所属する組織や拠点が英語化し始めて自分の身に起こった変化

TL;DR

  • マネーフォワード 京都開発拠点に外国籍エンジニアが入社して起こった変化
  • ガイコクジンに対する苦手意識の軽減
  • とはいえ異なる言葉でコミュニケーションする壁はまだまだある

英語化への道はまだまだ険しい……。ぼくはようやくスタート地点に立てただけ。

はじめに

先日、弊社マネーフォワードの大阪開発拠点長 1@okeicalmアドベントカレンダー25日目の記事を書いた。 これを読んでいて、「そういえばこういう変化が自分の中でも生まれたな〜」と思うことがあったのでメモしておく。

note.com

前提

まずこれまでのぼくの経歴というか歴史的な背景から。 多くの日本人がそうであると思う(最近は事情が変わってきてるかもしれない)が、ぼくはこれまで外国籍メンバーとあまり働く機会がなかった。 外国籍メンバーと働いてるときもだいたい彼ら、彼女らは日常的なコミュニケーションが可能なレベルで日本語が話せるため、多少困ることはあっても解決可能な状態だった。

そのため、あまり日本語を話すのが得意でないメンバーと働くのはいまの会社が始めてとなる。

また、例に漏れずぼくも英語は苦手でマネーフォワードに入った5年ほど前に社内の有志で実施したTOEICの模擬テストは300点台だった。 このTOEIC300点というのは中学2年生レベルの英語文法や語彙などの基礎が出来ていない状態だと思ってもらってよい。 なので、「英語ができない」のレベルとしてどれくらい酷い状態か分かると思う。

同僚に外国籍エンジニアがいるということについて

ぼくは京都拠点で普段働いているので先程の note 記事で紹介されていた「マネーフォワード クラウド アプリポータル」のチームメンバーと一緒になることが多い。 記事内でも言及があるけど

海外から日本語を話せないエンジニアを採用し、チームの一員として所属してもらうことで強制的に英語で仕事をする環境を作ることにしました。

という状況だったので、うまくコミュニケーションできるのか?コミュニケーションできないことで彼ら・彼女らを失望させて退職する理由にならないか戦々恐々としていた。 幸いというか同じ拠点で働く同僚が過去に英語で仕事がしたことがあるということで、受け入れも親身になっていて「これ伝えたいけどうまく英語に出来ない、ごめん通訳して!」とサポートしてくれたのもあって当初懸念していた(ぼく側の)不安はほぼほぼ払拭できた。

一緒に働いていた外国籍エンジニアは「こいつ英語できねえな……」と思ってたと思う。すまん。でもいつも「最近のluccaはあったときよりも英語が話せるようになってきたね!(笑)」みたいにいってくれてるのでちょっとはマシになってると思うw

外国籍エンジニアが同僚になって個人的に良かったなと思うことがいくつかあるので書き出しておく。

  • 日本語が話せない人に話しかけられても焦らなくなった
  • 平易(やさしい)な英語や日本語を話すことを意識するようになった
  • 海外との距離が近くなった
  • 海外カンファレンス登壇や海外カンファレンス参加の心理的ハードルが下がった
  • 英語に触れる回数が増え、苦手意識が徐々に下がってきた

日本語が話せない人に話しかけられても焦らなくなった

まず1点目。日本語が話せない人に話しかけられても焦らず返答できるようになった。 最近、インターネットでは「日本に来たんだから日本語を話せ!」という論調をよく見かける、ある意味でそれはその通りな面もあると思うんだけどたかだか1地域でしか使われない言語をそのために学ぶというのは難しいと思う。 あと自分が海外旅行にいったときに「ここはXXXなんだからXXXを話せ!」と言われたら困る、自分がやられて嫌なことは相手にもしたくないし、あまり排他的な文化やふるまいがぼくは好きでないのでというのもあり、できるだけ親切でありたいと思ってる。 これは自分のスタンスなので周りに強制するものでもないけど、一応そういう意識があると言う前提で話を進める。

で、いままでは前述したように英語が壊滅的にダメダメだったので英語で話しかけれても「This!This!」「Yes/No」くらいしか返せなかった。相手も「これは通じてないなぁ……」と困り顔をしていることが多かった。 そうすると苦手意識がドンドン高くなってしまい、英語で話しかけられるとウッ…!と身構えてしまい、焦って余計に英語が出てこないという悪循環に陥っていた。

が、同僚に英語話者がいるとこの苦手意識が軽減する効果を実感することになった。実感し始めたのはTOEIC500点を超えたあたりだっただろうか。 TOEICの点数がとにかく低い(以下のブログによるとTOEICの平均点が600点前後なのでその半分、学校のテストなら赤点レベル)ので会社が提供してくれた学習支援制度や当時の上司からのハッパをかけられていたこともあり、3ヶ月ほどで300→500にステップアップできたのだが、そのあたりから「相手がなにをいってるか」がわかるようになってきた。正確には「こういうことが言いたいのだろうな」と推測ができるようになってきた……が正しい。 100%聞き取れるわけではないが、いくつか語彙が欠落しても全体として「あ。なんかオススメのランチのお店を聞いてそうだ」とわかる、みたいな感覚が近いかも。

learnforsuccessfullife.com

TOEICは会話の役に立たないというのはその通りなんだと思う。実際にTOEICで出てくる語彙や言い回しは難しすぎたり、実際の会話では登場しないものも多くある。 反面、ぼくのようにそもそもの基礎が出来ていない人にとっては点数というわかりやすい指標で計れるようになるのはよいかもしれない。 だが、TOEICの勉強をしていて「毎日1時間以上頑張ったからきっと点数がよくなってるに違いない!」と思って点数が下がるとめちゃくちゃやる気がなくなるので、このあたりはビッグバンリリースではなくもっと細かくフィードバックループを返してほしい。 頑張ったのに点数が上がらないどころか下がるとマジでメンタルに来るし、やる気が3ヶ月くらい戻ってこない。

閑話休題。ともあれ相手がいってることが「なんとなく」でもわかる、返答できる状態になると焦ることが少なくなってきた。 聞き取れなかったり、わからない単語に遭遇したときも「Sorry?」と返せばいいとか周りの同僚がどうしているかを知る機会にも恵まれてちょっとした会話におけるトラブルはだいぶ減った気がする。 それでも長文が返ってくると「Oh……」ってなるけど。

平易(やさしい)な英語や日本語を話すことを意識するようになった

当たり前なんだけどぼくら日本語ネイティブな人間と英語ネイティブな人間の語彙力は違う。 語彙力や表現力の違いはそのままコミュニケーション能力の差になる。どれくらいディティールを表現できるか?は意図を伝えるときに重要な要素になる。 ……んだけど、日常生活のちょっとした会話ではそこまでのディティールはいらないこともある。 「ランチ行こうぜ!」と声をかけるときは「Let's go to Lunch now!」とか言えばいいし、相手も「Yeah, where are we go?」みたいな感じで返してくれる。 マジで中学生レベルで会話が成り立つ。もちろん仕事をする際にはもっと多くの語彙が必要になったり、文法表現も含まれてくるけど前提としてぼくが英語が苦手だと相手に知ってもらえているのでぼくでも理解できる英語で返してくれる。 いわゆる「やさしい日本語、Easy English」みたいなものだと思う。このあたりの取り組みはメルカリさんのやつが有名なので記事を貼っておく。

careers.mercari.com

https://www.moj.go.jp/isa/content/001388841.pdf

ともあれ、「不安がある」状態から「(Easy|やさしい)ならできる」状態への移行を経験すると相手の立場にたつことができる。 「あ、この日本語難しかったかな?」と思ったときに言い換えたり、そういった経験値が積み上がっていくことで自然やさしい日本語や理解できる程度にゆっくり話すという筋力ができていく。 語学は使うことで鍛えられるとはよく聞くがまさしくその通りな現象に遭遇した。

海外との距離が近くなった

これはあまり予想していなかったのだけど、海外との距離が近くなったなと感じている。 以下のブログでも書いたけど2月に香港に旅行にいった。

luccafort.hatenablog.com

ぼくは言葉が通じないことに不安を覚えていたので「海外旅行をしてみたいけど尻込みしている」典型的な日本人だった。 ツアーでいけばいいんだろうけど、時間もお金もかかるので小学生以来(このときは親が連れて行ってくれたので特に何も考えていなかった)海外旅行にいったことがなかった。

外国籍エンジニアが入社したこと、今後増す増す比率が高まっていくことを考えたときに「そのうち、海外カンファレンスにスポンサーするとか登壇する人が現れるかもしれない。そうなったときに海外にいったことほぼない状態はネガティブに働いてしまうかも……」と考えていた。 なので、2024年の目標の1つに「海外カンファレンスにCall for Paperを出してみる」というものを考えていた。 それまで自分で海外旅行も行ったことがなかったので、万が一登壇することになったときの練習として旅行にいくというこれまでの自分だけでは実践しない挑戦ができた。

最悪、仲間がいればなんとかなるな〜と思えたこと、一緒にいくメンバーが英語ができる(というか1名は英語ネイティブだしね)というのは安心して海外旅行に挑戦できた。 そういったこととは関係なく海外旅行にいっている人もいると思うが、体験していないことに挑戦するのは何歳になろうとどんなことであろうと勇気が必要になる。

その必要になる勇気の総量を同僚がいること、一緒に旅行するメンバーが同僚だったことで軽減でき、1度体験したことで「海外に行く」というぼくの中の一大イベントが中規模イベントくらいになったように思う。 実際、2025年の何時頃になるかわからないが香港に一緒にいったメンバーで「ロンドンに行こう!」という話をしている。 これもこれまでの自分の中では想定していなかった発想なので、自身の変化にポジティブな気持ちになっている。

