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金曜日, 9月 09, 2011

ubuntuでkvmを使う

[概要]
ubuntuでkvmを使うためのOSインストールについて説明しています。
CentOS6, RHEL6の方はこちらを、CentOS5.4以降の方はこちらを、RHEL5.4以降の方はこちらを、それぞれご覧下さい。
[詳細]
KVMはLinux kernelに2.6.20より標準で実装されている仮想化環境で、カーネルのモジュールとして動作します。
また、KVMはハイパーバイザとしてのみ働き、自身ではPCのエミュレートの機能は持っておらず、QEMUというエミュレータがKVMとの間のやり取りを行って、仮想環境を提供しています。なお、KVMの使用するためには、Intel-VTかAMD-Vといった仮想化技術を実装したCPUと対応したマザーボードが必要です。対応していない場合にはqemuが完全仮想化によってエミュレーションを行いため、非常に低速になります。

それでは、KVMインストールについて説明して行きたいと思います。
[デスクトップ編]
デスクトップの媒体を使用してインストールした時のkvmのインストール方法です。
  1. OSのインストール
    ubuntuでは、インストール時にkvmを意識した設定はありません。
  2. パッケージの追加
    "kvm"と"virt-manager"のパッケージを追加します。
    x
    root@ubuntu-sv-01:~# apt-get install kvm virt-manager
    パッケージリストを読み込んでいます... 完了
    依存関係ツリーを作成しています
    状態情報を読み取っています... 完了
    以下の特別パッケージがインストールされます:
    <略>
[サーバ編]
サーバの媒体を使用してインストールした時のkvmのインストール方法です。
  1. OSのインストール
    「ソフトウェアの選択」にて"Virtual Machine host"にチェックします。他にはリモートからのメンテナンスを考えると"OpenSSH server"もチェックしておきましょう。

  2. パッケージの追加
    ホストの上で、管理する場合には、"virt-manager"のパッケージを追加します。
    root@ubuntu-sv-01:~# apt-get install virt-manager
    パッケージリストを読み込んでいます... 完了
    依存関係ツリーを作成しています
    状態情報を読み取っています... 完了
    以下の特別パッケージがインストールされます:
    <略>

これでKVMを使用する準備が整いました。こちら参照して、仮想マシンの作成からOSのインストールまでを行ってください。

木曜日, 9月 08, 2011

CentOS6, RHEL6でkvmを使う

[概要]
CentOS 6, RHEL6でkvmを使うためのOSインストールについて説明しています。
ubuntuの方はこちらをご覧ください。CentOS5.4以降の方はこちらを、RHEL5.4以降の方はこちらを、それぞれご覧下さい。

[詳細]
CentOS 6, RHEL6 から仮想化環境にXen替わってKVM (Kernel-based Virtual Machine)が採用されました。
KVMはLinux kernelに2.6.20より標準で実装されている仮想化環境で、カーネルのモジュールとして動作します。
また、KVMはハイパーバイザとしてのみ働き、自身ではPCのエミュレートの機能は持っておらず、QEMUというエミュレータがKVMとの間のやり取りを行って、仮想環境を提供しています。なお、KVMの使用するためにはは、Intel-VTかAMD-Vといった仮想化技術を実装したCPUと対応したマザーボードが必要です。 対応していない場合にはqemuが完全仮想化によってエミュレーションを行いため、非常に低速になります。


それでは、今回は、KVMインストールについて説明して行きたいと思います。
  1. OSのインストール
    KVMのインストールは、通常のOSのインストールの中で、仮想化のパッケージ・グループを選択することで行います。
    なお、OSインストールについては、KVMに関するポイントの部分を中心に説明します。
    1. インストール・ソフトウェアの選択
      下のソフトウエアの選択画面にて、CentOS 6では"Virtual Host"を、RHEL6チェックでは"仮想化ホストをチェックし、ソフトウェア選択のカスタマイズを"今すぐカスタマイズ"を選択します。


