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TVタックルの例のアニメを犯罪と結びつけるような番組に関して、ネットで「ああいうものに反応すればするほど奴らの思う壺、視聴率や話題に貢献するだけだから無視するべき」という意見がありましたが、それは違うと思う。
それって無視すると真実にされるんです。それを歴史の証人として30年ほど前の宮崎事件を知っている自分のような古いオタクはよく知っています。 当時はネットもなく、世の中TVや新聞の言うことがすべてであった時代。我々オタクがどんなに「それは違う!」と叫んでもメディアは取り上げない、世間にはまったく広がらず。逆にとんねるずのお笑い番組で「宅八郎」という気持ち悪さを売りにした芸人なども含めてイメージを完全に作られた。それまでオタクというのはせいぜい漫画、アニメが好きな内向的でおとなしい、クラスに1人はいる毒にも薬にもならない存在で細々とやっていたのが、いきなり犯罪者予備軍、異常者扱いですよ。 あのころからずいぶん時間がたちまして。漫画やアニメ、ゲームといったジャンルで育った世代がようやく社会の中心になった。サブカルチャーであっても不況下でも安定した売り上げを出せるメディアであると分かった途端、マスコミがすり寄ってきた。国が挙げて政策まで推し進めようとしている。 それまで「子供の遊び」扱いだったのが文化としてようやく根っこがこの国にしっかり定着してきた。これは作り手の努力と、差別、偏見に対する粘り強い戦いの果ての結果です。 で、冒頭の番組ですが、番組内で印象に残ったのは番組内のVTRで露骨なまでにオタク=性犯罪予備軍扱いしていること。しかし討論では規制賛成派の意見がことごとくデータを出されて論破され、あわわしている姿で。 なんだろう。この番組が「おかしい」と思う人間が増えること、おかしなことを言われている、とネットなどでオタク側が配信することが一番大切で。昔ほど大メディアに訴求力がなくなっている現在、特に「視聴率さえ取れればいい」的なこの手の番組にカウンターを合わせるとしたらオタク側が沈黙せず、抗議するほうがいい。 何よりアニメの表現規制が必要、といいつつ、それを放送してるのはお前らTV局だろ!と。それに、アニメ漫画が普及する前の昭和30~40年代、それこそ映画「3丁目の夕陽」時代が一番性犯罪が多く、ここ数十年はその時代の1割になっていることは報道されない。それを知ればアニメ漫画が性犯罪を助長しているなんてどういう頭の構造をしているのか。 だから、ネットという世間に個人が発信できる今こそオタク文化を愛する側が発言すべきであり。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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