海外カンファレンス登壇や海外カンファレンス参加の心理的ハードルが下がった

上記でも書いたが今年の目標の1つが「海外カンファレンスにCall for Paperを出してみる」だったので実際に出してみたところ、GopherDay Taiwan 2024に採択してもらえた。 そのときの話は以下に書いたので割愛する。

luccafort.hatenablog.com

もし、同僚に英語ができるメンバーがいなかったらかなり苦労しただろうなぁと思う。 というのも今回の登壇ではかなりレビューや表現などで助けてもらうことがあったからだ。 「ここの文章は何を言いたいのかわからない、どういうことが伝えたいの?」であったり、「この表現は英語ネイティブなら伝わるけど、そうじゃないと難しすぎるかも」と教えてもらったりした。 なによりも「Easy English」に書き換える部分でとても助けてもらった。

あとは発音ですね。 DQNEOさんの以下のドキュメントでも書かれているけど、発音は大事だが基本は「通じればいい」。 やはり我々はJapanese Englishな発音になってしまうので、相手が聞き取れない可能性が高く、何度も「ここの発音はこうだよ」とか「この発音は難しそうだからもっとやさしい表現に変えよう」といったフィードバックをもらえたのは海外カンファレンス登壇においてはとても大きな利点だったと思う。

gist.github.com

この点、どれだけ英語がうまい日本人がいたとしても、Japanese Englishな可能性を捨てきれない点や様々な発音に触れている外国籍エンジニアのアドバイスはとても心強かった。 あとレビューをしてくれた外国籍エンジニアや日本人メンバーはめちゃくちゃ褒めてくれるのがうまくて「ここの発音めっちゃいいよ!」とか「抑揚があるとダイナミックに感じていいかも!」と伝えてくれた。 本当に感謝している。

英語に触れる回数が増え、苦手意識が徐々に下がってきた

やはり日常の中に英語がある、英語で話す機会があるというのは大きなメリットだと思う。 正直なところ、面倒だなと思うことがないわけではない。 反面、これまで散々書いているように英語でのコミュニケーション回数は日本語が第二言語なメンバーと一緒に働くことで圧倒的に増えた。

正直なところ、ぼくが英語を覚える速度よりも彼ら、彼女らが日本語を覚える速度のほうが圧倒的に早いのだけどお互いに苦手な領域があるとわかっているとどちらかが伝えやすいコミュニケーション言語にスイッチすればいいと思えるので苦手意識が外国籍エンジニアが同僚、同じ拠点にいる前と後では大きく変化したと思う。 これは本当に得難い機会だと思っていて、最近では観光客以外にも京都に住む外国籍の方が増えてきた。 ぼくは京都の下町に住んでいるのだが、インド近辺から移住されたと思しき方(イントネーションから判断してるが実際はわからない)を見かける機会がとても増えた。

先日も新幹線で東京から返ってくる際に中国系の方か、東南アジアの方が新幹線の席をぼくと間違えていたが問題なくコミュニケーション(話したのは2〜3会話)できた。 以前なら途方に暮れてどう話しかけるか悩んでいたか、あるいは駅員さんに頼っていたんじゃないかと思う。 英語を学習することが目的ではなく、会話やコミュニケーションをするという意味において最もハードルが高いのはこの心理的な面であり、日常的に簡単な英語でも会話をしているとこのハードルが思いの外下がっていることに気づく。

これは本当に人生におけるよい経験をさせてもらっていると実感している。

想定外の効果についても触れておく

ここまでいいことを主に書いてきたが、当然いいことばかりではない。 例えば、これまでは文化的なコンテクストがほぼ単一だったので考慮しなくてもいいことが考慮しなくてはいけなくなったり。 特に宗教関係は日本人的感覚と海外では大きく異なるので気をつけているがどこまで配慮するのがいいかさじ加減が未だにわからない。

飲食関係などはまだわかりやすく、アンケートなどで事前に集計をしておけばいいのだが、その分お値段が上がってしまうのでそれを考慮した計算をしないといけなかったり……。

いままでは考えなくてもよかった、と言えるかも知れないがおそらく少数派を無視していた(無視できていた)だけでそれが可視化されただけなのかなと考えている。

他にも日本人(主に日本語しかわからない人)と外国籍エンジニアが参加するイベントは日英併記するようにしているが、そうすると文字数が増えすぎたり、日本語は短いが英語が長い、あるいはその逆のような現象が発生し、参加者からは「読みにくい」と クレーム フィードバックをもらうことがある。 しかも、この併記はかなり脳内スイッチングコストが高くて無駄に疲れる。どちらかに寄せてほしいいいいいいいいいいいい!!!!!!!!といつも悩んでる。

最近は生成AI系のサービスも充実してるのでツールで解決できることは積極的に解決していきたい。 それこそが「AI利活用が進んでいる企業じゃない?」と思う。反面、やはりコミュニケーション……特に会話は生成AIだけではカバーできないこともある。 そういう意味では英語学習は必要なんだけど、これってつまり終わりのない学習を続けることになるので正直疲れるなぁ……と思うことがある。 自分の中にモチベーションを保つ何かをメンテする必要があり、そこは結構意識的に取り組まないといけないなぁと感じている。 現在、自分の所属するチームにはEnglish Speakerなメンバーがいないので、そうなったときは「やらなければいけない」環境になるし、そうしていきたいなと思っている。

あと個人的に感じている課題として、弊社マネーフォワードは「 エンジニア組織 の英語化」を標榜している。 つまり、エンジニア以外の職種に関しては英語化は言及されていない。 いないんだけど、公用語が英語になる影響をエンジニアという職種だけで収められるか?と言われるとこれは懐疑的だとぼくは考えている。

  • 問い合わせを受けたCSやセールスの方がエスカレーションした先のエンジニアがEnglish Speakerだったら?
  • デザイナーが作成したワイヤーフレームのままだと実装しにくいので変更してほしいとEnglish Speakerのエンジニアが考えたらどう伝える?

このような状況が考えられる。 恐らくどこかのタイミングで全社の社内公用語が英語になるんじゃないかと思う。だってグローバルテックカンパニーを目指す!ってCTOが言ってるし。 英語化する組織のフェイズがいくつかある内の1つがエンジニア組織の英語化なんだろうなーと思ってる。 いまはその過渡期なので上記のような状況が発生すると社内の日本語がわかるエンジニアがブリッジする必要がある。 こう書くと「日本人エンジニアがそれをさせられる!」と誤解を招くかもしれないが恐らくそうはならないんじゃないかなぁとは思ってる。 もちろん、そういう事態もあるだろうけど、弊社は週2回出社がある。そのため、フルリモートでは働けない、その条件を飲んで入社してくれたメンバーなので「日本語を覚えることに前向き」なのだ。

前述した通り、ぼくが英語を覚えるよりも彼ら、彼女らが日本語を覚える速度のほうが早い。 サポートは必要かもしれないが、日本人だけが損をする……みたいな状態にはならないんじゃないかなーと思ってる。 何より彼ら、彼女らは日本が好きで来日してくれて一緒に働いてくれているのだ、このモチベーションは日本でしか働いたことがないぼくには計り知れないくらい高いものがあると実感している。 課題もあるだろうけど、乗り越えるための仕組みは考えられると思うし、一緒に働いているメンバーをみていると「問題はあるかもしれないけど乗り越えられるんじゃないかな」と楽観視している。 正直な話、英語化が始まった当初はかなり懐疑的だったが、この3年ほど?の間にかなり意識が変わってきた。これはやはり実際に同僚として接する回数が増えたからじゃないかなーと思ってる。

まとまりのないまとめ

という感じで、英語化して起こった自分自身の変化を思い出しながら書き出してみた。 個人的な感想だが「英語を使うということは英語圏の文化を学ぶということ」だと思う。

言葉というのは文化や習慣ととても密接にリンクしている。 言語を使うためにはその背景となった文化やコンテクストにアクセスする必要が出てくる、何を問題だと考えていて、どうしてそうなったのか……。 まさしく言語の歴史を学んでいる感覚がある。

ぼくは元々歴史学科出身(といっても中退したので正確に名乗れるわけではない)なのでこの「言語の背景にある文化や風習を学ぶ」ことが楽しめている。 反面、TOEICのような勉強はやはり苦手で必要なのだろうと理解していても、「うげー!」という苦手意識がある。 ひとまず、会社が求める最低限のTOEICの基準には到達したのでこれをベースにもっと彼ら、彼女らとコミュニケーションできるように2025年は挑戦していきたいと思う。

まずは自分が所属するチームがグローバル化することを目指すのかなー。


  1. わかりにくくて申し訳ないがマネーフォワードは関西開発拠点という名称で京都と大阪それぞれに開発拠点がある。大阪と京都は距離が離れすぎているわけでもないのでこれらを統括して1つの開発拠点としている。HPもそうなってるしね。 ここではその2つある拠点のうちの1つ大阪開発拠点の拠点長のことを指す(ややこしいね)

最近若い人が地方コミュニティに戻ってきている気がする

タイトルの通りなんだけどコロナ前は結構いた学生とか駆け出しエンジニアの人とか若い人たちがコロナによってコミュニティと縁遠い(多分情報としてコミュニティを知る術がなくなってしまった)存在になってしまった……と思ってたんだけどここ最近また復調の兆しを見せている気がする。

気がするというか自身が関わりのあるKyoto.goとKyoto.rbのサンプル数2の話しなので話半分どころか話1/4くらいで聞いてほしい。

何が原因なのかはわからないけど推測をしてみた。

1. 企業側の採用の口が増えてきた

わかりやすい例は採用の数が増えてきたことではないかと思う。 採用の数が増えればその分採用される人は増えるはずでそこに希望を見出して異業種転職や経験値が低くても転職してみようとなるかもしれない。 反面、これを裏付けるデータの確認はしていないので眉唾ものの息を出ない。

2. 採用ハードルが高くなった

今度は先程とは別ベクトルでそもそも教科書的なことをすれば採用されるかどうか?というレベルから各社の基準が上がってしまい、相談するケースが増えている、という可能性を考えてみた。 エンジニアの採用基準はぼくからすると年々上がっているように感じるが、急激に上がっているかどうかは正直疑問。

