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土曜日, 8月 01, 2009

VMware Server 基礎 (第4回、ネットワークの設定 Linuxホスト編)

[概要]
VMware Server Linuxホスト版において、仮想ネットワークの設定について説明しています。

[詳細]
VMware Serverでは、仮想ネットワークの種類が3つあます。Linuxホスト上でのそれらの設定方法について説明します。

  • ブリッジ接続
    バーチャルマシンのネットワークカードを、ホストマシンのネットワーク・カードにバインドすることで、ホストマシンと同じLAN上に仮想マシンがあるように見えます。
  • NAT接続
    仮想ルータを通して、仮想環境の外部ネットワークにアクセスします。
  • host-only接続
    仮想環境の中だけで利用するネットワークを構成します。外部ネットワークに接続することができません。

さて、仮想ネットワークの設定には、"/usr/bin/vmware-config.pl"を使用して、VMware Serverの設定の再構築を行います。
  1. "/usr/bin/vmware-config.pl"をrootで実行し、モジュールの作成、インストールパスの指定を行います。
    なお、デフォルトには前回の値が設定されますので、変更がなければデフォルトで進めてください。

  2. ネットワークの設定をスキップするかどうかの質問に"no"と入力し、ネットワークをバーチャルマシンで使用するに"yes"と入力してください。

    Would you like to skip networking setup and keep your old settings as they are?
    (yes/no) [yes] no

    Do you want networking for your virtual machines? (yes/no/help) [yes]

  3. 仮想ネットワーク変更を行う方法を選択します。今回は詳細な設定を行える"editor"を選択してください。
    Would you prefer to modify your existing networking configuration using the
    wizard or the editor? (wizard/editor/help) [wizard] editor

  4. 現在の仮想ネットワークが表示され、変更実行の再確認に答えます。

    The following virtual networks have been defined:

    . vmnet0 is bridged to eth0
    . vmnet1 is a host-only network on private subnet 192.168.6.0.
    . vmnet8 is a NAT network on private subnet 192.168.123.0.

    Do you wish to make any changes to the current virtual networks settings?
    (yes/no) [no] yes

  5. 変更、追加したい仮想ネットワークの番号を入力します。番号は"vmnet0"の数字の部分になります。
    ネットワークが存在する場合には、変更の確認に答えます。

    Which virtual network do you wish to configure? (0-254) 1

    The network vmnet1 has been reserved for a host-only network. You may change
    it, but it is highly recommended that you use it as a host-only network. Are
    you sure you want to modify it? (yes/no) [no] yes


  6. 仮想ネットワークの詳細設定を行います。
    1. ブリッジ接続
      1. 仮想ネットワークのタイプの選択では、"bridged"と入力します。

        What type of virtual network do you wish to set vmnet0?
        (bridged,hostonly,nat,none) [hostonly] bridged

      2. 仮想ネットワーク名を入力します。これはすべての仮想ネットワークで一意である必要があります。

        Please specify a name for this network.
        [Bridged]

      3. ブリッジするデバイスを入力します。デバイスが空き1つしかない場合は自動的に選択されるので、表示されません。

        Your computer has multiple ethernet network interfaces available: eth0, eth1.
        Which one do you want to bridge to vmnet0? [eth0] eth1

    2. host-only接続
      1. 仮想ネットワークのタイプの選択では、"hostonly"と入力します。

        What type of virtual network do you wish to set vmnet0?
        (bridged,hostonly,nat,none) [bridged] hostonly

      2. 仮想ネットワーク名を入力します。これはすべての仮想ネットワークで一意である必要があります。

        Please specify a name for this network.
        [Hostonly] Hostonly1

      3. 既に仮想ネットワークが構築してある場合には、同じ設定を使用するかどうかを確認されます。変更する場合は"no"を入力します。

        The host-only network is currently configured to use the private subnet
        192.168.210.0/255.255.255.0. Do you want to keep these settings? [yes] no

      4. host-only接続に使用するネットワークアドレスについて、vmware-config.plが空きプライベート・ネットワークを検索して自動的に割り当てるか、手動で割り当てるかを選択します。手動で割り当てる場合は"no"を入力します。自動割当にした場合、開いているネットワークアドレス対して、Class C、つまり24bi(e.g. 192.168.12.0/255.255.255.0)のサブネットマスクが割り当てられます。

        Do you want this program to probe for an unused private subnet? (yes/no/help)
        [yes]

        Probing for an unused private subnet (this can take some time)...

        The subnet 172.16.130.0/255.255.255.0 appears to be unused.

        自動設定の場合は、上記のように取得したネットワークが表示されます。

      5. 手動割当てを選択した場合は、ネットワークアドレスとサブネットマスクを設定します。

        What will be the IP address of your host on the private
        network? 192.168.2.0

        What will be the netmask of your private network? 255.255.255.0

        既存の仮想ネットワーク(変更中の自身のネットワークも含む)のネットワークアドレスが、重なる場合確認画面が表示されます。通常は重なるようなネットワーク設定は行わないと思いますので"no"と答えてください。

        The new private network has collided with existing private networks vmnet2,
        vmnet8. Are you sure you wish to add it? [no]

    3. NAT接続
      1. 仮想ネットワークのタイプの選択では、"nat"と入力します。

        What type of virtual network do you wish to set vmnet0?
        (bridged,hostonly,nat,none) [bridged] nat

      2. 仮想ネットワーク名を入力します。これはすべての仮想ネットワークで一意である必要があります。

        Please specify a name for this network.
        [Hostonly] Nat1

      3. 既に仮想ネットワークが構築してある場合には、同じ設定を使用するかどうかを確認されます。変更する場合は"no"を入力します。

        The NAT network is currently configured to use the private subnet
        192.168.210.0/255.255.255.0. Do you want to keep these settings? [yes] no

      4. NAT接続に使用するネットワークアドレスについて、vmware-config.plが空きプライベート・ネットワークを検索して自動的に割り当てるか、手動で割り当てるかを選択します。手動で割り当てる場合は"no"を入力します。自動割当にした場合、開いているネットワークアドレス対して、Class C、つまり24bi(e.g. 192.168.12.0/255.255.255.0)のサブネットマスクが割り当てられます。

        Do you want this program to probe for an unused private subnet? (yes/no/help)
        [yes]

        Probing for an unused private subnet (this can take some time)...

