中国・広東省の深センで去年、日本人の男子児童が男に刃物で刺され死亡した事件の裁判で、40代の中国人の男に死刑判決が言い渡されました。

広東省深センで去年9月、日本人学校に登校中の男子児童が男に刺され死亡した事件では、現場で拘束されていた40代の男の初公判が、深センの裁判所で24日に開かれました。

日本の外務省によりますと、裁判所はこの男に「故意殺人罪」で、死刑判決を言い渡したということです。

事件をめぐっては、満州事変の発端となった事件が起きた日に発生したことから、日本人を狙った犯行かなど、動機の解明が焦点となっています。

中国では、各地で殺傷事件が相次いでいて、初公判の当日に判決を言い渡すという異例のスピード判決により、事件に対し厳罰で臨む姿勢を示したものだとみられます。