      CentOS6


      RHEL 6

      次の画面では、左側のカテゴリで"仮想化"を選択すると、右側のパッケージグループに"仮想化"、"仮想化クライアント"、"仮想化プラットフォーム"が選択されていることを確認します。

    2. デスクトップ環境のインストール
      "Virtual Host"では、GNOME,X Windowがインストールパッケージとして選択されません。
      カテゴリで"デスクトップ"を選択し、"X Window System"と"デスクトップ"のパッケージ・グループをチェックします。もちろん、デスクトップを使用しないサーバとして使用する場合にはこれらのパッケージ・グループをインストール必要はありません。

    その後は、通常通りインストールを進め、完了後、再起動を行ってください。
  2. 動作確認
    KVM用カーネル・モジュールがロードされていることを確認します。

    [root@vm-host03 ~]# lsmod | grep kvm
    kvm_intel 85992 0
    kvm 222368 2 ksm,kvm_intel

    AMDのCPUでは、"kvm_intel"のかわりに"kvm_amd"がロードされます。

これでKVMを使用する準備が整いました。こちら参照して、仮想マシンの作成からOSのインストールまでを行ってください。

[付録]
インストールをテキストで行った場合や、kvmの環境を後からインストールする場合には、"仮想化"、"仮想化クライアント"、"仮想化プラットフォーム"のパッケージ・グループを追加します。

# yum groupinstall 仮想化 仮想化クライアント 仮想化プラットフォーム
英語でパッケージ・グループを指定するならば、
# yum groupinstall 'Virtualization' 'Virtualization Client' 'Virtualization Platform'

火曜日, 9月 06, 2011

qemu, kvmでブリッジ接続 (ubuntu, Debian編)

[概要]
ubuntu, Debianにおいてネットワーク・ブリッジの作成を方法を説明しています。
[詳細]
KVMやqemuではlibvirtによるNAT接続の仮想ネットワークが作成されますが、仮想マシンをホストと同じネットワークに接続する場合にはブリッジを作成しなければなりません。
以前、RHELやCentOSでのブリッジの作成保法について説明しました。今回はubuntuやDebianで、ブリッジを作成する方法について説明します。
  1. bridge-utilsのインストール
    ブリッジの作成には"bridge-utils"パッケージが必要です。ただ、kvm (qemu-kvm)やlibvirt-binと依存関係があるので、これらと同時にインストールされますので、特に意識する必要はありません。
  2. NetworkManagerのアンインストール
    ブリッジの設定は、ネットワークの設定ファイルを直接編集する必要がありますが、NetworkManagerがあると設定ファイルを上書きしてしまうことがあるので削除します。

    root@ubuntu11-04:~# apt-get remove network-manager
    パッケージリストを読み込んでいます... 完了
    依存関係ツリーを作成しています
    状態情報を読み取っています... 完了
    以下のパッケージは「削除」されます:
    network-manager network-manager-gnome
    アップグレード: 0 個、新規インストール: 0 個、削除: 2 個、保留: 0 個。
    この操作後に 3,752 kB のディスク容量が解放されます。
    続行しますか [Y/n]? Y
  3. 設定ファイルの編集
    ubuntu, Debianでは、ネットワークの設定は、"/etc/network/interfaces"で行います。
    サンプル:
    • DHCPの場合
      auto lo
      iface lo inet loopback
      auto eth0
      iface eth0 inet manual
      auto br0
      iface br0 inet dhcp
      bridge_ports eth0
      bridge_maxwait 0
      bridge_fd 0
      bridge_stp off
    • 静的なIPアドレスの場合
      auto lo
      iface lo inet loopback
      auto eth0
      iface eth0 inet manual
      auto br0
      iface br0 inet static
      address 192.168.1.211
      network 192.168.1.0
      netmask 255.255.255.0
      broadcast 192.168.1.255
      gateway 192.168.1.1
      bridge_ports eth0
      bridge_stp off
      bridge_fd 0
      bridge_maxwait 0
  4. ネットワークの再起動
    ネットワークの再起動を行います。
    root@ubuntu11-04:~# sudo /etc/init.d/networking restart
    * Running /etc/init.d/networking restart is deprecated because it may not enable again some interfaces
    * Reconfiguring network interfaces... [ OK ]
  5. 動作確認
    ifconfigコマンドで正しく動作指定ことを確認します。
    ubuntu11-04:~# ifconfig
    br0 Link encap:イーサネット ハードウェアアドレス 52:54:00:f9:67:b4
    inetアドレス:192.168.122.112 ブロードキャスト:192.168.122.255 マスク:255.255.255.0
    inet6アドレス: fe80::5054:ff:fef9:67b4/64 範囲:リンク
    UP BROADCAST RUNNING MULTICAST MTU:1500 メトリック:1
    RXパケット:15 エラー:0 損失:0 オーバラン:0 フレーム:0
    TXパケット:46 エラー:0 損失:0 オーバラン:0 キャリア:0
    衝突(Collisions):0 TXキュー長:0
    RXバイト:1681 (1.6 KB) TXバイト:8963 (8.9 KB)