        The subnet 172.16.130.0/255.255.255.0 appears to be unused.

        自動設定の場合は、上記のように取得したネットワークが表示されます。

      5. 手動割当てを選択した場合は、ネットワークアドレスとサブネットマスクを設定します。

        What will be the IP address of your host on the private
        network? 192.168.2.0

        What will be the netmask of your private network? 255.255.255.0


        既存の仮想ネットワーク(変更中の自身のネットワークも含む)のネットワークアドレスが、重なる場合確認画面が表示されます。通常は重なるようなネットワーク設定は行わないと思いますので"no"と答えてください。

        The new private network has collided with existing private networks vmnet2,
        vmnet8. Are you sure you wish to add it? [no]

    4. 仮想ネットワークの削除
      仮想ネットワークのタイプの選択で、"none"と入力すると指定した仮想ネットワークが削除されます。

      What type of virtual network do you wish to set vmnet3?
      (bridged,hostonly,nat,none) [nat] none

      Removing a NAT network for vmnet3.

  7. 各設定の終了後、現在の設定の一覧が表示され、仮想ネットワークの変更を続けるかどうかに答えます。"yes"で継続。"no"で設定終了です。

    The following virtual networks have been defined:

    . vmnet0 is bridged to eth0
    . vmnet1 is a host-only network on private subnet 120.1.0.0.
    . vmnet2 is a NAT network on private subnet 172.16.109.0.

    Do you wish to make additional changes to the current virtual networks
    settings? (yes/no) [yes] no

  8. 以降は再構築のために、リモート接続のポート番号や管理ユーザの設定を順次行っていきます。これらについても前回の設定がデフォルトになりますので、変更がなければデフォルトで進めてください。

以上でLinuxホストでの仮想ネットワークの設定方法の説明は終わりです。

[仮想ネットワークののDHCPの設定]

さて、host-only接続とNAT接続では、それぞれの仮想ネットワークにDHCPサーバがそれぞれ自動的に設定されます。IPアドレスの配布範囲は自動的に設定されるので、自分で設定したい場合には各ネットワークの設定ファイルを編集する必要があります。ここではその設定方法について説明します。
  1. 設定ファイル(dhcpd.conf)の編集
    DHCPサーバの設定変更を行う場合には、設定ファイルであるdhcpd.confを編集します。
    dhcpd.confは、それぞれ、"/etc/vmware/ネットワーク名/dhcpd/dhcpd.conf"に作成されています。
    (e.g. "/etc/vmware/vmnet1/dhcpd/dhcpd.conf")
    下記の赤字の範囲を修正します。

    allow unknown-clients;
    default-lease-time 1800; # 30 minutes
    max-lease-time 7200; # 2 hours

    subnet 192.168.0.0 netmask 255.255.255.0 {
    range 192.168.0.128 192.168.0.254;
    option broadcast-address 192.168.0.255;
    option domain-name-servers 192.168.0.1;
    option domain-name "localdomain";

    }


    注意:
    • ネットワークアドレスの最初の値(e.g. 192.168.0.1)は、ホスト側のデバイスに割り当てられるので使用できません。
    • NAT接続の場合には、ネットワークアドレスの2番目の値(e.g. 192.168.0.2)は、ゲートウェイに使用されているので使用できません。
    • "vmware-config.pl"を実行すると、dhcpd.confは上書きされるので必ずバックアップを取っておいてください。

  2. 仮想ネットワークの再起動
    "/usr/lib/vmware/net-services.sh"コマンドを使用して、仮想ネットワークの再起動を行います。
    Usage: net-services.sh {start|stop|status|restart} [{|all} []]


    引数の"vHubNr"には、仮想ネットワークのデバイス名の最後の数字を指定します。
    vmnet2を再起動するためには、下記のようにコマンド実行します。

    [root@localhost ~]# /usr/lib/vmware/net-services.sh restart 2
    DHCP server on /dev/vmnet2 [ OK ]
    Host-only networking on /dev/vmnet2 [ OK ]
    Host-only networking on /dev/vmnet2 (background) [ OK ]
    DHCP server on /dev/vmnet2 [ OK ]

次回はWindowsホストの仮想ネットワークの設定方法について、説明します。

日曜日, 7月 26, 2009

VMware Server 基礎 (第3回、HWプロパティ)

[概要]
VMware Server 2におけるバーチャルマシンのプロパティについて解説します。

[詳細]
バーチャルマシンの仮想ハードウェアのプロパティの解説を行います。
プロパティの指定方法は、デバイスの作成時に指定する(下図の①)ほかに、作成後"Summary"タブの"Hardware"にある仮想ハードウェアをクリックし"Edit"を選択する(下図の②)ことによって行います。


