とある休日の午後に俺が目撃した光景。
ステージの上には、ふたりの真ん中に一本のマイクが置かれているだけ。
歌も演奏もその一本のマイクが、近ければ近い音、遠ければその距離感をありのままにキャッチする。
実にプリミティヴで素直なセッティングに、目から鱗が100万枚くらい落ちて、度肝を抜かれた!
そして、どんな音響さんのテクニックも敵わないような、魔法のサウンドが飛び出してきたんだ!
ふたりのハーモニーと演奏はごく自然に、歩み寄ったり離れたり、時にはちょっとスリリングに、お客さんの気分をスウィングさせていたはず。少なくても俺の気分は踊っていた。
思わず小踊りしたくなるっていう気分。
Momo-Seiの生み出す音楽は、見ている人が心の中で「つい踊ってしまう」音楽だと思う。
電車の中だって、授業中だって、ベッドの中でも、その気分はあの光景を思い出せばいつだって再現できるよ。
書いてくれた人:ネモト・ド・ショボーレ(DECKREC/TIROLEAN TAPE CHAPTER 4)