アルバム完成記念! HALFBY先行フリー・ダウンロード開始
HALFBYのニュー・アルバム『Leaders Of The New School』が完成! 本格的にスタートさせたバンド・セットでのライブ活動を通し、さらにアグレッシヴに進化したパーティ・サウンドを展開。DIPLOやA-TRAKが提示する最新ダンス・ミュージックともリンクしながら、あくまでHALFBY的ポップ感覚の過去最高級にダンサブルで刺激的な一枚。OTOTOYでは、先行で収録曲「Bitch Attack!」をフリー・ダウンロードでお届けします!
>>HALFBY「Bitch Attack! 」のフリー・ダウンロードはこちら
(ダウンロード期間 : 10/14〜10/21)
HALFBY『Leaders Of The New School』
2011年11月16日(水) 発売
1. The Lesson of O.N.O
2. Tommy Boy
3. New Message For School
4. Line It Up
5. Bitch Attack! ★フリー・ダウンロード曲
6. A Morning Dew (Album Ver.)
7. Mic Stalker
8. Bandage Vice-Principal
9. Queen Of RAP
10. Love Step
11. Methods Of Droppin' Mental
非日常である祝祭空間を演出する音楽
正直驚いた。これは完全に無邪気で歓楽に満ち溢れた珠玉のベース・ミュージック・アルバムじゃないか!
前作『The Island Of Curiosity』はダンス・ミュージックからはボルティモア・ブレイクス、フィジェット・ハウスを、インディ・ロックからはヴァンパイア・ウィークエンド以降のトロピカル・サウンドを参照し、それらを接続/昇華させ、HALFBY流の南太平洋に浮かぶ常夏の架空の島にいるようなリゾート感漂うダンス・ミュージックに着地させたところに彼の創造力があった。そして、今作『LEADERS OF THE NEW SCHOOL』ではその融合を更新させるかのように、細分化されつつあるベース・ミュージックから彼の感性が反応したムーンバートンのビートを新たに導入し、快楽の速度を上げ続けている。床に吸いつくような猛々しいビートが唸りをあげ、その上をラテン風味のホイッスルに合わせた陽気な上モノが突っ走る「Tommy Boy」、南国情緒を醸し出すエキゾチックなサンプリングと4つ打ちのリズムに合わせご機嫌なラップが捲し立てられる「Line It Up」など、底抜けに明るく、パーティ・ヴァイヴ溢れる祝祭が40分弱に渡って繰り広げられる。そして、カラフルで陽気な雰囲気に彩られたキャッチーな曲がアルバム全編を覆うゆえ、それらの曲の持つ強度なポップネスさばかりに耳を傾けてしまいそうになるが、綿密に聴き返すと、それを裏打ちするものは、DJとして継続的にダンスフロアと対峙することで培う経験もそうであろうが、彼自身の広義のワールド・ミュージックを自由奔放に解釈/解体/再構築する鋭敏な身体感覚であるように感じられる。その裏付けを自分自身で理解しているからこそ、HALFBYは「明るい音楽」を自らのコンセプトとしているのであろう。
そして彼の掲げる「明るい音楽」そのものが社会性を持ちうるのは一瞬の刹那的な恍惚を求め、現実逃避できるかどうかという一点に尽きる。昨今のチルウェイヴの隆盛に伴い、我々は甘美で陶酔的なサイケデリック・ミュージックにばかりに快楽を見出しがちであるが、ダンス・ミュージックもまたそれを追い求める音楽であるという事実を忘れてはならない。享楽を欲し、現実から目を背けることは古典的で頑固なエリート主義に支配された大人たちによって非難の矢面に立たされるが、逃避主義者である子供たちにとって快楽を追求することはそのような大人たちに対する有効な批評手段となり得る。彼はこのことに対して自覚的であるように思える。この自覚こそが、HALFBYの作品の基調低音=コンセプトとなっている「明るい音楽」、すなわち非日常である祝祭空間を演出する音楽をより一層強固なものにしているのではないか。ネット環境が整備され情報が相対化された現代においては、海外からの早い情報は完全に意味を成さない。それにもかかわらず、数年前に流行したモノの編集・再生産をひたすら繰り返し自閉化の道をたどるだけの国内クラブ・ミュージック・シーン。それに一石を投じるアルバムが、流行に左右されずどこまでも自然体に自らの感性を解き放った『LEADERS OF THE NEW SCHOOL』であってほしいと私は素直に願う。(text by 坂本哲哉)
10周年記念&ニューアルバム・プレ・リリース・パーティ開催決定!!
2011年10月22日(土)
HALFBY 10th ANNIVERSARY & NEW ALBUM "Leaders Of The New School" PRE RELEASE PARTY
会場 : 代官山UNIT
第一部 (DAY PARTY) : OPEN/START 17:30
LIVE : HALFBY AND HIS MYSTIC ARKESTRA / DE DE MOUSE + his drummer / カジヒデキ / アナ
DJ : HANDSOMEBOY TECHNIQUE
第二部 (ALL NIGHT DJ PARTY) : OPEN/START 23:30
HALFBY / HANDSOMEBOY TECHNIQUE / FPM / 田中宗一郎(club snoozer) / 松田"チャーベ"岳二(cubismo grafico) / DORIAN(LIVE SET)
第一部 前売3,000円 当日3,500円 (共にドリンク代別)
第二部 前売2,500円 当日3,000円 (共にドリンク代別)
HALFBY公開インタビュー開催決定!
MUSIC IS THIS! vol.4 公開インタビュー&試聴会
〜DJと音楽制作でテン年代を生きぬく方法〜
OTOTOYの編集長飯田仁一郎が、音楽専門学校ミューズ音楽院にて開催する公開講座、MUSIC IS THIS!。 第4回目は、今年でデビュー10周年のHALFBYをゲストに迎えてお送りします!公開インタビュー&試聴会とともに、DJと音楽制作でテン年代を生きぬく方法を伝授していただきます!
今年で10周年を迎え、11月にはニュー・アルバム予定しているHALFBYこと高橋孝博。DJとして全国各地のクラブや夏フェス等を飛び回りながらも、リミキサー/プロデューサー/アレンジャーとして映画音楽や企業CMなどを多数手がける彼に、ミュージシャンとして激動のテン年代を生きぬく方法&秘訣を伺います。さらに出来たてのHALFBYのニュー・アルバム『Leaders Of The New School』を大音量で聞きつつ、今作が出来る過程、制作秘話等も伺います。
日時 :
10月27日(木)
OPEN 19:00 / START 19:30
GUEST : HALFBY
司会 : 飯田仁一郎(OTOTOY編集長)
開催場所 : MUSE音楽院
最寄り駅はJR山手線・総武線もしくは都営地下鉄大江戸線の代々木駅
アクセスはこちら
値段 : FREE
観覧申し込み受付 :
MUSE音楽院 http://www.muse.ac.jp/
オトトイの学校 https://ototoy.jp/school/
主催 : OTOTOY / MUSE音楽院
HALFBY PROFILE
DJとして全国各地のクラブや夏フェス等を飛び回りながら、リミキサー/プロデューサー/アレンジャーとしても幅広く活躍、映画音楽や企業CMなど多数手がける。05年1st『GREEN HOURS』、07年メジャーからの2nd 『SIDE FARMERS』、10年3rd『The Island of Curiosity』と計3枚のフル・アルバムをリリース。30箇所を廻る昨年の全国ツアーでは、初のバンド・セット HALFBY AND HIS MYSTIC ARKESTRAのライヴも敢行。デビュー10周年となる今年、通算4枚目となるフル・アルバム『Leaders Of The New School』を11月16日にリリースする。