  1. CPU (processors)
    バーチャルマシンのCPUの数を設定します。
    デフォルト1
    OS起動中変更不可

  2. メモリ (Memory)
    ゲストOSが認識するメモリ容量を指定します。
    デフォルトゲストOS依存
    OS起動中変更不可

  3. フロッピードライブ (Floppy Drive)
    • "Host Media"/"Client Medida"
      仮想デバイスが接続するドライブを選択します。
      "Host Media": VMware Serverが動作するホストに接続されているドライブを使用します。
      "Client Medida": Web管理画面を表示しているコンピュータのドライブを使用します。
      デフォルトデバイス作成時に指定
      OS起動中変更可能

    • "Device Status"
      • "Connect"/"Disconnected"
        マップされたデバイスの接続/切離しの実行を実行します。
        デフォルトDisconnected (未接続)
        OS起動中変更可能 (起動中のみ可能)

      • "Connect at Power on"
        バーチャルマシン起動時のデバイスの自動接続するか否かを指定します。このプロパティは"Host Media"を選択したときのみに現れます。
        デフォルトデバイスの作成時の設定に依存
        OS起動中変更可能

    • "Connection"
      仮想ドライブが使用するデバイスのタイプを選択します。このプロパティは"Host Media"を選択したときのみに存在します。
      デフォルトデバイスの作成時の設定に依存
      OS起動中変更可能
      • "Physical Drive"
        ホストに接続されている物理ドライブを使用します。
      • "Floppy Image"
        データストアに格納されているフロッピーディスクイメージを使用します。
      • "New Floppy Image"
        新たにフロッピーディスクイメージを、データストアに作成します。

  4. CD/DVDドライブ (CD/DVD Drive)
    • "Host Media"/"Client Medida"
      仮想デバイスが接続するドライブを選択します。
      "Host Media": VMware Serverが動作するホストに接続されているドライブを使用します。
      "Client Medida": Web管理画面を表示しているコンピュータのドライブを使用します。
      デフォルトデバイス作成時に指定
      OS起動中変更可能

    • "Device Status"
      • "Connect"/"Disconnected"
        マップされたデバイスの接続/切離しの実行を実行します。
        デフォルトDisconnected (未接続)
        OS起動中変更可能 (起動中のみ可能)

      • "Connect at Power on"
        バーチャルマシン起動時のデバイスの自動接続するか否かを指定します。このプロパティは"Host Media"を選択したときのみに現れます。
        デフォルトデバイス作成時に指定
        OS起動中変更可能

    • "Connection"
      仮想ドライブが使用するデバイスのタイプを選択します。このプロパティは"Host Media"を選択したときのみに存在します。
      デフォルトデバイスの作成時の設定に依存
      OS起動中変更可能
      • Physical Drive
        ホストに接続されている物理デバイスを使用します。
      • "Use ATAPI emulation"/"Access the drive directly"
        物理デバイスにアクセスする方法を指定します。"Physical Drive"のときのみに選択することが出来ます。
        "Access the drive directly"を選択すると、メディアへの書き込みやマルチセッションCDの読み込みなどの機能が有効になります。"Use ATAPI emulation"では安定した仮想デバイスが提供されます。
        デフォルト"Use ATAPI emulation"
        OS起動中変更可能

      • "ISO Image"
        データストアに格納されているディスクイメージを使用します。

      • "Virtula Deivce Node
        仮想ドライブが使用するIDE/SCSIノードを選択します。
        デフォルトIDE(1:0)
        OS起動中変更不可

  5. ネットワークアダプタ ("Network Adapter")
    • Device
      • 接続済み
        マップされた仮想ネットワークアダプタの接続/切離しの実行します。
        デフォルト未接続
        OS起動中変更可能 (起動中のみ可能)

      • "Connect at Power on"
         バーチャルマシン起動時のデバイスの自動接続するか否かを指定します。
        デフォルトデバイスの作成時の設定に依存
        OS起動中変更可能

    • "Netowrk Connection"
      仮想デバイスが接続するネットワークを指定します。
      デフォルトインストール時に作成されるネットワーク
      OS起動中変更可能

    • "MAC address
      仮想デバイスのMACアドレスを指定します。
      デフォルト自動
      OS起動中変更不可

  6. ハードディスク (Hard Disk)
    • Increcae Capacity
      仮想ディスクのサイズ変更を行います。クリックすると、"Capacity", "Increase By", "New Capacity"のプロパティが表示され、"Increase By"に追加する容量を入力するか、"New Capacity"に追加後の全ディスク容量を入力することで、ディスクサイズの変更を行います。
      なお、このプロパティは、バーチャルマシンの停止時でかつSCSIディスクのみ表示されます。
      デフォルト仮想ディスク作成時のサイズ
      OS起動中変更不可

    • "Virtual Device Node"
      仮想ディスクが使用するデバイスノード番号を指定します。
      デフォルト仮想ディスク作成時の設定
      OS起動中変更不可

    • "Disk Mode"
      • "Independent Mode"
        このプロパティをチェックすることにより、そのディスクがスナップショットの影響を受けなくします。
        デフォルトチェックなし(非独立)
        OS起動中変更不可

      • "Presistent"/"Nonpresistent"
        これらのプロパティは、"Independent Mode"がチェックされたときのみ選択可能になります。
        "Presistent" : ディスクに対する変更は恒久的にディスクに書き込まれます。
        "Nonpresistent" : ディスクに対する変更は、パワーオフもしくは、スナップショットに戻ることによって、破棄されます。

    • Policies
      "Optimize for safety/"Optimize for performacne"から、安全性("Optimize for safety")と性能("Optimize for performacne")のどちらを優先するかを選択します。
      デフォルト"Optimize for safety"
      OS起動中変更不可

    • "File Options"
      これらのプロパティは、仮想ディスクの作成時にのみ指定できます。
      • "Allocate all disk spare now"
        仮想ディスクの作成時に指定したディスク容量を確保します。