    eth0 Link encap:イーサネット ハードウェアアドレス 52:54:00:f9:67:b4
    inet6アドレス: fe80::5054:ff:fef9:67b4/64 範囲:リンク
    UP BROADCAST RUNNING PROMISC MULTICAST MTU:1500 メトリック:1
    RXパケット:1111 エラー:0 損失:0 オーバラン:0 フレーム:0
    TXパケット:270 エラー:0 損失:0 オーバラン:0 キャリア:0
    衝突(Collisions):0 TXキュー長:1000
    RXバイト:71830 (71.8 KB) TXバイト:45452 (45.4 KB)
以上でブリッジの作成は終了です。

金曜日, 8月 26, 2011

KVMの管理 改訂版 virt-manager 入門第4回 (仮想マシンのCPU, メモリ, ブートの管理)

[概要]
仮想化環境の管理ユーティリティvirt-manager 0.8.x (RHEL6, CentOS6, ubuntu 10.10, 11.04)で、仮想CPU,aメモリ, bootの管理について説明してます。

[詳細]
前回、に引き続き、個々の仮想マシンの管理について説明します。今回は「Processor(CPU)」, 「メモリ」, 「Boot Options」の管理について触れます。
[Processor]
仮想CPUについて、現在の設定の表示および変更を行えます。
なお、"最大割り当て"の数までCPUを指定できますが、パフォーマンスの観点から"ホストマシン上のCPU合計"の数以下にしてください。また、OS稼動中の変更は出来ません。
  1. CPU
    1. 現在の割り当て(0.8.4)/Current Allocation(0.8.6)
      仮想マシンに現在割り当てられている仮想CPUの数が表示されます。
      • virt-manager 0.8.4 (RHEL6, ubuntu 10.10)では表示のみです。
      • virt-manager 0.8.6 (ubuntu 11.04)では仮想CPU数の変更も行えます。
    2. 割り当てを変更(0.8.4のみ)
      仮想CPU数の変更を行います。なお、virt-manager 0.8.4 (RHEL6, ubuntu 10.10)のみに存在します。
    3. 最大割り当て
      仮想マシンに当てられる最大の仮想CPUの数が表示されます。
      • virt-manager 0.8.4 (RHEL6, ubuntu 10.10)では表示のみです。
      • virt-manager 0.8.6 (ubuntu 11.04)ではCPU数の変更も行えます。
    4. ホストのCPU数 (0.8.4)/論理ホストCPU数 (0.8.6)
      OSから認識されるホストのCPU数が表示されます。
  2. Configuration (0.8.6のみ)
    エミュレートするCPUのモデルを指定します。
    1. モデル
      エミュレートするCPUのモデルを指定します。選択します。
    2. Copy host CPU configuration
      ホストマシンからCPU情報を取得し、モデルへコピーします。
  3. Topology (0.8.6のみ)
    CPUのトポロジーを設定します。デフォルトでは自動的に管理されています。
    1. Manually set CPU topology
      マニュアルでトポロジーを管理する場合にはチェックします。
    2. Sockets仮想マシンのCPUソケットの数を指定します。
    3. Cores1仮想CPUあたりのコアの数を指定します。
    4. Threads1コアあたりのスレッドの数を指定します。
  4. CPU Pinning (0.8.4)/Pinning (0.8.6)
    仮想CPUの物理CPU割り当ての表示と設定を行います。
    1. Default Pinning仮想CPUを割り当てる物理CPUを指定します。
    2. ホストのNUMA設定から生成 (0.8.6のみ)
      NUMAアーキテクチャのマシンの場合、ホストのNUMAの設定を取得します。
    3. 実行時Pinning仮想マシンの実行時、現在の物理CPUの割り当てが表示されます。
  5. [Memory] 仮想マシンのメモリの状態の表示および設定を行います。なおね動的なメモリの割り当て変更はハイパーバイザーとゲストOSがサポートしている必要があります。KVM/Qemuは未サポート、Xenはサポート。
    1. ホストメモリーの合計
      ホストOSから認識されているのメモリ容量を表示します。
    2. Current allocation
      現在、仮想マシンに割り当てられているメモリの表示及び変更を行います。
    3. 最大割り当て
      仮想マシンに割り当てられる最大のメモリ容量を指定します。
    [Boot Options] 仮想マシンのブート時のオプションの設定を行います。
    1. 自動起動
      ホスト起動時に仮想マシンを自動起動する場合にはチェックします。
    2. 起動デバイスの順序
      OSを起動する仮想デバイス順序を指定します。デバイスは次の種類の中から選択することが出来ます。
      • ハードディスク
      • CDROM
      • フロッピーディスク
      • ネットワーク (PXE)