3. オンラインプログラミングスクールが受講生を増やした

Kyoto.rbに来てくれる人は確かにオンラインプログラミングスクールに通う方もいるんだけど、Kyoto.goでは京都近郊の大学生が来ていたのでちょっと違いそう。 相対的に10年前と比べてプログラミングを始める人のハードルは下がってるように思う。その分競争も激しいと思うけど頑張ってほしい。 スクールで学べないことや仲間を求めてコミュニティーに来てくれたのなら歓迎したいと思ってる。

4. 若い人たちがコロナ禍を経てオフライン回帰している

うーん、どうだろう? そういう人もいるとは思うけど、これが決定的な理由とはあまり思えない。 気軽に相談できる人が身近にいないとかはあると思う。 実際に遊びに来てくれた人の中には「どこで知ったのですか?」という質問にメンターの方(東京在住)から「京都にもこういうコミュニティがあるみたいだよ」と教えてもらったから来たという人がいた。 でも全員が全員そうではないだろう。

5. 企業がリモートワークに移行してしまい、メンターと直接顔を突き合わせて相談する機会が減ったから

企業がリモートワークに移行したことで不足したオフライン要素を求めてコミュニティに足を運んだ……。ゼロではないと思うが直接的な原因とは言えない気がする。 Findyさんの調査では経験年数が若い人ほどリモートワークを好む傾向があると言うことだったのでその数値(転職希望者とは意図が異なるとは思うが)と反するのでこれもなさそう。

6. コミュニティ活動を継続的に行ったことで知り合いが増えたから

1番妥当なところな気がするが、知り合いが増えたから、参加した体験が良かったからが継続的に増えている理由としては納得しやすい気がする。 継続的に参加するようになった方はまさにそうだと思う。 ただじゃあどうやってその初めを知ったのか?が謎。

7. コミュニティの中の人に興味がある

自分よりもすごい人や経験豊富な人との会話が楽しい、技術的な話を聞くのが楽しい…というところから「コミュニティの中の人」に興味を持つパターンはないだろうか? これも継続的に増えている理由としてはわかりやすい気がする。 これもどこで知ったかに依存しそう。

8. 他のコミュニティに足を運んだから

これは間違いなくある。 というのもKyoto Tech Talkという主に京都を中心とした企業同士でエンジニアコミュニティを盛り上げよう!(そしてあわよくば我々の技術や企業に興味関心を持ってもらえたら嬉しい)という活動をしていたら、そちらでKyoto.rb/Kyoto.goのことを知り、参加したという人が何人かいたから。 コミュニティーは相互作用のようなものがあり、いろんなジャンルのいろんな人と会話することで得られるものや学ぶことがある。

それとは別に、企業が持つユーザー層(ファン層?)は同じようでいて、異なる面があると実感したのでこれは関係してそう。 イメージ的にはベン図がわかりやすいと思う。 同じジャンルの異なる地域のコミュニティーに足を運ぶといいのかもしれない。

9. 京都というブランドがあるから

京都は旅行のブランディングがすでに確立されているので「旅行ついでに来た」という人が一定数いる。 東京のように頻繁にイベント開催していないため、逆に予定を合わせやすい…ということはないだろうか? (これはたまたまか、因果が逆の可能性がある)

10. 会社の先輩・後輩、知り合いのエンジニアに誘われたから

学生の方はこのパターンを見かけることが多い気がする。 友達と一緒に来た、インターン先の先輩やメンターの方が登壇するので来たというケースを見かける。

11. 土日開催で暇だったから参加した

これもなくはない。 当日「今からでも参加できますか?」という問い合わせをもらうことは、数そのものは少ないがある。 東京ほど参加者数が逼迫してないので枠が空いてれば当日でも参加できるという気軽さはあるかもしれない。

12. みんなが憧れる職種ランキングの上位にランクインした

稼げる職種として何かのランキング(オリコンとか?)でランクインすると過去に参加者が増えたということがあった。 そういうときはだいたい一回限りで継続しなかったのでこれは関係ない気がする。

13. 卒業シーズンで就職が現実になってきたから

最近はインターンの募集も早くなってて大変だもんね、ということでそういう意識を持つタイミングとたまたまマッチした可能性。 なくはない気がするけど、ちょっと理由としては弱そう。 それなら毎年そういうブレが出ないとおかしいが実際にはそんなことはなかった。

14. インターネット有名人に会えるから

あまりゲストを呼んだりしていないのだけどたまに遠方から参加される著名なエンジニアの方がいる。 そういう情報を見て参加したという可能性……あまりなさそう。 そんなに劇的にスパイクしてないので。一人二人くらいはいるかもしれないけど。

15. 他の地方のコミュニティが死んだ、休止した、肌に合わなかった

うーん、これはあまり考えにくい気がする。 そういうことが仮にあっても最近は自分でコミュニティー立てたり、オンラインもある。わざわざ越境して参加する必要性は薄いと思う。 なし。

16. シニアエンジニアが働く会社を見てみたいから

最近はリモートワークが増えてそういう人も減った気はするけど、昔は「オシャレなオフィスを見たい」からと言う理由で勉強会に参加している人がいた。ぼくのことです。 どこで働くか、どんな場所にあるか、どんな雰囲気の会社組織かを知っておくのは一定の価値があるけど、どうだろうね。

17. 考えるネタを出し尽くした、わからん

もうわからん。 全部掠ってて結果、相対的に増えてる可能性もあるし、ここに理由が書かれていない可能性もある。 結局何が決定的だったかはデータとヒアリングなどでその人が本当に感じた心の奥底にある「なにか」を掘り起こさないといけない。 なので、事件は常に迷宮入りなのだ。

が、データから傾向は導き出せるのでどうしても知りたいならまずはデータを集めるところからかな。 面倒くさいので絶対にやりたくないけど。

東京(というか首都圏?)は出社回帰の風潮もあり、若い方が参加しやすい傾向が出ても不思議じゃないと思うんだけどなんで地方で増えてきたんだろうなぁ。 原因はさておき、この流れ自体は技術コミュニティーにとって追い風だと思うので、いろんな人がいろんなコミュニティーに遊びに行くようになるといいなと思う吉宗であった。

カンファレンススポンサーを「やる前」にやっておいたほうがいいこと

お決まりの枕詞

adventar.org

この記事はMoney Forward Engineers Advent Calendar 2024 の12月12日担当分です。 前日はshiko takahashiさんのマネーフォワード MEのControl Widget対応 〜フィーチャーのノミネート機能を添えて〜でした。

moneyforward-dev.jp

お題

今日は技術カンファレンスを初めてやることになる、その前にやっておくといいことをお伝えするTips回です。 いつもクソなが文章なのでシュッとまとめて終わらせるつもりだけど、長かったらすまん。

参加者をカンファレンスに連れていく

会社がスポンサーする理由はいくつかあるんだけど、エンジニアが参加しないカンファレンスにスポンサーしたがる組織はそんなにない。 採用目的なら金だけ出してればいいんでしょ?という意見もあるけど、そういう組織の文化は何かしらの形で伝播してしまう。 (売り手市場の中そんなことをすればエンジニアは来なくなるし、なんならいまいる社員も辞めていく。絶対にやめよう)

なので、スポンサーしたのに逆効果になるカンファレンスは基本価値がない(と判断されてしまう) というわけでカンファレンスに社員を連れていきましょう。 ただし、本人が嫌がらないという大前提はある。嫌な人を連れていってもこれまた逆効果になるので狙いとしては「誘われたら参加してもいいかな?」と考えてくれる人たち。

特にカンファレンスに一度も参加したことがない人には「業務として参加して欲しい」と伝えて参加してもらうのがいい。 新卒1〜3年目のエンジニアやインターン生あたりの人はエンジニアの人脈もなく、見えている世界≒自社になりやすい。

カンファレンスの夜なんかに「XXX社とXXX社合同新卒n年目懇親会」とかやっちゃうのがいい。 同じ年代、異なる会社の人と話すことでわかること、共感すること、真似したいことが見えてきて、それをチーム内にフィードバックできればそれがカンファレンスの成果になる。 やったね!

プロポーザルの種をみつける

参加者と同様、自社のエンジニアがプロポーザルが出さないカンファレンスの魅力は少ない。 カンファレンスの金額は安くない。ワンショットだけのイベントで三桁万円が動いたりする。

その上、採用エージェントほど採用そのものに直結する効果はみえない(というか効果が出るのが半年〜3年後とかザラにある)

じゃあどうするか?というと「このカンファレンスの登壇者がいっぱいいるのにスポンサーがないと支援してくれない会社にみえてしまい、採用に影響するのでスポンサーしてください」が一番わかりやすいと思う。 で、プロポーザルを出してもらうためには当然そのネタを見つける必要がある。

一人で出せる人は関係ないんだけど、だいたいそんな新規性があったり、革新的なことをやっていない、特別なことをしてないので出すことができないという悩みにぶち当たると思う。 ぼくは最近以下のマトリクスを使って、話したい人や話せそうな人がいないか質問するようにしている。

仕事で開発してること 個人で開発してること
話したいこと
聞きたいこと

例えば、「Go 1.24でRuntimeの処理が改善してるみたい。Swiss TableというのをベースにしてるみたいなんだけどXXXさんこのあたり詳しくなかったっけ?」と聞いてみたり、「自分が話せるわけじゃないんだけどこのカンファレンスで暗号化復号化のライブラリを実装している人の話を聞いてみたいんだけど誰か話せそうな人を知らない?」と投げかけてみたりする。

そうすると「詳しくはないけどそれは面白そうだから調べてみようと思う」とか「その分野はXXXさんが詳しかったと思う」というような反応が生まれる。 ネタあるじゃん!……というわけで第一部、完。

プロポーザルをレビューする

上記に関連するがプロポーザルを出す際の注意点がいくつかある。 言いたいことはだいたいiOSDC Japan / PHPerKaigi の長谷川さんが書いてくれているので割愛する。

