実写版『機動戦士ガンダム』で描かれる時代・世界は? 過去の実写プロジェクトから考察
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実写版『機動戦士ガンダム』の企画が改めて立ち上がった。バンダイナムコグループのバンダイナムコフィルムワークスが2月5日、ハリウッドで実写映画『GUNDAM(仮称)』を製作することで、レジェンダリーと1月に共同投資契約を締結していたことを発表した。
『機動戦士ガンダム』初のハリウッド実写映画版、全世界公開決定 制作はレジェンダリー
『機動戦士ガンダム』シリーズのハリウッド実写映画版『GUNDAM(仮称)』(以下、『GUNDAM』)について、株式会社バンダイナ…
実写版ガンダムといえば、2021年にNetflixが発表したライブアクション新作ラインアップで、『キングコング:髑髏島の巨神』のジョーダン・ヴォート=ロバーツ監督による実写化の企画が公表されていた。そこから4年近い雌伏を経て、具体的なビジネスの段階へと踏み出した。
今作の監督はジョーダン・ヴォート=ロバーツではなく、映画『コールド・バレット 凍てついた7月』やドラマ『スイート・トゥース:鹿の角を持つ少年』を手がけたジム・ミックルが、脚本も含め務める模様。こうなると、後はどのような映像になるのかに、日本と世界のガンダムファンの関心が集まる。
最初の『スター・ウォーズ』の時代ならともかく、今はキャラクターからメカから風景からあらゆる非現実的なものをCGによってリアルに描くことができる。レジェンダリーならギレルモ・デル・トロ監督の『パシフィック・リム』で、実写の中に超巨大なロボットが立ち上がって怪獣と戦うビジョンを描いてみせた。こうした技術の進化が、ガンダムの実写化を大いに後押ししていると言えるだろう。
現実の風景にガンダムのようなメカが立つ風景も、お台場であったり山下埠頭であったり博多であったりといった場所にそびえ立つ、実寸大のガンダムやユニコーンガンダム、νガンダムの立像を目にして見慣れている。実写映画の中で立ち上がり戦うガンダムの姿を、喜んで受け入れられる時代になったのだ。
気になるのはストーリーで、最初の『機動戦士ガンダム』をなぞるのかは分かっていない。Netflixのライブアクション作品ラインアップで公開されたビジュアルは、炎の中に立つ「RX-78(=“ファースト”ガンダム)」といったものだったが、今回の発表では最初に企画が立ち上がった2018年の発表時と同じくポスター画像には惑星がアップで描かれているだけで、どの時代・世界の「ガンダム」なのかはわからない。北米では『機動戦士ガンダム』よりも『新機動戦記ガンダムW』の方が人気があるだけに、企画の変更があるのかは気になるところだ。