      • "Split disk into 2 GB files
        1つの仮想ディスクを2 GBのファイル毎に分割します。


  7. SCSIコントローラ
    次の中からSCSIコントローラのタイプを選択します。
    • Buslogic
    • LSI Logic
    • LSI Logic SAS
    • VMware Accelerated SCSI
    デフォルトゲストOSに依存
    OS起動中変更不可

  8. シリアルポート (Serial Port)
    • "Device Status
      • "Connect"/"Disconnected"
        マップされたシリアルポートの接続/切離しの実行を実行します。
        デフォルト未接続
        OS起動中変更可能 (起動中のみ可能)

      • "Connect at Power on"
        バーチャルマシン起動時のポートの自動接続するか否かを指定します。
        デフォルト未接続
        OS起動中変更可能

    • "Connection"
      仮想ポートが接続するデバイスを指定します。
      • "Physical"
        ホストのシリアルポートを使用します。
      • "File"
        データストアにファイルを作成し、そのファイルをシリアルポートとして使用します。
      • "Named Pipe"
        名前つきパイプをシリアルポートとして、クライアントとバーチャルマシン間で通信を行います。

    • "Yeld CPU on poll"
      シリアルポートへのアクセス方法を選択します。"Yeld CPU on poll"チェックすると、ゲストOSのシリアルポートへアクセスがCPU割り込みではなくポーリングによってアクセスするようになります。
      デフォルト未チェック
      OS起動中変更可能

  9. パラレルポート (Parallel Port)
    • "Device Status
      • "Connect"/"Disconnected"
        マップされたパラレルポートの接続/切離しの実行を実行します。
        デフォルト未接続
        OS起動中変更可能 (起動中のみ可能)

      • "Connect at Power on"
        バーチャルマシン起動時のポートの自動接続するか否かを指定します。
        デフォルト未接続
        OS起動中変更可能

    • "Connection"
      仮想ポートが接続するデバイスを指定します。
      • "Physical"
        ホストのパラレルポートを使用します。
      • "File"
        データストアにファイルを作成し、そのファイルをパラレルポートとして使用します。

  10. Passthrough SCSI Device
    • Connection
      マップするSCSIデバイス・ファイルを指定します。
      デフォルト接続されているデバイスによる
      OS起動中変更不可

    • "Virtual Device Node"
      仮想デバイスのSCSIノードを設定します。
      デフォルト未使用のSCSIデバイスノードによる
      OS起動中変更不可

  11. USBコントローラ
    ホストに接続されているUSBコントローラをパススルーします。設定できるプロパティはありません。

以上でハードウェアのプロパティの説明は終了です。

金曜日, 7月 24, 2009

VMware Server 基礎 (第2回、データストアの管理)

[概要]
VMware Serverを使用する際にバーチャルマシンのイメージや、ゲスト用のOS媒体のイメージを格納する場所"データストア(Datastore)"の管理方法を説明します。

[詳細]
VMware Serverでは、インストールの際にデフォルトとなるデータストアを作成しますが、容量が足りないないやネットワーク・ストレージ上で管理したいなどの理由から、デフォルト以外の場所にデータストアを配置したいことがあるかもしれません。
その際には、データストアを追加することが出来ます。今回はその設定方法について、ローカルディスクとネットワーク上のファイル共有(NFS,CIFS)にデータストアを作成する場合と、名前の変更、削除について説明します。
  1. データストアの作成
    1. "Summary"タブにある"Add Datastore"をクリックして、データストアの作成画面を起動します。


    2. 一意となるデータストア名を"Name"に入力します。

    3. ストレージタイプを選択します。
      1. "Local Database"
        ローカルディスクに作成します。
        "Directory Path"にデータストアとするディレクトリのパスを入力します。
        [Windowsホストの場合の例]
        d:\Virtual_Machine
        [Linuxホストの場合]
        /usr/share/Virtula_machine


      2. "Network File System" (Linuxホストのみ)
        • データストアをNFSサーバに作成します。
        • "Server"にはNFSサーバ名、もしくはIPアドレスを入力します。
        • "Folder"にはマウントポイントを指定します。
        注意)
        • NFS先にデータストアを作成する場合には、あらかじめOS上でマウントしておく必要があります。
        • "Server"には、mountコマンドで表示されるサーバ名を指定しなければなりません。
        • "Folder"にはマウントポイント以外は指定できません。

        • 上記に従わない場合"NasVolumeNotMounted: Operation failed."のエラーで、データストアの作成が失敗します。


      3. "CIFS" (Windowsホストのみ)
        データストアをCIFS共有のファイル・サーバに作成します。
        • "Server"にはコンピュータ名、もしくはIPアドレスを入力します。
        • "Folder"にはデータストアとする共有フォルダ名を入力します。
        • "Username"にはファイル共有を行うユーザ名を入力します。
        • "Password"には"Username"で指定したユーザのパスワードを入力します。


    4. 作成されたデータストアを確認します。
      "Summary"タブの"Datastores"にデータストアが表示されていれば、作成に成功しています。


  2. データストア名の変更
    1. 名前を変更するデータストアを"Summary"のタグの"Datastores"の中から選択します。
    2. "Commands"の中から"Rename Datastore"をクリックします。
    3. "Rename Datastore"のダイアログがポップアップしますので、データストア名を入力して"OK"を押してください。


  3. データストアの削除
    1. 名前を削除するデータストアを"Summary"のタグの"Datastores"の中から選択します。
    2. "Commands"の中から"Remove Datastore"をクリックします。
    3. 確認のダイアログがポップアップしますので、間違えなければ"OK"を押してください。