    3. Dircet kernel boot
      仮想ディスクではなく、直接カーネルのイメージを指定して仮想マシンを起動する際のイメージファイルとカーネルの起動引数の指定を行います。あまり、使用しないオプションです。
      • Kernel path
        ブートに使用するカーネルイメージを使用します。
      • initrd path
        initrdのイメージを指定します。
      • カーネルへの実引数
        カーネルへの引数を指定します。
    次回から、仮想ディスクやネットワークカードなどデバイスの管理について、説明します。

KVMの管理 改訂版 virt-manager 入門
第3回 (仮想マシンの概要の表示)

[概要]
仮想化環境の管理ユーティリティvirt-manager 0.8.x (RHEL6, CentOS6, ubuntu 10.10, 11.04)での個々の仮想マシンの管理について説明しています。

[詳細]
前回、に引き続き、個々の仮想マシンの管理について説明します。特に、今回は「仮想マシンの情報」の中から、「Overview(概要)」について触れます。
[Overview]
  1. 基本的な情報
    1. 名前
      仮想マシン名が表示されます。
    2. UUID
      仮想マシンのUUIDが表示されます。
    3. 状態
      仮想マシンの動作状況が表示されます。
      • 実行中
      • 一時停止中
      • 停止中
    4. 詳細
      コメントを記載します。
  2. ハイパーバイザーの情報
    1. ハイパーバイザー
      使用しているハイパーバイザーが表示されます。kvmのパッケージがインストールされている環境では、kvm, qemuのどちらになります。
    2. アーキテクチャ
      仮想マシンのアーキテクチャが表示されます。kvmのパッケージがインストールされている環境では、x86_64, i686のどちらかになります。
    3. エミュレーター
      仮想マシンをエミュレートしているプログラムを表示します。

  3. マシンの設定
    1. ACPIを有効に
      仮想マシンの電源制御にACPIを有効にします。
    2. APICを有効に
      仮想マシンの割り込み制御にACPIを有効にします。
    3. 時刻のオフセット
      時刻のオフセットを協定世界時(UTC)か、現地時間(localtime)のどちらかに設定します。

