カメキチの目
・6日の朝日新聞デジタルにこうありました。
【引用】
「財務省が決裁文書を改ざんした問題や、厚生労働省による裁量労働制に関する不適切なデータ問題などに加え、陸自の日報問題も浮上した…」
・陸自の日報問題については同日の毎日新聞デジタルにはこう書かれていました。
【引用】
「陸上自衛隊のイラク派遣時の日報が、防衛相が捜すよう指示したにもかかわらず、発見から1年以上も報告されていなかった問題で、防衛省・自衛隊は5日も厳しい批判にさらされた。だが、陸上自衛隊研究本部(現在の教育訓練研究本部)で見つかった日報の存在が、なぜ報告されなかったのか疑惑は深まるばかり。国会では野党が、自衛隊に対する文民統制(シビリアンコントロール)が機能していないと追及した」
・また、(まったく別なことですが)朝日新聞コラム[天声人語]には
【引用】
「もしも、こんなアナウンスがあったら……。『機内に急病の方がいます。お客さまの中に、お医者さまはいらっしゃいますか。ただし男性のお医者さまに限ります』。そんなばかな。しかし実際、似たようなことが起きた。相撲の土俵で▼ところは京都府舞鶴市、大相撲の春巡業である。あいさつしていた市長が倒れ、客席から看護…」
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6日を待たなくても5日の夕方、いつもみている民放地方局のテレビニュース番組で知っていた。
その番組で、いつも折り目正しく、好感度いっぱいのキャスターは言った。「こんなことアリエナイでしょう!」
最大級の呆れ顔だった。
森友問題はここ関西のできごとなので、(改ざん問題で渦中の)財務省から廃棄物業者へ口裏合わせが依頼されたという明らかになった新事実を伝えた。
そして、
いまだに(どこにも逃走のおそれがないにもかかわらず)国家権力により留置されている籠池氏を大ウソつき呼ばわりした安倍首相を指して、「どちらがウソつき?」 蜂のようにチクリ!と刺した。
(「スカート盗撮」の警察官は罪が問われ、警察をやめる。同じ公務員であっても高級官僚や国会議員は「特権」があるらしく、また一般国民ではないらしく、「遺憾でした」「すみませんでした」で終わる)
ここは地方局なので自衛隊の日報問題は報じられませんでしたが、こちらも森友に負けない(笑)国を揺るがす大問題です。
森友問題が1年もたって、急転直下「改ざん」が明らかになり、日本政治の信じられないような「体たらく」に、あっちこっちで「日本(の民主主義)が壊れかかっている」といわれていましたが、そのときはまだ自衛隊の問題はわかっていなかった。
その日、キャスターは続いてまた呆れるような、人間としてきわめて情けないニュースを伝えなければならなかった。
舞鶴市長さんが土俵で倒れたのを勇気ある女性が土俵にかけ上がって助けようと心像マッサージをしているのに、コトもあろうに「女性は土俵を降りてください!…」とのアナウンスが流れたのだそうだ。
つまり「女性は不浄ゆえに神聖なる土俵に上がるのは禁制」という大相撲(相撲協会)の伝統・タブーがあるからということらしい。
「女人禁制」は死語ではなかった。
(ちなみに、「騒動」の後には大量の塩がまかれたとのこと)
すごく考えさられる出来事だった。
自分が、アナウンスする立場だったら…、相撲協会の重要メンバーだったら…、人が倒れたのをみてあの女性のように勇気ある行動をとれただろうか…。他にもいろいろなことが想われた。
私は働いているとき心肺蘇生の講習には参加したが、イザというときに役立たせる自信はなかったので、居あわせても「ああぁ…」と心配する大勢の観客の一員だったに違いない(ただ、土俵に上がって倒れた人を助けようとした女性に「…降りてください」とは確実に言わなかっただろう)。
ある程度は自分の感情・気分を表してもいいのが民間報道機関のいいところなんでしょうが、これがNHKとなると、ちょっとは厳しい表情はできても、呆れた表情はできなかったに違いない。NHKのニュース担当者は(スポーツ以外)たいへんなのダ(これも同情します)。
この日のキャスターさん。夜は眠れなかったのではないだろうかと私は心配になった。
ここまで書いた後、夕方のニュースで加計問題で「首相案件」の件が報道されました。たいへんな出来事なのでつけ加えます。
朝日デジタル4月10日より
【引用】
「学校法人「加計(かけ)学園」が愛媛県今治市に獣医学部を新設する計画について、2015年4月、愛媛県や今治市の職員、学園幹部が柳瀬唯夫首相秘書官(当時)らと面会した際に愛媛県が作成したとされる記録文書が存在することがわかった。柳瀬氏が面会で「本件は、首相案件」と述べたと記されている。政府関係者に渡っていた文書を朝日新聞が確認した」