以上でデータストアの管理について説明は終わりです。
次回はバーチャルマシンのHWプロパティについて説明します。

火曜日, 7月 21, 2009

VMware Server 基礎 (第1回、バーチャルマシンの自動起動)

[概要]
VMware Server 2の起動・停止時に、バーチャルマシンを自動起動・停止させる方法について説明します。

[詳細]
VMware Server 2のサーバの起動時・停止時に、バーチャルマシンを同時に起動させる/させいない、または、停止方法などの制御について説明します。
  1. バーチャルマシン起動・停止についてのプロパティの変更ウインドの起動
    まず、バーチャルマシン自動起動・停止を設定するプロパティ画面を開きます。
    • VMware Infrastructure Web AccessのInventoryにあるVMware serverホスト選択します
    • 次に"Edit Virtual Machine Startup/ Shutdown"をクリックして、プロパティ変更画面を起動します。


  2. 自動起動・停止の有効化
    "Allow virtual machines to start and stop automatically with the system"にチェックをして、バーチャルマシンのプロパティを変更できるようにします。


  3. デフォルト設定
    必要に応じて、起動・シャットダウン遅延時間、振舞いのデフォルトを変更します。
    • 起動遅延時間の設定(Default Startup Delay)
      次のバーチャルマシンの起動を開始するまでの時間を設定します。

    • VMware Toolsが開始したら次のバーチャルマシンを起動("Start next VM immediately if the VMwre Tools start")
      起動遅延時間前にバーチャルマシンのVMware Toolsが開始されたら、次のバーチャルマシンを起動するようにします。

    • シャットダウン遅延時間の設定(Default Shutdown Delay")
      次のバーチャルマシンのシャットダウンを開始するまでの時間を設定します。

    • シャットダウン・アクション
      • ShutDown Guest
        ゲストOSのシャットダウンを行います。
      • Power Off
        シャットダウンをせずに、バーチャルマシンの電源を切ります。
      • Suspend
        バーチャルマシンのサスペンドを行います。

  4. バーチャルマシンの起動順序の設定
    バーチャルマシンを起動する順序を設定します。
    • Specified Order
      ここにあるバーチャルマシンは、上から並んでいる順に起動します。
    • Any Order
      ここにあるバーチャルマシンは、"自動起動"にあるバーチャルマシンの起動後、任意の順序で起動します。
    • Manual Startup
      ここにあるバーチャルマシンは自動起動しません。手動で起動してください。



  5. バーチャルマシンごとの起動/シャットダウンの振舞いの設定
    必要であれば、デフォルト設定を上書きして、バーチャルマシンごとに起動/シャットダウンの振舞いを設定します。変更したいバーチャルマシンを選んで、"Edit"を押してくください。


以上でバーチャルマシンの自動・停止起動方法についての説明を終わります。
次回はデータストアの管理について説明します。

土曜日, 7月 18, 2009

VMware TIPS No.3: VMware ESXi で、ssh, telnetを有効にする

[概要]
VMware ESXi 4のホストのssh,telnetを有効にする方法を説明します。

[詳細]
VMware ESXiでは、メンテナンス用にVMware ESXiのホストのssh, telnetを有効にすることが出来ます。未サポートな機能ではありますが、知っているとバーチャルマシンのバックアップなどで便利です。
  1. コンソール画面で[Alt]+[F1]を押します。すると、コーンソール画面の色が変わります。

  2. 色の変わった画面で"unsupported"と入力してください。
  3. メンテナンス用のコンソール画面が表示され、"Password"のプロンプトが表示されますので、パスワードを入力します。
  4. パスワードの認証が成功すると、シェルのプロンプトが表示されます。



  5. inetd.confを編集します。telnet, sshそれぞれ必要なほうのコメントを外してください。具体的には、下の赤い'#'を削除します。

    ~# vi /etc/inetd.conf
    <略>
    # Remote shell access
    #
    #ssh stream tcp nowait root /sbin/dropbearmulti dropbear ++min=0,swap,gro
    #ssh stream tcp6 nowait root /sbin/dropbearmulti dropbear ++min=0,swap,gro
    #telnet stream tcp nowait root /bin/busybox telnetd ++min=0,swap,group=shell
    #telnet stream tcp6 nowait root /bin/busybox telnetd ++min=0,swap,group=shell
    <略>


  6. ホストを再起動します。


  7. 外部から接続の確認します。
    パスワードを入力して、プロンプトが表示されれば、設定は成功です。



以上がVMware ESXi 4のホストのssh,telnetを有効にする方法です。

木曜日, 7月 16, 2009

VMware Server 入門(第5回、Windowsゲスト・インストール)

[概要]
VMware Server上のバーチャルマシンにWindowsをインストールする方法を説明します。

[詳細]
前々回作成したバーチャルマシンに、Windowsをインストールします。
  1. 起動時の仮想CD/DVDドライブ接続準備
    バーチャルマシン作成時に"Connect at Power On"にチェックをしなかった場合は、CD/DVDドライブのプロパティを開き、起動時にデバイスを接続するように指定します。設定方法はこちら。

  2. リモートコンソール・プラグインのインストール
    VMware Serverでバーチャルマシン上のOSを操作するためには、VMwareリモートコンソールが必要です。リモートコンソールは、Webブラウザにプラグインをインストールすることで利用が可能になります。
    1. VMware ServerのWeb管理画面にて、"Console"のタブを選択します。

    2. プラグインがインストールされていないという内容が表示されていますので、"click here"の部分をクリックしてインストールを開始します。


    3. インストーラの指示に従ってインストールを行い、終了後ブラウザを再起動します。再起動後、再び"Console"タブを選択すると下のような画面になっていれば、インストールは成功しています。