  4. セキュリティーセキュリティのモデルが表示されます。

[Performance] 仮想マシンのパフォーマンスをグラフで表示します。
  1. CPU使用率
    CPU使用量の履歴がグラフ表示されます。
  2. メモリの使用量
    メモリ使用量の履歴がグラフ表示されます。
  3. ディスク I/O
    ディスクI/Oの履歴がグラフ表示されます。
  4. ネットワーク I/O
    ネットワークI/Oの履歴がグラフ表示されます。
  5. パフォーマンスのグラフについては、仮想マシンマネージャーで、データを取得するように設定する必要があります。
次回は、CPUとメモリ, Bootデバイスの管理について説明します。

木曜日, 8月 25, 2011

KVMの管理 改訂版 virt-manager 入門
第2回 (仮想マシンの管理)

[概要]
仮想化環境の管理ユーティリティvirt-manager 0.8.x (RHEL6, CentOS6, ubuntu 10.10, 11.04)での個々の仮想マシンの管理について説明しています。

[詳細]
前回、virt-managerの"仮想マシンマネージャー"画面について説明しました。今回から数回に分けては、個々の仮想マシンの管理について説明します。



[メニュー]
  1. ファイル
    1. 仮想マシンマネージャーを表示
      "仮想マシンマネージャー"画面を表示します。
    2. 閉じる
      コンソール画面を閉じます。
      他に画面が開いている場合はvirt-manager自体は終了しません。
    3. 終了
      すべての画面を閉じてvirt-managerを終了します。
      ただし、管理しているホスト、仮想マシンは動作続けます。
  2. 仮想マシン
    1. 実行
      仮想マシンを起動もしくは停止状態から復帰します。
    2. 一時停止
      仮想マシンを一時停止します。
    3. シャットダウン
      仮想マシンのシャットダウン/リブートを実行します。次の3つの動作から選択してください。
      • 再起動
        仮想マシンの再起動を行います。仮想OSにAPCIを制御する機能がないと動作しません。
      • シャットダウン
        仮想OSのシャットダウンを行います。再起動と同様に仮想OSにAPCIを制御する機能がないと動作しません。
      • 強制的に電源OFF
        仮想マシンの電源を強制的にOFFにします。保存されていないデータを失ってしまったり、OSがクラッシュする可能性がありますので十分に注意してください。
      • 保存
        実行中の仮想マシン実行状態を保持したまま停止します。仮想マシンを再起動した際には、停止した処理を継続します。
      virt-managerには仮想マシンのリセットする方法がありません。一度、「強制的に電源OFF」を行った後、「実行」してください。
    4. クローン
      選択してる仮想マシンのクローンを作成します。仮想マシンが停止していないとクローンを作ることはできません。
    5. マイグレーション
      選択してる仮想マシンを指定したホストに移動します。
      (ただし、仮想マシンが移動できるための設定がなされている必要があります。)
    6. スクリーンショットの取得
      コンソールのスクリーンショットを取得します。スクリーンショットは、PNG形式で保存されます。

  3. 表示
    1. コンソール
      仮想OSのコンソールを表示します。
    2. 詳細
      仮想マシンの構成情報を表示します。
    3. フルスクリーン
      コンソール画面の全画面表示を行います。
    4. 仮想OSの
    5. 仮想マシンの画面サイズに合わせる
      仮想OSのコンソールの解像度にあわせてのウィンド・サイズを変更します。
    6. 画面の縮小拡大
      ウィンドのサイズの変更時に、ゲストOSのコンソール画面をリサイズするかどうかを設定します。
      • 常に
        ウィンドのサイズが変更された時には常にコンソールの画面もリサイズします。
      • フルスクリーン時のみ
        ウィンドをフルスクリーン(最大化)したときのみ、コンソールの画面をリサイズします。
      • しない
        コンソール画面のサイズの変更をしません。
    7. テキストコンソール
      接続するコンソールを選択します。デフォルトでは、グラフィカルコンソールに接続されます。
      • Serial n
        シリアルコンソールnに接続します。なお、シリアルコンソールに接続するためには、仮想マシンの設定及び、仮想OS側でのシリアルコンソールの設定の双方が必要です。
      • グラフィカルコンソールVNC
        グラフィカルなコンソールに接続します。
    8. ツールバー
      コンソール画面にツールバーを表示します。

