2024-01-01から1年間の記事一覧
2年前の今ごろ、「ジドウケシゴム」はその動きを止めて印刷所に入稿され、2023年の1月下旬に小さな冊子になりました。わたしはここに出てくる寄せ集めの者たちとそれを見ているザラマンゥの動きを無かったことにしたくなくてこれを書きましたが、冊子にした…
2020年にスペクテイターという雑誌にそこそこ長めのエッセイを書いたのですが、その号が飛ぶように売れたようで雑誌だから増刷もなくて今はもう買えないみたいです。せがれが挿絵を描いてくれていて、それがすごくいいので、誰かが偶然本屋さんで買ってあの…
10月に高松の古本YOMSへ久しぶりに行って店主のゆうへいさんと話していたらフリーペーパーをくれた。できたばかりなのだと言っていた。わたしは今「ゆうへいさん」とか書いたけどご本人に向かってゆうへいさんと呼びかけるような間柄ではない。この店を切り…
20代のときに「バンド」と呼ばれる形態で演奏していた。最初は自分の部屋でひとりでつくったぐしゃぐしゃのでこぼこしたデモテープから始まったことだった。人と組むということは人の要素が入ってくるってことで、ひとりではけっしてできなかったかたちがで…
ごちゃごちゃのままわーっと、隙あらばツッコミを入れたがる奴をなだめながらとにかく書いたら120枚くらいになった。しばらく寝かせて、ここからは音楽のからだになる 11/30土曜日心斎橋キングコブラにてソングライターズチームMomo-Sei演奏します。もう、い…
「需要」があろうがなかろうが、それとは関係のないところでやる、「供給」しようとやるわけじゃない、ただ「やる」。だからこそ慎重にならなきゃいけなかったのにうっかりすっかり忘れてた。一瞬くらい大丈夫でしょ、その油断で足をすくわれる。おっかない…
期待されているうちが華だよ、とか、厳しいこと言うのは期待してるからだよ、とか、期待の星とかみんなの期待を背負ってとか、あいつならやってくれるとか、 それはそれであるし、それはそれで、 特に勝ち負けのあるゲームなんかだとやっぱり、かなりそれは…
ソングライターズチームMomo-Sei、もともと録音物を大々的に売ることについてだいぶ疎い2人組なのだけど、最近は新譜の場合、CDだのレコードだのという「現物」のほとんどは予約注文で売れるものなのだと知り合いのレコード屋さんが言うのを聞いてへぇ~と…
あるところまでは存分に構う、そこからはほっとく、構いすぎると育つもんも育たなくなるのは畑を見ればわかる。こぼれ種から勝手に出てきたものの勢いがいちばんすごい。なにが育つのでもそれは同じだろう。頭ではたぶんわかっているはずなのだけどわたしは…
「あの娘の悪い噂」という曲がすきだ。すきなのは曲だけどよく聞くと歌詞もかなり見慣れた場面のスケッチだってことに気づく 「あの子ってこうだから気をつけたほうがいいよ」 「あの人とはあんまり付き合わないほうがいいよ」 言う方も親切で、見てらんなく…
「つめこみすぎてるお知らせ」2024年10月号のpdfファイルをヨベルwebにアップしました。よしのももこ・Momo-Seiに関する手書きお知らせペーパーです。小説『ジドウケシゴム』冒頭の試し読みも載っています。 プリントアウトしたものをお友達に配ったり、お店…
Momo-Seiは作曲をする人間ふたりが組んだソングライターズ・チームなのだけど今のところつくった曲を自分たちで演奏もしている。人前で生演奏をするときは移動の自由度の問題もあってふたりともギターを弾くことが多い 今これを書いているわたし、ではない方…
わたしは生活そのもののような人の顔がとてもすき。深く刻まれたしわ、浅黒く肌理の荒い肌、険しい表情、まったく笑ってはいない目、摂取カロリーより消費カロリーが断然上回っている感じの肉付き。そういう顔 おととい京都で生演奏をしてきた。いつも家でし…
去年つまり2023年にわたしの書いた・編んだ2冊の本がリリースされた。冊子のヨベルから出した『ジドウケシゴム』と、虹ブックスが出してくれた『土民生活流動体書簡集(一)―バックレ可(笑)―』で、去年の今ごろは『バックレ』のほうがリリースされた直後だ…
274日前に下書きに入れたまま忘れていた文章を掘り出した↓わたしは18歳くらいから自作曲を人前で自分で演奏していたけど、たまに「もっとこうしたほうがいい」みたいなことを言ってくる人というのがいて、一度インターネット上でそういうことを書いてよこし…