  3. バーチャルマシンの起動
    "Console"タブ、もしくはメニュバーにあるを押して、バーチャルマシンを起動します。

  4. リモートコンソールの起動
    バーチャルマシンが起動すると"Console"タブが、下の画面に変更されます。
    画面内をクリックして、リモートコンソールを起動します。


  5. OSのインストール
    起動時の仮想CD/DVDドライブ接続が正しく設定されていれば、ポップアップしたコンソール画面に、Windowsのブートの様子が表示され、インストール画面に進みます。この後はリモートコンソールを使用して通常のPCと同じようにインストールを行ってください。


  6. VMware Toolsのインストール
    バーチャルマシンのOSが再起動したら、VMware用のユーティリティやドライバを、バーチャルマシンにインストールします。
    VMware Toolsの1つの機能として、バーチャルマシンとvSphere Clientが動作しているPCの間で、クリップボードのデータのやり取りができるようになります。
    1. CDROMをマウントしている場合には、アンマウントしてください。
      1. 実行するバーチャルマシン選択して、"Hardware"から"CD/DVD drive"をクリックします。


      2. "Connect at power on"にチェックを外します。


    2. Web管理画面上でVMware Toolsをインストールするバーチャルマシンを選択し、"VMware Tools..."をクリックします。


    3. 確認画面が表示されるのでOKを押して進みます。


    4. コンソール画面に移り、インストール・ウィザードを進めていきます。
      autorunが有効な場合(デフォルト)は、インストーラーが自動起動し、セキュリティの警告が表示される場合がありますので許可してください。
      セットアップタイプは、多くの場合「標準」でかまいません。


      インストール後、バーチャルマシンのリブートが必要になります。

    5. インストールの確認
      "Summary"タブの"VMware Tools"が"running"になっていれば、インストールは成功です。


これでバーチャルマシンへのWindowsのインストールは完了です。普通のマシンと同様にバーチャルマシンを利用できます。してください。

月曜日, 7月 13, 2009

VMware Server 入門(第4回、Linuxゲスト・インストール)

[概要]
VMware Server上のバーチャルマシンにLinuxをインストールする方法を説明します。

[詳細]
前回作成したバーチャルマシンに、Linuxをインストールします。
  1. 起動時の仮想CD/DVDドライブ接続準備
    バーチャルマシン作成時に"Connect at Power On"にチェックをしなかった場合は、CD/DVDドライブのプロパティを開き、起動時にデバイスを接続するように指定します。設定方法はこちら。

  2. リモートコンソール・プラグインのインストール
    VMware Serverでバーチャルマシン上のOSを操作するためには、VMwareリモートコンソールが必要です。リモートコンソールは、Webブラウザにプラグインをインストールすることで利用が可能になります。
    1. VMware ServerのWeb管理画面にて、"Console"のタブを選択します。

    2. プラグインがインストールされていないという内容が表示されていますので、"click here"の部分をクリックしてインストールを開始します。


    3. インストーラの指示に従ってインストールを行い、終了後ブラウザを再起動します。再起動後、再び"Console"タブを選択すると下のような画面になっていれば、インストールは成功しています。


  3. バーチャルマシンの起動
    "Console"タブ、もしくはメニュバーにあるを押して、バーチャルマシンを起動します。

  4. リモートコンソールの起動
    バーチャルマシンが起動すると"Console"タブが、下の画面に変更されます。
    画面内をクリックして、リモートコンソールを起動します。


  5. OSのインストール
    起動時の仮想CD/DVDドライブ接続が正しく設定されていれば、ポップアップしたコンソール画面に、Linuxのブートの様子が表示され、インストール画面に進みます。この後はリモートコンソールを使用して通常のPCと同じようにインストールを行ってください。


  6. VMware Toolsのインストール
    バーチャルマシンのOSが再起動したら、VMware用のユーティリティやドライバを、バーチャルマシンにインストールします。
    VMware Toolsの1つの機能として、バーチャルマシンとvSphere Clientが動作しているPCの間で、クリップボードのデータのやり取りができるようになります。
    1. CDROMをマウントしている場合には、アンマウントしてください。
      1. 実行するバーチャルマシン選択して、"Hardware"から"CD/DVD drive"をクリックします。


      2. "Connect at power on"にチェックを外します。


    2. Web管理画面上でVMware Toolsをインストールするバーチャルマシンを選択し、"VMware Tools..."をクリックします。


    3. 確認画面が表示されるのでOKを押して進みます。


    4. コンソール画面に移り、パッケージを任意の場所にコピーします。


    5. VMware Toolsのインストールを行います。
      ディストリビューションによってパッケージが異なります。rpmを使わないディストリビューションはこちらに進んでください。

      [RHEL系 および SUSE系]
        rpmでパッケージを管理しているRHEL系やSUSE系のディストリビューションは、VMwareTools.*.rpmを使用します。
      1. パッケージを任意のディレクトリにコピーし、rpm コマンドでパッケージをインストールします。

        [root@localhost ~]# cp /media/VMware\ Tools/VMwareTools-7.7.5-156745.i386.rpm
        [root@localhost ~]# rpm -Uvh VMwareTools-7.7.5-156745.i386.rpm
        準備中... ########################################### [100%]
        1:VMwareTools ########################################### [100%]

        The installation of VMware Tools 7.7.5 for Linux completed successfully.
        You can decide to remove this software from your system at any time by
        invoking the following command: "rpm -e VMwareTools".

        Before running VMware Tools for the first time, you need to
        configure it for your running kernel by invoking the
        following command: "/usr/bin/vmware-config-tools.pl".

