      1. 五行の一つ。
      2. 七曜の一つ。木曜日。

    熟語

    [編集]

    漢文用例

    [編集]
    • 国破山河在，城春草木深（『春望』／杜甫）

    [国破れて山河在り。城、春にして、草木深し]

    ―　王の都（＝長安）は崩れ去ったが、山や河は変わらず残っている。城に春が訪れ、草や木が鬱蒼うっそうと茂っている。

    手書きの字形について

    [編集]
    • 第2画ははねてもよい。
    • 「案」など漢字の構成要素としての「木」が下部に位置する場合は、「ホ」の字のように書いてもよい。[1]

    中国語

    [編集]

    木 *

    形容詞

    [編集]
    1. 痺（しび）れている、麻痺している。

    人名

    [編集]
    1. 中国人の姓の一つ。

    熟語

    [編集]

    語源

    [編集]

    朝鮮語

    [編集]

    木 *

    名詞

    [編集]
    1. （五行、七曜の一つ）木。

    熟語

    [編集]

    ベトナム語

    [編集]

    木 *

    名詞

    [編集]

    mộc

    1. 木屑（きくず）。

    形容詞

    [編集]

    mục

    1. 腐（くさ）った。

    コード等

    [編集]

    点字

    [編集]

    脚注

    [編集]
    1. ↑ 『常用漢字表の字体・字形に関する指針（報告）』p.48 2016年2月29日 文化庁
    「https://ja.wiktionary.org/w/index.php?title=木&oldid=2020310」から取得