「沈黙に耐えられない人が会社にいて、ちょっと会話に間があくとベラベラどうでもいいことを喋り出すから鬱陶しい。うるさい!黙ってろ!と言いたくなる」みたいな投稿をSNSで見かけた 間が持てないというのは無粋なことらしい。まあ、なんか、わかるそれは …
2014年にアルバム「umareta」をリリースしたあと、聴いてくれた人の中で感想を伝えて来てくれた方に「これをwebサイトやチラシに使ってもいいですか? あるいは使ってもいいかたちで新たに書いてもらえますか?」とお願いしたところ9人の方が応じてくれまし…
そりゃあもうね、すんごく素直で好きなメロディで好きな声で、とても自然な音楽なんです。だけど、これは本当に特別。モモコさんとセイさん2人出会うべくして出会った。普通のようで全く普通では無い、世の中の色んな少しの欺瞞や普通の怠慢や誰もがやるよ…
「向かい合って歌うふたりを見た瞬間、こりゃとんでもないことが始まったと思ったよ。とてもうつくしくて、うらやましいし、かっこいいし、うたの一節一節は自分の切実なところに直撃してくる。ドキドキした。すごい発明でかくめいで大事なことだというのは…
とある休日の午後に俺が目撃した光景。 ステージの上には、ふたりの真ん中に一本のマイクが置かれているだけ。 歌も演奏もその一本のマイクが、近ければ近い音、遠ければその距離感をありのままにキャッチする。 実にプリミティヴで素直なセッティングに、目…
一日一日をこなしてまた一日が過ぎる。答えのない育児にくり返される毎日。自分は無。 モモさんセイさんの歌を聞いているこの何分かは、好きな事、楽しい事を感じて素の自分でいていいんだよーって言ってくれている感じがした。 私の中で何かがあふれ出た!!!…
お二人だけのシンプルな宅録なのに足りないものを感じない、懐の大きさを感じる録音でございました。もしかしたらこれがロックンロールだったんじゃないかと、ふと考えてしまった素敵なアルバムでした。 (書いてくれた人:ちんぷんかんぷんまさお さん)
どっちがどっち?こっちがそっち?二人の声が似すぎててどっちがどっちかわからない、よくあんなにハモれるなぁ。チャゲANDライオネス飛鳥なんか目じゃないぜメイジャー行きなされ、とにかくテレビに出てほしい。沢山の人達に聴いてもらえたらくじらも喜ぶっ…
はじめてMomo-Seiのライブを観たとき、なんだかよくわかんないけど、すごいものを見ているぞ。と思う間もなく、涙がでてきた。 家に帰って、音源を聴いたらまたかってに涙がでてきて、わんわん泣いた。こんなに泣いたのは、サムクックのライブ盤を聴いたとき…
とんでもなくセクシャルなアルバムです。 といってもRケリーみたいに「お前のプッシーに一晩中ぶち込み続けるぜ」とは180度真逆の、特に直接的な表現もないのに匂うセクシャルさをビンビン受け止めました。 なんというか、付き合ってすぐ同棲をはじめちゃっ…
4トラック・カセット・レコーダーで録音されたこのアルバムは、手作り感たっぷりの温もりのある音で、とても気持ち良い。さらっと聴くことも出来るんだけど、何度も聴くうちに、体中に染み渡ります。 とにかく曲が抜群に良いんだ。ポップなメロディーとハー…
七つ違いの友達がいる わたしが福生に住んでいた頃、妹の知り合いのおじさん、そのおじさんは子どもの頃「マーチン」と呼ばれていた、なぜそれをわたしが知ってるのかというとそのおじさんに誘われて何かのお祭りに行ったときに「笑いヨガ」というのをやって…
有頂天のケラさんのツイートがたまたま流れてきて読むでもなく読んだのだけど、改めて今のわたしはこういう「興行」のお客としてはなっから想定されていないんだなあと思った。ケラさんがどうのこうのではなく。演じられるものがおもしろかろうがおもしろく…
そろそろほとぼりも冷めつつあるように見えるので『百年の孤独』のことを書く。若い頃は引っ越し魔だったわたしが引っ越しのたびにともに移動してずーっと手放さずに来た数少ない小説の本、いつ買ったんだっけと思って奥付を見たら1995年の44刷と書いてある…
見た目、身だしなみには気を配るのが当然のマナー。気を配れないということは何かショウガイがあるってこと。見た目のことで悩んでいる子どもにお金をかけてあげてその悩みを解消するのは親の義務、しないのはギャクタイ。というような記述をSNSで立て続けに…