        Enjoy,

        --the VMware team

      2. vmware-config-tools.plコマンドを実行し、VMware Toolsの設定を行います。
        1. 新機能の"VMware FileSystem Sync Driver"を使用するかどうかに答えます。デフォルトは"no"。

        2. X windowの解像度を設定します。

        [root@localhost ~]# vmware-config-tools.pl
        Stopping VMware Tools services in the virtual machine:
        Guest operating system daemon: [ OK ]

        <略>

        [EXPERIMENTAL] The VMware FileSystem Sync Driver (vmsync) is a new feature that
        creates backups of virtual machines. Please refer to the VMware Knowledge Base
        for more details on this capability. Do you wish to enable this feature?
        [no]

        <略>
        Detected X.org version 7.1.

        Please choose one of the following display sizes that X will start with (1 -
        29):

        [1] "320x200"
        [2] "320x240"
        <略>
        [28] "2560x1600"
        [29] "2560x1920"
        Please enter a number between 1 and 29:

        [3] 11

        <略>
        You can now run VMware Tools by invoking the following command:
        "/usr/bin/vmware-toolbox" during an X server session.

        You will need to either manually start /usr/bin/vmware-user or log out and log
        back in to this desktop session to obtain the following features: guest
        resolution fit, drag and drop, and file and text copy/paste. vmware-user is
        configured to automatically start at a graphical login, but that won't take
        effect until the next login.

        To use the vmxnet driver, restart networking using the following commands:
        /etc/init.d/network stop
        rmmod pcnet32
        rmmod vmxnet
        modprobe vmxnet
        /etc/init.d/network start

        Enjoy,

        --the VMware team

        VMware Toolsの設定は以上です。

      3. X上の機能を活性化するためvmware-userの実行します。
        [root@localhost ~]# /usr/bin/vmware-user

      4. ネットワーク・ドライバの再読み込みを行います。
        vmware-config-tools.plの出力にしたがってネットワークの再起動を行います。
        [root@localhost ~]# /etc/init.d/network stop
        [root@localhost ~]# rmmod pcnet32
        [root@localhost ~]# rmmod vmxnet
        [root@localhost ~]# modprobe vmxnet
        [root@localhost ~]# /etc/init.d/network start

      5. rpmパッケージを使用したVMware-toolsのインストールはこれで終了です。
        インストールの確認へ進んでください。

      [Debian系]
        rpmでパッケージを管理していないディストリビューション(Debian, Ubuntuなど)では、VMwareTools.*.tar.gzを使用します。
      1. パッケージのtar ballを任意のディレクトリにコピーし、tar コマンドで展開します。

        user@ubuntu:~$ cp /media/cdrom/VMwareTools-7.7.5-156745..tar.gz .
        user@ubuntu:~$ tar xvfz fz /media/VMwareTools-7.7.5-156745.tar.gz
        user@ubuntu:~$ cd vmware-tools-distrib/

      2. インストーラを起動します。
        いくつかのインストール先のパスを質問されますが、特に必要がなければデフォルトのまま設定します。
        user@ubuntu:~/vmware-tools-distrib$ sudo ./vmware-install.pl
        [sudo] password for user:
        Creating a new VMware Tools installer database using the tar4 format.

        Installing VMware Tools.

        In which directory do you want to install the binary files?
        [/usr/bin]

        What is the directory that contains the init directories (rc0.d/ to rc6.d/)?
        [/etc]

        <略>

      3. VMware Toolsの設定を行います。
        インストーラを進んでいくと、/usr/bin/vmware-config-tools.plの実行確認されますので"yes"で実行します。
      4. モジュールのコンパイルと格納場所を確認されます。デフォルトで進めてください。
      5. 新機能の"VMware FileSystem Sync Driver"を使用するかどうかに答えます。デフォルトは"no"。

      6. モジュールのコンパイルと格納場所を確認されます。デフォルトで進めてください。
      7. X windowの解像度を設定します。

      8. <略>
        [1] "320x200"
        [2] "320x240"
        <略>
        [28] "2560x1600"
        [29] "2560x1920"
        Please enter a number between 1 and 29:

        [3] 11

        <略>
        You can now run VMware Tools by invoking the following command:
        "/usr/bin/vmware-toolbox" during an X server session.

        You will need to either manually start /usr/bin/vmware-user or log out and log
        back in to this desktop session to obtain the following features: guest
        resolution fit, drag and drop, and file and text copy/paste. vmware-user is
        configured to automatically start at a graphical login, but that won't take
        effect until the next login.

        Enjoy,

        --the VMware team

      9. X上の機能を活性化するためvmware-userの実行します。
        user@ubuntu:~$ /usr/bin/vmware-user

      10. VMware-toolsのインストールは以上で終了です。

    6. インストールの確認
      "Summary"タブの"VMware Tools"が"running"になっていれば、インストールは成功です。

これでバーチャルマシンへのLinuxのインストールは完了です。普通のマシンと同様にバーチャルマシンをしてください。
次回はWindowsのインストールについて、説明します。

木曜日, 7月 09, 2009

VMware ESXi 4基礎 (第6回、バーチャルマシンの自動起動)

[概要]
VMware ESXi 4 サーバの起動・停止時に、バーチャルマシンを自動起動・停止させる方法について説明します。

[詳細]
VMware ESXi 4 サーバの起動時・停止時に、バーチャルマシンを同時に起動させる/させいない、または、停止方法などの制御について説明します。
  1. バーチャルマシン起動・停止についてのプロパティの変更ウインドの起動
    まず、バーチャルマシン自動起動・停止を設定するプロパティ画面を開きます。
    • vSphere Clientにてホストを選択します。
    • 次に"構成"のタブを選択し、"仮想マシン起動/シャットダウン"を選択します。すると、バーチャルマシンのマシン起動とシャットダウンについての現設定が表示されます。
    • ここで、ウィンドの右上にあるプロパティをクリックして、プロパティ変更画面を起動します。