会社からすると1000名規模のエンジニアに対して20〜40分も自社のエンジニアがやってきたこと、取り組んでいることの魅力つけを発信できる宣伝効果は計り知れない。 反面、やはり効果測定という意味ではなかなか成果を示しにくい。(採用と宣伝のタイムスパンが違うので仕方ない)

なので、社内でも注目度の高いカンファレンスであることをアピールするためにも登壇者を出す、登壇者を出すためにはたくさんの人がプロポーザルを出している状態が望ましい。 カンファレンスにもよるが切り口や視点を変えるだけで面白い技術的な取り組みというのはある。 自分だけだと「自分から見た視点」しか感じられないので、社内の別のメンバーと話すことで俯瞰した意見や感想を得ることができる。

そのためにはできるだけ打率を高められるとよい。 そこでやるのが提出する前のプロポーザルレビュー会だ。

プロポーザルをみんなで読んでわかりにくいところはないか、付け足したほうがいい要素はないかを話し合う。 白熱すると時間が無限に消耗してしまうので1人あたりのプロポーザルを読む時間とフィードバックを返す時間は決めておくのがいい。

だいたい以下のような状態になるはずだ。

  • 主題となるテーマ
  • 対象者の具体的な説明
  • セッション後に対象者は何を得られるか
  • このセッションのアウトライン(目次)
  • このセッションを自分が話す理由(自分だけが話せる理由、このカンファレンスで話す理由)

最低限これらの情報が書かれており、長谷川さんのスライドに書かれていた文字数を満たしていれば確度はかなり上がる。 レビューをするためには早めにプロポーザルが書かれていなければならない。ここが最大の難所ではある。 だいたいみんな最終日に駆け込むけど事前にレビューはしておきましょう。

不採択でも発信を諦めない

それでも不採択になることはある。 これはテーマの重複やこれまでの実績(カンファレンスによっては考慮される)、登壇可能性・実現性の高さなどで判断される。

不採択は「駄目」なわけではない。そこは勘違いしてはいけない。 あるカンファレンスで採択されず、別のカンファレンスで採択されるということは普通に起こり得る。

タイミングや相性のようなものがあるので「不採択」であることをそこまで気にしなくてもいい。 最近は前夜祭や後夜祭のようなイベントも各地で開催されているので不採択になった登壇テーマを再活用することも可能だ。 そういったところで発表するのも1つの手段だと思う。

お蔵入りにしてしまうと翌年「実績があるカンファレンスと比較して優遇する理由がない」と言われてしまいかねない。 プロポーザルは惜しくも落選したが、前夜祭や後夜祭でこのような反応がもらえた!と言い返せるなにかを用意しておくと0にはならない。

インパクトとしては登壇よりも弱くなるけど、他でも補完はできる。 何かしら残しておけばそれを理由にできるので残しておいたほうがいい。

普段からCTOやVPoE、EMと話す

元も子もない話だがやはり会社のお金を使う以上、何に使うか?はとても重要になってくる。 そのため「こいつがそこまでいうならやってみるか」という信頼貯金を普段から貯めておくことはとても有効な手段の1つになり得る。

いままでOSS活動もイベント参加もしていない人から「スポンサーやりたいっす!」とだけ言われても「なんで?」となってしまう。 なので普段の活動やなぜ精力的にそういったアクションをしているのかのWillの部分をきちんと伝えるといったことも重要になる。

自分が楽しむだけなら簡単なのだけど、会社が期待するのはその技術や知識をチームや組織に還元されることなので、イベントに参加したらイベントレポートを書く、感想戦を社内で行うなどの取り組みをしておくとよい。

基本的に経営層も人間なので「応援したくなる人」と「なにもわからない人」が同列に並ぶと前者を優先したくなると思う。 これはコネを使えという話ではなく、普段からネゴシエーションする素地を作っておけと言う話だとぼくは思っている。 ちゃんと思いを持ってやり続けているということを伝えるのも「価値を届ける」活動の一環かなと。

自身の活動を評価してもらい、会社がそれに対しての支援の形としてスポンサーを検討する(決定でない点に注意)、そういうことが重要になる。 お金は無限ではないし、昨今さまざまなカンファレンスが乱立し、そしてスポンサー費が高騰している。 数は増えて、値段も上がっている……となるとなかなか気軽にはスポンサーできないし、他の技術領域の兼ね合いもあるのでより判断が難しくなる。

お金を気持ちよく出してもらえるような環境整備をするのも重要だよというお話しですね。 開発環境を整えて、開発生産性を上げるのと根本の部分では変わらないんじゃないかな。

まとめ

と言った具合に「会社にカンファレンスのスポンサーをお願いしたいんだけどな〜」とマネーフォワードに入る前のぼくは思っていたんだけど、これらの行動を起こせていたら違ったかもなと思った事柄をスポンサーするかどうかを検討する立場から書き出してみました。 スポンサーをする理由は各組織ごとに違うので、「これをやったら大丈夫!」とは言わないけど、これらをやっていない場合はスポンサーをお願いして断られても仕方がないと思う。

行動が先、評価が後なので自分たちができる実績とその活動を伝えていくといいんじゃないかなーというTipsでした。

いま地方のコミュニティーに求めるものとはなにか?

先日、社内のメンバーのインタビューをしていてハッとさせられたのだけどいま地方のコミュニティに求められるものとはなんだろうか?ということをつらつらと書いていく。

ぼくは京都にいながら東京に本社がある企業で働いている。 給与水準は全社統一なので京都だからと減るわけではない。 社内では週に何度か勉強会が開かれており、それに参加するのは自由だ。 自分が飛び入りをしても良いし、人が多いチャンネルなどで告知されることもある。

インタビューを受けてくれたのはぼくとほぼ同時期に入社(彼のほうが先に入社してるので形式的には先輩に当たる)した人で現在子育てと仕事の両立に忙しいとのことだった。

その中で「子育てが忙しいので社外のコミュニティーに参加するのは難しい」という話題が出た。 そこまではよく聞く話しだなと思っていたのだがこのあと想像していない発言にガツンと衝撃を受けた。

曰く「なので、社内のコミュニティがあることで受動的にでも情報をインプットできるのはありがたい」とのこと。

これはぼくにはない視点で、というのもぼくは独身貴族なのでなんとなく伝え聞くところによる「子供がいるとコミュニティ活動に顔を出すのが難しい」までしか認識できていなかった。 社内に業務として参加できるコミュニティがあるというのは「あるだけで誰かの救いになる」状況を生み出してるのだなと新鮮な気持ちを体験することができた。

とはいえ、もう少し参加者を増やしたいとは思うが、それはもう以前ブログに書いたのでさておく。

luccafort.hatenablog.com

なぜより多くの人に参加してほしいかというと、知識はさまざまな背景を持った人と対話することで磨かれ、鍛えられるとぼくは信じているから。 あとはまあいろんな人が参加してるほうがいろいろな意見が聞けて楽しい。

なので、いつものメンバー以外にも参加してほしいのでそれは引き続き考えないといけないんだけどそういう観点もあるのかと目から鱗が落ちる思いだった。

翻って、ではいまオンライン配信も珍しくない世の中で「地方コミュニティに求められるものとはなんだろう?」という疑問がわきあがった。 地方コミュニティというと主語が大きすぎるが、ぼくが関わるKyoto.rbやKyoto.go、主催ではないがKyoto.jsあたりを対象にどういったことを求められてそうか考えてみた。

1つ目は「対話ができる相手がいること」だと思う。 これは全てのコミュニティがそうだと思うが自分と異なるコンテキストの人に話しを聞いてもらいたいと思うことは往々にしてあり、そういう人や熱意を持った人が対話する(会話ではないので注意)場があるだけで価値があるのではないかと思う。

対話と会話の違いについては以下のサイトの画像がわかりやすかった。

www.sofia-inc.com

対話とは?対話が必要な理由や対話を行うポイント、対話を取り入れる方法を解説 より引用

2つ目、これは先程よりもフワッとした話しだけど「面白い技術の話しや面白い人の話しが聞ける」ではないかと思う。 自分では知らない技術や知識、経験の話しを聞いて「自分ならどうするか?」と考えることがぼくはあるのだがこういう妄想の話しはとにかく楽しい。 見えていないものもあるとは思いつつ、「ここはこうするのがベターでそうすると…あれ?結局今話してようなことになるな。なんでだろう?」とか考えるのが好きだ。

3つ目、「普段の業務や個人開発では得られない技術テーマの話しが聞ける」こと。 これは地方なのでより顕著かもしれないが京都や大阪でRubyやGoを使った開発というのはまだまだ少ない。

求人情報……といっても、もう5年も前の話だが圧倒的に多かったのはPHPJavaだった。 恐らく今も大きくは変わっていないと思う。

これは関西の会社は自社サービスを開発するような企業が少ないことに起因すると思う。 受託開発で儲けを出している場合、新しい技術を試すよりも既存の技術を使いまわして利益を上げるほうが確度が高いのでそうなってるのではないか?と推測している。

反面、近年は変化が出てきている部分もある。 大学発のベンチャーや東京本社の開発拠点が大阪や京都がコロナ後に再び増えつつある。 まだまだ数は少ないかもしれないが芽は出ているし、フルリモートで働いてるエンジニアの人のコミュニティ参加も増えている。

4つ目、これは地元に住む人にとって求められているものではないが「観光する名目が生まれる」こと。 特に京都というブランドはとても魅力的なのか、近隣の神戸(兵庫)や大阪、滋賀から参加してくれるメンバーもいる。

それだけでなく、東京や鎌倉、舞鶴、名古屋、岐阜、岡山から参加してくれた人もいた。 一番遠い例だとブラジルからKyoto.rbに遊びに来てくれた人もいる。彼の場合、メインの目的はその後のRubyKaigi 2024の参加だったが……。 海外からの参加例はかなりレアだが、他府県からの参加者は一定数いるのが常態化している。

