休憩中になにげなーくasahi.comを見てたらこんな記事が載ってました。
- 「最も加速する生物」はカビ胞子だった
【ワシントン=勝田敏彦】牛などのふんを栄養にして生きているカビ(菌)は、子孫を残すため、最高で重力の18万倍という猛烈な加速度で胞子をはじき飛ばしていることがわかった。米マイアミ大(オハイオ州)などの研究チームが米科学誌プロスワンに発表した。
http://www.asahi.com/science/update/0919/TKY200809190091.html
普通だったらここで「へー。カビかあ」と反応するんでしょうが、図書館情報学だのオープンアクセスだのに関わっている人ならば「米科学誌プロスワンに発表」の文字列の方に目をひかれるはず。
プロスワンて、"PLoS ONE"のことだよな??
じゃあオープンアクセスだから無料で見られるんじゃん、と思って探してみたらやっぱり無料で見られました*1。
- 内容の日本語での説明は以下等を参照。
"Nature"だの"Science"だの"Cell"だのに掲載された論文が新聞報道で名前付きで出てくるのは珍しくもないけど、PLoS ONEの名前を見たのははじめてな気がする・・・単に自分が見逃していただけか、それともそれだけPLoS ONEが強い雑誌である証拠なのか。
で、せっかくなので内容ちんぷんかんぷんながらも論文眺めて見ていたわけだけど・・・ちょ、なんかよく見たら何気にPLoS色々すごいなwww
"Add a note to the text"とか"Make a general comment"とか"Average rating"とか・・・これ原著論文だろ??
エルゼビアの2collabとか、原著論文にコメントできるサービスが最近だと色々あるのは聞いていたが・・・オープンアクセスで誰でも見れる雑誌で、となるとかなり面白いなー。
さすがにログインはいるみたいだけど、別に生物学とかに分野限ってなかったので思わず登録してしまった。
しかもどうやらこいつトラックバックまで出来るようなので、日本語でなに書いてるかちんぷんかんぷんだろうけど面白かったのでトラバっておこう*2。
まさか日本の朝日新聞で報道されて、それについてはてブで「見出しおかしいんじゃねえか」「あ、妥当になった」みたいな議論がされているなんて現在著者の方々は知る由もないだろうが、こうしてトラバられてリンクを辿っていくことによって海の向こうで自分たちの論文に「カビやばい」とか「スカイフィッシュの正体」とかコメントがつけられていることを知るのであった・・・いや、結局日本語読めない限りは結果は変わらない気もするが・・・
某大手出版社も「ブログとかも自社の領域に取り込んでいく」発言していたが、原著論文にトラバったりトラバられたり出来る環境ってのはなかなか面白いなあ・・・
JASISTとかでも出来るといいのに。
なんとかしてよWiley.
エルゼビアの方は2collab使えば色々出来るけど*3、そもそもよく考えたらオープンじゃないから契約してない人読めない問題が(苦笑)
そう考えるとオープンアクセスとブログやソーシャルサービスの親和性は高いと言えるのかも知れん・・・ふーむ・・・
・・・まあ、親和性云々以前にまず電子化進んでない国もあったりするわけですが(爆)
CiNiiにトラックバック機能とかあったらいいんかねえ・・・ぷよぷよ論文とかえらいことになりそうな気もするが・・・
*1:おそろしく探しにくかったけどね。リンク貼れとまでは言わないが、せめて該当記事が同定できる程度の情報は紙面に載せておいてくれないかなあ・・・>新聞各紙
*2:この記事のアップ後に確認したらちゃんとトラバれてました:http://www.plosone.org/article/listTrackbacks.action?trackbackId=info%3Adoi%2F10.1371%2Fjournal.pone.0003237
*3:こちらも今回の勢いでアカウント作ってしまった