■村上春樹『騎士団長殺し』新潮社 理由は分からないが、妻に突然離婚したいと言われた「私」はそれを受け入れる。傷ついた「私」は車で東北地方を転々と旅をする。旅から戻ると、友人を頼り、友人の父親がかつて住んでいた家に住むことになる。そこで、ある…
■平野啓一郎『マチネの終わりに』文春文庫 6章での急激な転換に、ご都合主義的なストーリーを感じて興ざめしてしまう。そもそも主人公二人の設定自体が浮世離れしているのだが、それにも関わらず小難しい芸術論や社会批判(手垢の付いたリベラル思想)を語っ…
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