5つ目、自分の場合はこれが結構大きいのだけど「技術的な雑談を楽しむ」がある。

普段、会社でもすることはあるが雑談というのは話す相手が変わると同じテーマでも全く異なる話になることがある。 もちろん、「結局結論は同じだね」となることもあるんだけど、そうなるかどうかは蓋を開けてみるまでわからない。 思わぬ展開を見せることもあれば想定した流れになることもある。 あるいは話している人のこれまでの人生談(中にはとても稀有な経験、経歴を重ねている人がいる)が面白いということもある。

いくつか理由は上げたのだけど結局は「人と技術」の交わるところが求められているのだと思う。 問題は「人と技術が交わるところを作ればヨシッ!」とはならない点だ。 もう1要素足りない何かがある、それが生まれたときコミュニティはさらなる飛躍を遂げるのだと思うがまだぼくはそれを発見できていない。

コミュニティの価値のような答えのない課題に対して少しでも解像度を上げたい、ヒントを得たい人はコミュニティに足を運ぶし、そういった対話を好んだり、楽しむ人は明確な課題がなくても参加してくれているように思う。 なんというかコミュニティは街中にある児童館のようなものかもしれないなと書いていて思った。 そこにいけば何をして遊ぶかは本人が選ぶことができ(登壇や発表、懇親会、相談など)、一人で黙々と何かをすることもできる。 遊ぶ環境が用意されており、遊ぶためのガイドラインのようなものはあるがそれに沿った遊び方をするか新しい遊びを見つけるかは当人次第。

何かを得ることもあれば、何も得られないかもしれない。 行けば何かしらの反応が生まれる、ある意味でトイボックス(おもちゃ箱)のようなものなのかも。

児童館としたのは中には「アイツは嫌なやつだ」と性格や考え方、振る舞いが合わない人もいる。 そういう人といざこざが生まれても、児童館の先生のように注意する人がいるという点が似ているなと思ったのかもしれない。

何よりも好奇心のままに振る舞うという点がとても似ているし、そこに対して労力をかけて楽しんでいるのも似ている気がする。

他にも、所属する学校や学年、体力や知識も違う人たちがなんとなく集まって楽しんでいる、そういうイメージが児童館に近いと思ったのかもしれない。 あと、すごくできる人に精神的に打ちのめされる点も似ている。 仕事で感情を表に出すのはあまり好まれないと思うが、児童館なら感じたままに感情を発露してもあまり問題にならない(誰かにその感情をぶつけたりしなければ、の話し)。

他に似ているものもあるかもしれないけど、そういうあれこれが似ているのかもしれないな〜と考えた結果、脳裏に浮かんだのが児童館だった。

だがしかし、場としての機能だけを提供してもうまく人と人は混ざらない。 やはり、コミュニティの核は人で、人が集まるための仕組みとしてコミュニティがあるのだが、それでは現状維持が限界なように思う。 革新や飛躍のためのあと一歩、それがわかれば地方のコミュニティの価値をより高めることができるかもしれない。

地方は東京や首都圏の都市に比べてどうしても選択肢が限られてしまう。 それは初心者や初級者に優しくない社会と言い換えることができる、つまりは挑戦できる余地が少ないのだ。 ぼくは幸いエンジニアとしてそれなりに食べていけるようになってから地方に戻ってきた組の人間だ。 なので、新卒から地方にいた人たちの課題は正直理解できているとは言い難いと思う。

そして地方ではコミュニティの特色を保ちにくい傾向がある。 それはなんというか仕方のない話しなのだけど、言語単独のコミュニティが生き残りにくいのだ。

福岡、京都、大阪(名古屋もかな?)くらいの規模の都市ならなんとか単一言語コミュニティでも参加人数は少なくなるがやっていける。 やっていけるというか、やっていけるようにした(できた)。

結局、コミュニティの活性化は企業の数に依存する面があると思う。 東京のコミュニティが盛り上がっているのは単純に人が多いこともあるが、それと同等かそれ以上に企業の数が多いことが理由だろう。 さまざまな企業から活きの良い若手や熟練の技術・知識を持ったシニアまでさまざまな人が交流することがコミュニティの活性化に一躍買っているのだと思う。

企業が元気(儲かっていて勢いがある)だとそれに付随してコミュニティもその恩恵を受ける。 関西はまだまだそういう意味でメジャーなスタートアップやベンチャーが少ないのだろう。 そういった会社がもっともっと増えたとき、コミュニティはきっとより活性化するはずである。

これは以前ブログに詳細を書いたので、リンクを貼っておく。

luccafort.hatenablog.com

……というようなことを考えていたのだが、結局これは鶏と卵の問題なのかもしれない。 どちらかがなければ存在しないではなく、お互いがお互いに影響を発揮しあう相互依存関係な課題なのだと思う。

企業とコミュニティ、そして開発者のサイクルをぐるぐると回し、知識や人材、そしてお金を循環させることで少しずつ太く強く、靭やかになっていく類いのものなのかなと。

そのためには持続性・継続性や新規参入する人が必ず必要になる。 人はいつか離れていくし、継続していないところに人は集まらない。 そして、一定期間で変わり続けていかないと「緩やかな死」へとコミュニティは歩みだしてしまう。 ぼくがオーガナイザーを誰かに引き継いでいってもらいたいのは、そういう変化をドラスティックに生み出していきたいからだ。

秘伝のタレのように昔からあるものと新しいものを継ぎ足し継ぎ足ししていく。 そして、時には大胆な変化が必要になるということなのだと思う。

最近Kyoto.rbには新規参入してくれる人やその後継続的に参加してくれる人が増えてきた。 これはまだ妄想なのだけど、彼ら・彼女らはGiverとTakerでいえばTakerに留まりやすい傾向がある。

なので、彼ら自身がGiverに回る機会やその後押しをしてあげられるといいのではないかと考えている。 もちろん、それは本人が望むなら……という前提の元だが常に何かをもらい続けるのは不健全で持続可能性を下げてしまう要因になりやすい。 一度Giver側の視点に立つ、その機会を提供することで彼ら、彼女らに新しい視点や変化をもたらすのではないか?それがひいてはより多くの参加者とコミュニティの未来につながっているのではないか?と期待している。

安心して挑戦できる、双方向な関係こそがいま求められる地方コミュニティの価値なのではないかというようなことを考えていた。

2024年マネーフォワードな旅〜写真で思い出す2024年、来年は何を求めるか〜

お決まりの挨拶

adventar.org

本記事はMoney Forward Kansai Advent Calender 2024 12月10日の記事です。前回の記事はonoeさんの「ISUCON14に参加しました(6659点)」でした。

www.onoe.dev

ISUCON参加の翌日にちゃんと記事でふりかえりをしていてえらい(ぼくはやらなかったの札を下げています)。

綺麗な夏の鴨川

マネーフォワードの各地方開発拠点について書こうと思っていたのだが……

さてはて、それでは本題です。 「マネーフォワードの国内拠点を全制覇したのでそれぞれの感想とか特徴を書いていく」などと書いていたのですが、写真を探っていくうちに「あれ?そういえば今年はいろいろな土地にいったなぁ。せっかくだからそれぞれを振り返ってみてもいいかもしれない」と思ったのでテーマをピボットして「写真で振り返る2024年、マネーフォワードな日々」とさせていただきます。

TL;DR

  • 2024年もいろいろな土地やコミュニティ、人と出会ったよ
  • 今年は国内だけでなく、20年ぶりくらいに海外にも挑戦したよ
  • 来年はどこにいって何をしているんだろうね

写真で振り返る2024年、マネーフォワードな日々

というわけでさっそく振り返っていきたいと思います。

January / 1月

マネーフォワード 京都開発拠点(以降、京都拠点)では例年新年明けの第1営業日に近くの神社(錦天満宮が多い)に初詣にいき、帰りになにか食べてオフィスに戻って来る……ということをしてます。 毎年有志でいってるのですが、なんとなく京都っぽい雰囲気が感じられて個人的にはこれからも続けたい。

天満宮にお詣りしたときのもの

毎月第3水曜に社内イベントを開催してるのだけど、1月は特別回として毎年「CXO/VPoE のコメディLT大会」を行ってるのでその準備のため東京へ。 オフィスも正月モードで書き初めしたものが貼られてました。来年は京都拠点もしたい!

そういえばオフィスの札?を見かけたの始めてだったので思わず写真撮った
20階にある社員用のカフェテリアエリア前に飾られてました
東京本社にいくと必ず「酔いどれリラックマ」を撮影して帰る業をしている

東京への移動中は「ユーザー中心組織論」を読んでいた模様。面白かった。

February / 2月

freeeのhachi さんを焚き付けてコミュニティを作らせた元凶の一人なので Kyobashi.rb の第一回目に参加してました。

Kyobashi.rb Offline #1 - connpass

記念すべき Kyobashi.rb 第一回をfreeeさんの大阪オフィスで開催した様子

2月のビッグトピックは20数年ぶりに海外に渡航したことです。1月か12月に同僚から「2月に香港行くんだけど lucca も来ない?」と会社近くのやよい軒から帰る途中でめちゃくちゃカジュアルにお誘いしてもらったんで「お。なるほど?行く行く!」と返事をして香港に行ってきました。

同僚と香港に行っている図。この構図、なんとなく好き。
香港はちょうど春節のシーズンでお祭りモードだった
同僚2人はお酒好きだったのでずっと飲み倒れコースだった、無限にビール飲んでる
結局京都に戻ってきても「京都最高!」っていって飲んでる

香港から帰ってきてからだいたい毎月1回のペースで開催している社内ボドゲはてな大西さんをお呼びして、遊んでました。 雨が降っていたから「はてなの人来ないかもな〜」と思ってたらまさかの参戦でビックリしました。

はてな大西さんとボドゲをやる同僚s

真剣勝負なのでめちゃくちゃ真面目(ほんまか?)