  2. 自動起動・停止の有効化
    "システムに連動した仮想マシンの自動起動および停止を許可する"にチェックをして、バーチャルマシンのプロパティを変更できるようにします。
  3. デフォルト設定
    必要に応じて、起動・シャットダウン遅延時間、振舞いのデフォルトを変更します。
    • 起動遅延時間の設定
      次のバーチャルマシンの起動を開始するまでの時間を設定します。
    • VMware Toolsが開始したら即座に続行
      起動遅延時間前にバーチャルマシンのVMware Toolsが開始されたら、次のバーチャルマシンを起動するようにします。
    • シャットダウン遅延時間の設定
      次のバーチャルマシンのシャットダウンを開始するまでの時間を設定します。
    • シャットダウン・アクション
      • ゲストシャットダウン
        ゲストOSのシャットダウンを行います。
      • パワーオフ
        シャットダウンをせずに、バーチャルマシンの電源を切ります。
      • サスペンド
        バーチャルマシンのサスペンドを行います。
  4. バーチャルマシンの起動順序の設定
    バーチャルマシンを起動する順序を設定します。
    • 自動起動
      ここにあるバーチャルマシンは、上から順に起動します。
    • 任意の順序
      ここにあるバーチャルマシンは、"自動起動"にあるバーチャルマシンの起動後、任意の順序で起動します。
    • 手動での起動
      ここにあるバーチャルマシンは自動起動しません。手動で起動してください。

  5. バーチャルマシンごとの起動/シャットダウンの振舞いの設定
    必要であれば、デフォルト設定を上書きして、バーチャルマシンごとに起動/シャットダウンの振舞いを設定します。変更したいバーチャルマシンを選んで、"編集"を押してくください。


以上でバーチャルマシンの自動・停止起動方法についての説明を終わります。
「VMware ESXi 4入門」と「VMware ESXi 4基礎」でおおよその操作が出来るようになると思います。
今後はVMware Server, Xen Serverなど他の仮想化環境に話題を移ます。
ESXi 4についてはvShper 4を取り上げるときに改めて触れ、それまでの間は小ネタを中心に不定期に取り上げていきたいと思います。

月曜日, 7月 06, 2009

VMware ESXi 4基礎 (第5回、ネットワークの設定)

[概要]
VMware ESXi 4のネットワークの設定を説明しています。

[詳細]
VMware ESXi 4では、インストール時に、標準で仮想ネットワークと管理用ネットワークが作成されます。これらの変更や他の仮想ネットワークの追加について、下記の内容を説明します。



  1. 仮想ネットワークの追加
    仮想スイッチの作成することで、2つ目以降の仮想ネットワークの作成方法を説明します。
    1. ネットワークの追加をクリックします。

    2. 接続タイプに"仮想マシン"を選択します。

    3. 仮想スイッチに接続する物理アダプタを選択します。

    4. ポートグループのプロパティを設定します。

      • ネットワークラベル
        ポートグループの名前につけます。ラベルは一意である必要があります。
      • VLAN ID
        任意でVLANの識別番号1 ~ 4095を入力します。

    5. 確認ページで、"終了"ボタンを押すと仮想スイッチとポートグループが作成されます。

  2. 仮想スイッチへのネットワークアダプタの追加
    仮想スイッチに物理ネットワークアダプタを追加する方法を説明します。
    1. 仮想スイッチのプロパティをクリックします。

    2. ネットワークアダプタのタブを選択し追加のボタンを押して、アダプタ追加のウィザードを起動します。

    3. アダプタの選択画面で追加するアダプタをチェックして次に進みます。

    4. フェイルオーバーの順序を設定してします。
      アダプタの位置をタンバイアダプタに下げると、有効なアダプタが壊れたときのために待機して通常は通信を行いません。

    5. 確認画面("終了準備の完了")で終了を押すとアダプタが追加されます。


  3. 物理アダプタの可用性、負荷分散の設定
    ネットワークの多重化、負荷分散(ロードバランス)の設定を行う方法を説明します。
    1. 仮想スイッチのプロパティを開きます。

    2. 仮想スイッチを選択して、"編集"をクリックします。

    3. スイッチのプロパティで"NIC チーミング"のタブを選択します。
    4. 各プロパティを設定し、アダプタの優先順位を決めて、"OK"を押してください。
      各プロパティの説明は、ヘルプを参照してください。




  4. ホストオンリー・ネットワークの作成
    ホストマシン内部だけ(ホストオンリー)で通信するネットワークの作成は、仮想スイッチに物理アダプタを接続しないことで実現します。
    1. ネットワークの追加をクリックします。
    2. 接続タイプに"仮想マシン"を選択します。



    3. "仮想スイッチの作成"に表示されている物理アダプタのチェックをすべて外します。


    4. 通常のスイッチの追加と同様にポートグループのプロパティを設定します。


    5. 確認画面で"終了"ボタンを押すとホストオンリーのネットワークが作成されます。


  5. ホストコンソール上の管理ネットワークの設定
    ホストコンソールで、管理ネットワークに接続されているアダプタの設定変更方法を説明します。
    1. コンソール画面で、"Configure Management Network" → "Network Adoptors"の順で選択し、アダプタの一覧を呼び出します。

    2. 変更したいアダプタにカーソルを合わせ、追加したいときにはチェックを行い、削除したい場合にはチェックを外します。

    3. "vShpre Client"上で、設定が反映されていることを確認します。

以上でネットワークの設定についての説明を終わります。次回はバーチャルマシンの自動起動の設定について説明します。