2024年7月14日に出版された新著「エンジニアリングマネジャー入門」を読んだ📕
本書は「人と向かい合う」ことにフォーカスしていて,エンジニアリングマネジャーがどんなことを日々考えて,どんなことに日々対処しているのかという実践的なノウハウがまとまっていた.著者が Google をはじめとした多くの組織で実践してきた体験談がベースになっているからこその説得力も感じられる一冊だった💡
本書は翻訳を担当された @iwashi86 さんに送っていただいた❗️活動量の多さと影響力の広さに驚きです🎉
出版おめでとうございます〜 \( 'ω')/
7月14日に出版される「エンジニアリングマネジャー入門」を翻訳された iwashi-san に送っていただきました📕出版おめでとうございます🎉エンジニアリングマネジャーをしてたときもあるし,今はフリーだけど同じマインドセットは持ち続けたいと思ってるし,読むの楽しみ❗ブログも書くぞ〜 pic.twitter.com/1bLwQohoi4
— カック (@kakakakakku) 2024年7月12日
目次
本書は「計24種類」のトピックから構成されていて,一つ一つコンパクトにまとまってて読みやすかった📕
もし気になるトピックがあったら読んでみてもらえればと.
- Part 1: 自分のチーム
- Chapter 1: 自分のチームを大切にする
- Chapter 2: 価値観の価値
- Chapter 3: 信頼と弱さ
- Chapter 4: 自分のチームは「彼ら」ではなく「私たち」
- Chapter 5: 幸せとやる気の原動力
- Chapter 6: 長期的な従業員のケア
- Chapter 7: キャリアラダー
- Chapter 8: 重要な1on1
- Part 2: コラボレーション
- Chapter 9: マネジャーとしてのコミュニケーション
- Chapter 10: チェンジマネジメント
- Chapter 11: フィードバックの与え方
- Chapter 12: フィードバックを受け取る
- Chapter 13: 良いミーティング
- Chapter 14: 対立のマネジメント
- Chapter 15: クロスチームとオープンソースのコラボレーション
- Part 3: チームが最高の仕事をできるように支援する
- Chapter 16: チームの仕事の優先度付け
- Chapter 17: プルリクエストのスコープを絞る方法
- Chapter 18: 実行の速度
- Chapter 19: プロダクトとエンジニアリングの時間配分
- Part 4: 自分の仕事
- Chapter 20: ハイレベルでの優先度付け
- Chapter 21: 日々の優先度付け
- Chapter 22: 境界線を設定する
- Chapter 23: まず自分を大切にすること
- Chapter 24: 自分を信じること
エンジニアリングマネジャーに限らず読もう
本書を読んでまず感じたのは「書籍タイトルを見て自分には関係ないな〜と思わず一度読んでみるべきでは!?」ということだった😀
僕自身が過去にエンジニアリングマネジャー的なポジションを兼務していた時期があったり,そもそもポジションに関係なく,たとえ IC (Individual Contributor) だとしても組織や人に目を向けることが当たり前だと思っていることも関係するけど(全員リーダー❗️),エンジニアリングマネジャーに限らず読んで欲しいな〜と思った \( 'ω')/
目指すキャリアパスにエンジニアリングマネジャーという選択肢がなかったとしても,エンジニアリングマネジャーが日々こういうことを考えているんだな〜と知っておくことは重要だし,今こういう行動をしたらきっとエンジニアリングマネジャーは喜んでくれるだろうな〜💕というある意味 "打算的な" 振る舞いもできたりすると思う.
そして比較的ジュニアなエンジニアにも本書をおすすめしたく,キャリアを進めていく人たちはこういうことを考えているんだよ〜という気付きになると思う.視野が広がってもっと働きやすくなりそう💪
訳者あとがきが良かった
本書を読み終えて,どの Chapter も良かったけど,特に好きな Chapter はどこかな〜と考えたら以下の3つになった💡自分自身も意識しているし,改めて勉強になった Chapter だった.
- Chapter 3: 信頼と弱さ
- Chapter 8: 重要な1on1
- Chapter 14: 対立のマネジメント
Chapter 以外だと,本書の最後にある「訳者あとがき」がたった3ページながらとても良かった👏本書の特徴を紹介しつつ,同じエンジニアリングマネジャーというテーマながら方向性の異なる「エレガントパズル」との比較も紹介されていて,併読したくなった.また本書を読んで今すぐピンと来なくてもまた読み直してくれれば良いよ〜という実践と読書の融合を推奨している流れも良かった❗️
エレガントパズルまだ読んでなくてゴメンナサイ🙏
フィードバックは僕自身の改善ポイント
Chapter 11 と Chapter 12 は「フィードバック」がトピックになっていて,僕自身はフィードバックを与えることに少し苦手意識があるため,特に Chapter 11 は数回読み直した.
本書に載っている価値観ワークのサンプルとして「優しいフィードバックを受けたい価値観」と「率直なフィードバックを好む価値観」という例が載っていた.僕自身は率直なフィードバックを求めていて,回りくどいフィードバックを嫌う傾向にあるため,相手にも「良かれと思って」フィードバックをするけど,受ける側の心の状態が整ってなく受け入れてもらえなかったという経験もあり,過去を反省しながら読んだ.フィードバックをしたりされたりすることは誰しもあるし,やはりエンジニアリングマネジャーに限らず読むべきポイントがまとまってるな〜と感じた.
引用されていた書籍「あなたを成長させるフィードバックの授業」は読んでみよう📕
誤植など
P.91車用
→社用
(文脈的に間違ってるかな?と感じた)in a car
で適切とのことでした🙏- P.116
あなた今から
→あなたは今から
- P.126
できるたけ
→できるだけ
- P.201
不適切かしれませんが
→不適切かもしれませんが
まとめ
またイイ一冊に出会えた❗️
「エンジニアリングマネジャー入門」おすすめです〜 \( 'ω')/