ボドゲ会の翌日は大阪オフィス(WeWork 御堂筋フロンティア)でゆめみさんとイベントを開催することになっていたのでそちらにお邪魔してました。

wework.co.jp

メンバー主導だったので、ちょっとしたサポートだけしかできなかったけど盛り上がっていて、めっちゃ助かった。

moneyforward.connpass.com

登壇している弊社メンバー。説明するたびにダイナミックな身振り手振りがあって動画をとらなかったことを後悔した

パネルディスカッションパート。このあとの質問も面白くてあっという間にお時間となってしまった。またやりたいね。

March / 3月

たまたま出社したらワークショップかなにかをやってたので盗撮したやつ。

寝転んでいるのは腰が痛くならないかららしい、なるほど?

3月は初めてNLP日本言語学会)に参加してきました。詳しくは一緒にいった同僚が書いてくれたテックブログの記事をどうぞ。

moneyforward-dev.jp

今年はBack Forwardしないんですか?と社内の人に言われた画像。Back Forwardが知りたい人はぜひマネーフォワードに入社しよう!

NLP2024の2日後は京都拠点の5周年記念ということでオフィスでイベントを開催。東京からCEOの辻さんやVPoC(Vice President of Culture)の金井さんたちも来てくれた。

自分たちだけのオリジナルティーを作るというワークショップ

5周年記念ケーキ。うまかったなー

5周年記念ケーキを撮影してる辻さん

京都・大阪拠点長対談 with CEO辻さん

その日にKyoto.jsにRomaJSのMatteo Manchiさんが来るということでHelpfeelさんのオフィスに移動。

kyotojs.connpass.com

Matteoさんの登壇している写真。海外のコミュニティの話を聞くのは日本では珍しいので勉強になった
インテル・ミラノのユニフォームを着ていったら一緒に写真取ろうと言ってくれた。ユニフォームを着てると海外の人から声をかけられるので便利!

翌々日にはまた社内イベントを今度は大阪のWeWorkから配信しよう!ということで大阪オフィスに。

お菓子を食べつつ配信をみている同僚と上司の図。このときぼくはめっちゃ大変でした

WeWork内の執務エリアで仕事してる図。

最後にKyoto.rbにLucas Menezes さんが「ブラジル人で日本語、少ししか話せないけど遊びにいってもいい?」とメッセージをくれたので「全然OKだよ!ベストエフォートで頑張るけどコミュニケーションが難しかったらチャットでやり取りしたいんだけど大丈夫?」と返答したら「もちろん!」ということでみんなでOSS GateをKyoto.rbで開催して、実際にOSSにコントリビューションするワークショップを開催しました。

初めてLucasとあったの3月だったんだなぁ。時の流れが早い……

April / 4月

寒さが少しずつ和らいでいく……かと思いきや昼間は暑く、朝晩は寒い4月。 気持ちの良い陽気に油断してるとすぐ体調を崩すし、花粉は舞うし……でもメンバーと一緒に花見にいったり京都サンガFCの試合を見にいったり、少しずつ冬の終わりを感じさせるアクティビィティが増えてきた。

春は花見!……ということで有志メンバーで夜の鴨川に花見をしにいったんだけどめっちゃ寒かった。

インターン生のonoeさんと一緒に写真を撮ってた。他のメンバーと意外と写真撮ってないことが今回発覚したので次回はもう少し写真をとろうw

コーナーキックの場所から近かったので迫力がある

Kyoto Tech Talk #4 をはてなさんのオフィスで開催。 これでKyoto Tech Talkの発足したメンバーのオフィスで全て開催できたことになる。 弊社マネーフォワードの登壇者はtaskさん。

hatena.connpass.com

快く登壇を引き受けてくれたTaskさん

moneyforward-dev.jp

他にも知恩院で開催されていたミッドナイト念仏in御忌 2024に参加してたりしました。850年って歴史の重さが桁違いで笑う。

www.chion-in.or.jp

もっとお硬いイベントかと思ったら結構面白かった。

京大マイコンクラブ(KMC)と共催で新歓ワークショップを開催したり……そろそろ来年もやるなら準備を始めないといけないですね。 詳細はメンバーがブログを書いてくれたのでそちらをどうぞ。

moneyforward-dev.jp

KMCさんと初のコラボ企画

京大生にワークショップの説明をする弊社メンバー

他にもプロダクト開発meetup関西#4 に参加したり……

product-dev-meetup-kansai.connpass.com

プロダクト開発 Meetup 関西とは?

付箋に何が書かれているか気になる人は次回のご参加お待ちしてます

Kyoto.goをはてなさんのオフィスで開催したりしてました。

kyotogo.connpass.com

みんな楽しそう。Sago35さんの登壇はデバイスの話が出るので面白くて卑怯w

May / 5月

さて、徐々に暑くなり始める5月です。 インドから開発メンバーが京都に来てくれたり、なぜか社内に響き渡る突然の「いっせーの…せっ!」(震源地は同居しているスマートキャンプさん)があったりしました。

インド拠点から来日してくれたVinsとAK

最後にみんなで集合写真取ろう!というのを忘れて急遽撮ったやつ

一体オフィスで何をしてるのだ……(ちゃんと真面目に仕事をしていました)

そして舞台はRubyKaigi 2024 in Okinawaへ。

ブース設営中に「これはこっちじゃなくて……」と熱弁しているbonamiさん

Lucasとも再開した。彼はスタッフとして参加していたみたい。Thank you Lucas!

「Matz Ruby 開発 しよ!」うちわを作らせたので満足。

弊社マネーフォワードの技術顧問松田さんとも写真撮った。

RubyKaigiの〆として花火をやってましたね

RubyKaigiから帰ってきてこれをみて「あ。京都帰ってきたな〜」と思うの図。ちなみに内容は真面目な技術的な内容でした。悪意のある切り抜きはこうして生まれる。

ソースコードを大型ディスプレイに映しながらモブプロやってた

そして、今年最大のチャレンジの1つGopherDay Taiwan 2024に登壇したり……。

来たぞ台湾!!!

登壇資料はOBSでディスプレイに映してた模様。初海外カンファレンス登壇、めっちゃ疲れたなぁ。

June / 6月

6月といえばビッグトピックはGo Conference 2024。 これまでもカンファレンスの運営には関わっていたのだけど、オフライン開催ということでいつもよりも大変だった。 ただ、その分いままでできなかった前夜祭をマネーフォワード本社で開催して、カンファレンス前に懇親してもらうきっかけを作れたのは良かったかな。

前夜祭で登壇したnewmoの伊藤さんの発表にみんな興味津々。

note.com

moneyforward.connpass.com

そして、当然のようにシームレスに本祭へとその興味関心は移っていく。

gocon.jp

Go Conference 2024にようこそ

Abemaくん……でいいのかな?

会場提供してくれたサイバーエージェントさん。400名入るイベントスペースがあるのすごすぎる。

朝早いのに続々集まる参加者のみなさん。

真顔ダブルピースのtenntennさん。

2024年の実行委員長を務めたサイバーエージェントのsivchariさん。

お疲れ様でした!また来年Go Conference 2025で会おうぜ!!!

そして、いつものあれ。

帰ってきたらなんか寝てるやつがおるんやが???

なんかやっとる。楽しそう。

休憩がてら京都の川床(納涼床)を楽しむ東京メンバー

最後にアルゼンチン代表の試合を会社で観戦したりしてました。

勝ったどおおおおおおおおおおおおお!!!!!!

July / 7月

そして、舞台は福岡に。 社内イベントで福岡から配信を行うということで、大阪での配信の反省点を活かすべくリベンジマッチです。 なお、写真は取り忘れました。はい……。

はーるばる来たぜふくおか〜〜〜

湾曲ディスプレイあるのいいなぁ……。

そして大阪に戻ってfreeeさんの大阪オフィスにマネフォのメンバー数名でお邪魔したり

何度か遊びに来てるけどfreeeさんのオフィス、おしゃれでよい

またまた東京へ行き、AWSさん協力の元、マネーフォワード AWS GameDay 2024を開催してもらったりと各地を飛び回ってました。

イベント始まると写真取る時間がなくなるから先に撮っておこうぜ!と言われて運営メンバー全員で写真を撮るの図

AWS GameDayを楽しんでもらえてそうでホッコリ。

August / 8月

8月は技術書典16の打ち上げを大阪のメンバーだけやれていなかったので行いました。 北新地にあるお寿司屋さんにいって高級寿司を昼から食べるのめっちゃQoLが高まるのでオススメです。

打ち上げで昼から寿司を食べるの初体験なんだが?

東京から仕事で瀧さんが京都に来るということでランチ会をしたり

瀧さんは真面目なモードのときも面白いんだけど廊下で話すときの話題が一番面白い

瀧さんって誰?となると思うのでこんな人だよ〜という情報もおいておきます。

fintechjapan.org

iOSDC Japan 2024の前々夜祭を東京本社で開催したり

moneyforward.connpass.com

まずは乾杯から入るスタイル

iOSDC Japan 2024にブース出展したり

iosdc.jp

ボディペイントしたかったな〜。結局待ち時間が長くてブースを留守にできず断念してしまった。

新しく入社したフランス人メンバーと英語で会話してるけど早すぎてついていけねー

今年もお世話になりました、また来年!

Helpfeel Tech Conf 2024に参加したりしました。

techconf2024.helpfeel.com

聞きたいことはなんですか?タスキいいな…という話をしていた

September / 9月

9月です。 マネーフォワードの技術広報としては8月末から10月頭までの1ヶ月半が繁忙期で最も忙しい時期です。 まずはYANS。

yans.anlp.jp

詳しくはこちらをどうぞ。

moneyforward-dev.jp

NLP 2024が神戸、YANSが大阪。今年は関西が多かったけどなんか理由があるんだろうか?

実質ワンオペでブース設営したにしては上出来。

学生の頃にこんなに社会人に対して切り込んだ質問できなかったなぁと思いながら眺めていた図

最終日も頑張るぞい!

次にDroidKaigi 2024……の前にこちらも前々夜祭。

yappli.connpass.com

ヤプリさんの登壇者台、会社名が入ってるけどおしゃれでいい

もしかして: 通報

そして本祭のDroidKaigi 2024へ。

全員集合……のはずだけどわしがおらんのやが???

Exマネフォがあらわれたっ!

本当はDroidKaigi 2024が終わったら即帰ろうと思ったんだけど推しのサッカーチーム、Manchester Cityのトロフィーツアーがあるということで参加してきました。

www.mancity.com

マンチェスター・シティ最高!!!!!!!!!

公式の投稿にも一瞬だけど自分が写った(写った瞬間は試合に夢中で気づいてない)のでなにも言うことはない。パタリロ

その後Developers Summit 2024 KANSAIにコーヒースポンサーをしていたので大阪にいったり

event.shoeisha.jp

思ったよりもいい発色で安心した

関西メンバー増えたにゃんねぇ……

弊社マネーフォワードの登壇者の近藤さんを盗撮したり

登壇前の密談をしている

登壇が終わって全てが晴れやかな近藤さん

そして、なによりも弊社マネーフォワード初となるMoney Forward Tech Day 2024の開催を行いました。

techday.moneyforward-dev.jp

会場ついた、たけえって……

登壇者sにカメラ向けたらノリノリでポーズ取ってくれた

CTOなのに楽屋追い出されて可哀想(そのような事実は確認できておりません)

ラストの中出さんのセッションがはじまた

懇親会だ〜〜〜〜(ドコドコドコドコ

まるで退職するかのような写真だが退職しません!京都には帰ります!!

October / 10月

10月、9月の反動か1ヶ月くらい仕事をしていたはずが全く記憶がない。 とりあえず自社カンファレンス関係の後片付けとかカンファレンス後のあれこれをしていたら時間が溶けていた。どうして……。 だがしかし、イベントは続くよどこまでも……。 ということでKyoto Tech Talk #6をSansanさんの大阪オフィスで開催。弊社のWeWorkオフィスから近くてめっちゃ助かった。危うく遅刻するところだった。

sansan.connpass.com

結構な暴露話をするのかとハラハラしたけど問題なかった。セーフ!

そして季節の風物詩の1つ時代祭がオフィスの前の道路で行われるということで眺めていたり

オフィス来たら時代祭が始まった。京都三大祭りの一つをオフィスでみれるの最高か。

ワークショップしてるのを撮影したり

なんか車座になってワークショップしてる。一揆の打ち合わせかな?

また東京に移動してKaigi on Rails 2024に参加したりしてました。

kaigionrails.org

頑張れうなすけ! Kaigi on Rails 2024道中記

詳細はブログを読んでくれ!

moneyforward-dev.jp

あとは新しく創設された室の室長wataさんが京都に来てくれてました。 VPoEの渋谷さんには以前「コーヒーを奢る権利をやろう!」といったので本当に奢ってもらいました、ゴチです。

サムズ・アップしてる半袖の人がVPoEです。積極的にコーヒーをねだっていきましょう。

マジでコーヒーを奢ってくれてサンキューVPoE!!!という気持ちになってる
ちゃんと仕事をする新室長のwataさん(渋谷さんが仕事をしていないわけではない)

夜はマネーフォワードの人が人数が多くて困ったらよく行くバーに……

tabelog.com

難しそうな質問に対してどう答えるか検討してそうな雰囲気(実際はどうだったか忘れた)

そして最後に2月に開催したボドゲ会をはてなさんのオフィスで開催してました。

ニンテンドー64のコントローラーのぬいぐるみがあるの羨ましすぎる!!!

November / 11月

5月の技術書典16は台湾登壇と重なってしまい、参加できなかったのでリベンジ……!ということで前日入りしてました。 午前中に大雨で新幹線の運転休止になってどうなるかと思ったけど無事東京につけたのでヨシッ!(午後からの便だったので15〜20分ほどの遅れですみました)

techbookfest.org

前日入りするということで各社の技術広報やDevRelの人たちと神保町へ飲みにいってました。

どうでもいいけどコイツらマジで無限にビール飲んでるな……

そして技術書典17が無事開催。なんとか時間までにブース設営を終えて販売することができました。 前回出展してなかったのでどこに何が仕舞われてるかわからず、かなり混乱してしまった。

techbookfest.org

Exマネフォの人が買いに来てくれた

全部売り切れてくれ!(人∀・)タノム

なお、願い虚しく(?)新刊は4部、既刊本は20部ほど残ってしまいました。 これどうしようねぇ。関西で買ってくれる人とかいませんか?

技術書典17が終わった翌日、奇しくも「神田古本まつり」の開催期間だったので、時間があればよっていこうと考えていたんですが別件が入ってしまい断念しました、無念。

jimbou.info

そしてTSKaigi Kansai 2024に参加しました。 午前中はKyoto.goのイベントがあったのでそれが終わってからの合流ということで少し遅めの参加になりました。

kansai.tskaigi.org

京都で開催と聞いては参加せねばならぬ

スポンサーでもないのに遊びにきました、こんにちわこんにちわ。

2次会にいけそうなところがなかったので京都拠点を開けて酒盛りをしている

飲んだあとにラーメンが食べたくなった組

何故か syumai さんがみよしを大絶賛してたけど、そこまでではないと思う……(もしくは我々にとって日常になりすぎているのかもしれない)

tabelog.com

TSKaigi KansaiでもらったHelpfeelさんとビットキーさんの問題を後日メンバーに解いてもらおうとしたら「めっちゃ難しい!全然わからん」と好評(?)でした。来年も是非頭がおかしくなりそうな難問をお待ちしています。

フロントエンジニアなら簡単でしょ?って煽って解かせようとしたがめちゃくちゃ難しくて悩んでる

そして、名古屋で社内イベントを開催するということで名古屋オフィスに。 新幹線のホームから近い出口を出ると真逆の方向で余裕のスケジュールのはずが遅刻という失態をおかしてしまったがまあよい(仕方ない)。

なごやかなごや

イベント待機中の風景。

英語での初登壇ということでめっちゃ緊張している。社内イベントなので気楽にいきなはれ。

一仕事終えて帰ろうとしたら「軽く飲んでから帰りませんか?」と言われてオフィスで1杯だけ飲んで名古屋メンバーと懇親したあとに京都に帰宅しました。

名古屋メンバーも仲がよいねぇ。地方拠点は距離が近いので仲良くなりやすいのがよい。

December / 12月

ようやく時間軸が追いつきました。 12月です、アドベントカレンダーの時期はずっとレビューしてるかブログ書いてるかの2択で時間の余裕がない。 へるぷみーえいりん!

というわけで12月頭から東京です。マネーフォワードでは全社朝会がだいたい毎週月曜にあるんですが、その収録のため東京入りしてました。

朝会の一部パートの司会をすることになったおれたちは……

そろそろ配信準備を終えないといけないのでみんなそわそわしている

東京本社、たまにくるとすごいデカいお祝いのやつが置いてあることがある

無事、司会業を終えたので京都に帰ってきたら東京からデザイナーのメンバーがワークショップのため来てました。

真面目にワークショップをしている。エンジニアとは大違いだ!(ソンナコトナイヨ)

はてなオフィスにあったコミュニティノートを真似したら拠点に遊びに来てくれた人が書いてくれるようになった。ハッピー!

そして、つい先日東京のメンバーが京都旅行(Not 出張)で遊びに来てくれたので京都の観光地を案内してました。 幸い、紅葉は枯れることなくまだ残っていたので楽しんでもらえたんじゃないかなと思います。 最後、雨が降ってきたことだけが残念だったけどこればっかりは仕方ない。

秋……というかもはや冬だけど南禅寺の紅葉はまだ残っていた

飲み比べセット松竹梅を頼んだらそれだけで8,000円飛んでてウケる

来年どうするか?

写真とともに今年1年を振り返ってみたけど本当にいろんなところにいったなぁと改めて思うし、新しいことに挑戦して失敗したり、みんなに支えてもらえた1年だったように思う。 さみしいことや楽しいこと、いろいろあった今年だけど来年はどんな1年になるんだろうか。

とりあえず、1年に1回「絶対に普段の自分が挑戦しないことに挑戦する」というヒゲポンチャレンジを何にするか考えなくてはいけない。 今年の目標は英語での発表、登壇だったんだけど、まさかそれをすっ飛ばして海外カンファレンスに登壇することになるとは思わなかった。

すでに来年、ロンドンにいくぞ!と宣言をしてしまっているのでそこだけ決まってるのだけど、他がノープランなので旅行中に London Gophers のイベントに登壇するのを目標にしてみようかな。

gophers.london

そんなこんなで今年も大変忙しい1年だったけど残りもどうぞよろしくお願いします!

「境界」を自分の領域で染めるためにやっていること

「出張するときは出張したときにしか出来ない時間を大事にすべき」

これは同僚と話していたときに話題に上がった内容なんだけどぼくは普段京都で働いてる。 本社は東京にあるので何かあると東京に出張することになる。 特にイベントごとが多く集中する8月から10月は特に多くなる。

だいたい東京にいるときはカンファレンス会場に引きこもることになるんだけどできるだけ前日入りするようにして、東京でしか会えない部署や役職の人と積極的に"雑談"やコーヒーブレイクをしにいくようにしている。

職種はあまり問わない、ただエンジニアの知り合いが多いので比較すると圧倒的にエンジニアとの雑談やコーヒーブレイクが多くなる。 VPoEやCOOのような経営層を誘うこともあれば比較的関わりやすい人事採用部や広報部、開発部を誘ったり、関わりの薄いマーケやデザイナー、セールスの人を誘うこともある。

京都開発拠点はマネーフォワードの中でも特異な拠点でセールスやCSがいない、本当に開発職ばかりの拠点になっている。 (厳密には経理部や広報、採用、ほくのような特異な職種の人もいるがみんな事情がかなりマネーフォワード内でも特殊なので例外として扱わせてほしい) 開発に専念できるやコンテキストが近しいので何がするときのアクションが早いなどいい面もあるが組織内で「何故こうなったのだろう?」といった情報のやりとりによる混線が生まれにくいという課題もある。

これは特に問題ないケースもあれば、そうでない場合もある。 何か気になったときにフラッと人に聞ける状態というのはいざそういう場面が来てもなかなか話しかけることが難しいということがある。 まして、関わりの薄い部署や職種、何よりも経営層のような権威勾配の上に位置する人たちはなおさらだろう。

上記の投稿にもあるけどぼくのタスクはまさしくこの職種の境界に落ちるボールがメインなので、誰かの助けなくして何も成し遂げることができない。 このあたりは少しエンジニアリングマネージャーと似てるかもしれない。

話を戻す。 この「境界」というやつはとにかく厄介で、答えを知っている、導き出せる人からすると自明なことが本人からは自覚できない、自覚しにくい構造を持っている。

ではどうするといいのか? 正解のようなものがあるかどうかはわからないのだが自分なりの答えを出したところ、境界がわからないのは自分の領域内にないから。 であるならば、相手の領域を自分の領域で染めてしまえば良い。

これは上記の結論から逆算した結果なのだけど、自分は普段京都に住んでおり、東京に住んでいたら取らなかった戦略だと思う。 京都にいるからこそ、東京にいる時間を最大化しようと考え、30分の雑談やコーヒーブレイクに誘おうと考えたのだと思う。

そしてこれが出来たのは社内でpublicになっている個人の分報(timesチャンネル)にほぼ全て入っているからだと思う。 (きちんと数えたことはないが1セクションに500以上チャンネルを登録できなかったので最低でも500はある。現在2セクション目なのだがそろそろまたリミットに到達するのでは?と思ってる)

件の投稿では「全く話したことがない人」と表現される距離よりは近く、「話したことがある人」よりは遠い…そんな雑妙な距離だが、それでもないよりはマシ程度の効果がある。 普段から職種や役職に関わらずほぼ全てのtimesに入り、たまに雑談しているだけで少しお互いに気心が知れる前のコミュニケーションの心理的ハードルが下がる。

ただチャンネルに入るだけではなく、たまにコメントしたり、全社のチャンネルなどで投稿して、相手が一方的に知っている状況になっているだけでもかなり違う。 相互理解ほどではないが片側理解になっていればコミュニケーションする際のハードルが単純計算で半分になる。 相手が知ってくれてるところから始めることができるのでこれはとても最初のコミュニケーションをする際に大きな差となる。

以下は実際にぼくが主に役職者sにお誘いをしているところ。 なお、ぼくはただの一般社員です。

時間にして東京滞在のせいぜい15-30分の話で経営層や横断本部の室長、それぞれのチームのキーメンバーと交流が持てるならコスパは悪くない。 こういう話をすると「それはあなたのような職種だからではないですか?」と言われるんだけど、全然そんなことなくてどの職種であっても知り合いがチームにいるという状況はとても重要なサブウェポンになる。 メインの武器は当然主務としているもの、エンジニアであればソフトウェアエンジニアリングだし、デザイナーなら設計になるだろう。

でもサブウェポンにこの知っている人がいるという武器があると助かるケースがある。 困ったときに誰に聞けばいいかわからないときに「ちょっと聞きたいんだけどいい?」ができる。 こう書くとインターネットでは「仕事なんだからそれくらいやれ」と叩く人もいるが意外とこれができる人というのは少ない。

質問をするまでに時間をかけすぎてしまったり、変に謙った結果、話しがわかりにくくなってしまったり……。

そういった潤滑剤として人の流れや人が持つ情報の流れを滑らかにするには大層なことをする必要はないが関係性を構築する必要がある。

仕事の先には結局人がいて、それがユーザーと言われる人たちだったり、同僚と言われる人だったり、上司と言われる人たちだったりする。

「敬意を持とう!」とか言っても話したこともない人に無形の敬意を向け続けることは難しい。

あって話す、たったこれだけで事態が自分が思っているよりもずっと上手くいくこともある。 そのときになってから「コネクション」を求めてもだいたいのケースでは手遅れか遅いので、常日頃からメンテしておくのが最終的なコスパがよい。 なので、ぼくは出張するときはその時間を最大限利用するようにしている。

出張してずっと会議をして、残りの時間は席でいつもの通りコードを書いて帰る、もしそんな仕事をしてるならそれはもったいないとぼくは思う。

もし、あなたが新卒ならその新卒という看板を大いに利用し、いろんな人の話しを聞きに行くべきだし、あなたが入社後間もないのならそのことを利用すると良い。 つまり理由や看板は何でもいい。

「たまたま出張して東京にいるからコーヒーでも飲みに行かないか?」

ほんの15分話すだけでこれまで記号だった人たちが何を考え、何を感じ、どういう人か知ることができる。

人と話すのが苦手という人もいると思うので、同じことをしろとはいわない。 ただその場でしか会えない人がいて、その場でしか取れないコミュニケーションがあるならそれは積極的に行うべきだと思う。

普段と異なる場所でどこでも出来ることをするのはもったいない。それは普段からやればいいことなので出張のときにやる必然性が低い。

こんな感じの雑談を同僚としていて、これは社内だけでなく、社外の人も知っておいていいことじゃないか?と思ったのでここに書き記しておく。

会社の文化や風土によってはこれらのコミュニケーションは怒られることがあると思う。 なので、これはあくまでもマネーフォワードで出張する場合は決まった仕事だけをするのはもったいなさすぎるので仕事でない仕事を取りに行くことを勧めるという記事になる。

他社の場合はそれに合わせたアレンジが必要だと思う。 それぞれの組織のプロセスで万能な方法をぼくは知らないし、そんな大層なことを言いたかったわけではない。 ただ出張する回数がそれなりに多いので、出張したときほど決まってない仕事の価値を高めること、情報は発信する場所に集まる性質があるので人が多い本社に出張するときほどそのことを意識した振る舞いをすると透明無形の資産になるよ!みたいな話しがしたかった。 お終い。

マネーフォワード京都拠点近くのラーメンの話しかしてないのだがよいのだろうか……?

お決まりの挨拶

この記事は「Money Forward 拠点混合美味しい店 Advent Calendar 2024」の12月3日担当分のものになります。 前日は id:vtryo さんです。執筆段階では前日記事が公開されていないので反映されていませんが、後日反映するかもです。

adventar.org

レギュレーション

拠点名

マネーフォワード 京都開発拠点が正式名称だけどだいたい京都拠点っていいがち。 ちなみに大阪にも拠点があるがややこしいのでここでは割愛する。

お店名

通称「名前のないラーメン屋」。英語だとNo name ramenとかNameless ramenみたいに言われていて面白い。

お店迷惑がかからないよう配慮した内容

基本公開情報だけで構成したので大丈夫なはず。 問題があれば編集削除するので @luccafort までご連絡ください。

名前のないラーメン屋

お題が

各拠点のマネーフォワード社員が、出社したら食べたいお店を紹介する

ということだったので一人でふらっと食べに行くことが多い「名前のないラーメン屋」を紹介したいと思います。

g.co

tabelog.com

ホームページはこちら。

www.sugari.net

(店名、看板はございません)

先ほど冒頭で書いた「通称」はこのせい。 公式HPに上記のように書いてあるんですが、さすがにこれでは「XXXいこうぜ!」というときに困る。 そんな状態のため、お店のことを何と呼ぶか迷った人たちがつけた通称が「名前のないラーメン屋」のようです。 他にも名前があるのかもしれないけど、ぼくらはGoogle Maps上で表示されるこの名前をよく使っています。

このお店は少し変わっていて、元々がバーかなにかだったところを改装しているのか、いわゆる半地下にあります。 内装もその頃から大きく変えていないのか小洒落た雰囲気で個人的には好きです。 目の前には高瀬川が流れており、春は桜、秋は紅葉が楽しめるのも地味にいいですね。

入口(?)から入ると食券機があり、ぼくはだいたい「カレーつけ麺+濃厚スープ+モツ」を頼むことが多いです。 確かカレーつけ麺だけだったと思うんですが、〆ご飯がついています。

入り方が少し特殊なのでこちらのブログにあるような手段で入られるといいかなと。

www.rover-archi.com

系列店はどこも好きなんですが、オフィスから徒歩5分圏内のこのお店はランチタイムの後すぐにMTGがあるときにすぐに戻れて便利でランチでボッチになった、でもコンビニ飯は味気ないというときに利用しています。 プライベートなときに高倉二条や​和醸良麺すがりも行くことがあるんですが、観光客でいっぱいなのでだいたいここで食べて満足しがちです。

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今のところ、オススメした人で「あまり合わなかった」という方はいなかったし、絶賛されることのほうが多いので結構あたりなお店じゃないかなーと思います。

他の「麺匠 一粒万倍 河原町店」や「麺匠 たか松 KAWARAMACHI」、「ラーメン大戦争 京都河原町店」はたまに「美味しかったけど好みではない」と言われることがあるのでこの候補の中だとちょうどいいんじゃないかな。

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たまにマネーフォワードでイベントをやることがあるんですが、オススメされたので食べてきたという人がいます。 今後もKyoto.rbは月一くらいの頻度で開催するし、Kyoto.goもたまにオフライン開催していたりするのでその時参加される方はぜひご賞味あれ。

余談ですが、ぼくは最近できた「富喜製麺研究所 京都店」がお気に入りです。

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マネーフォワード 京都開発拠点は来年2月で6周年を迎えます。 だからといって社外の人を巻き込んだパーティーとかするかどうかはわからないんだけど、毎月最終週の木曜にボドゲをやったり、テックコミュニティに会場貸しをしたりしてるので来る機会があったら遊びに来てね。

note.com