  4. キーを送信
    ALT+CTRL+DELなど特殊キーのキー入力を仮想マシンに送信します。






[ツールバー]
  1. グラフィックコンソールを表示
    仮想マシンのグラフィックコンソールを表示します。
  2. 仮想マシンの情報の表示
    仮想マシンの構成情報を表示します。
  3. 実行
    仮想マシンを起動もしくは停止状態から復帰します。
  4. 一時停止
    仮想マシンを一時停止します。
  5. シャットダウン
    仮想マシンのシャットダウン/リブートを実行します。次の3つの動作から選択してください。
    • 再起動
      仮想マシンの再起動を行います。仮想OSにAPCIを制御する機能がないと動作しません。
    • シャットダウン
      仮想OSのシャットダウンを行います。再起動と同様に仮想OSにAPCIを制御する機能がないと動作しません。
    • 強制的に電源OFF
      仮想マシンの電源を強制的にOFFにします。保存されていないデータを失ってしまったり、OSがクラッシュする可能性がありますので十分に注意してください。
    • 保存
      実行中の仮想マシン実行状態を保持したまま停止します。仮想マシンを再起動した際には、停止した処理を継続します。
    virt-managerには仮想マシンのリセットする方法がありません。一度、「強制的に電源OFF」を行った後、「実行」してください。
  6. フルスクリーン
    コンソール画面の全画面表示を行います。
[グラフィックコンソール] 仮想マシンのコンソールが表示されます。 フォーカスを開放する(マウスやキーボードのフォーカスを仮想マシンから外すため)には、Ctrl+Altを押してください。 今回は、コンソールウィンドのメニューとボタンの機能を中心に説明しました。次回は、仮想マシンのデバイス管理について説明します。

木曜日, 8月 18, 2011

KVMの管理 改訂版 virt-manager 入門
(第1回 仮想マシンマネージャー)

[概要]
仮想化環境の管理ユーティリティvirt-manager 0.8.x (RHEL6, CentOS6, ubuntu 10.10, 11.04)について説明をしています。

[詳細]
"Virtual Machine Manager(virt-manager)は、Red Hat社が中心になって開発している複数の仮想化環境をグラフィカルに管理するユーティリティです。virt-managerはlibvirt (virtualization API)を介して、Xen, Qemu, KVMなど異なるハイパーバイザーを一括して管理することが出来ます。

virt-managerを含むVMMのユーティリティは開発途上で、バージョンによって機能やユーザ・インタフェースが大きく変わります。
この改訂版では、RHEL6, CentOS6, ubuntu 10.10, 11.04で広く採用されているvirt-manager 0.8.xについて説明していきます。
さて、第1回目の今回は"仮想マシンマネージャー"の画面について解説します。


[メニュー・バーの説明]
  1. ファイル
    1. 接続を追加
      仮想化環境への接続を追加します。
      REL6/CentOS6, ubuntu11.04, 10.10ともに、デフォルトではlocalhost上のQemu(kvm)に対する接続が作成されます。
    2. 閉じる
      "仮想マシンマネージャー"の画面を閉じます。
      他にコンソール画面が開いている場合はvirt-manager自体は終了しません。
    3. 終了
      すべての画面を閉じてvirt-managerを終了します。
      マネージャが終了されるだけで、管理しているホスト、仮想マシンは動作を続けます。
  2. 編集
    1. 接続の詳細
      選択してる「接続」もしくは選択している仮想マシンが動作している「接続」の詳細情報の表示、仮想ネットワーク、仮想ストレージの管理を行います。
    2. 仮想マシンの詳細
      選択している仮想マシンのコンソールを開きます。
    3. 削除
      選択した仮想マシンを削除します。
    4. 設定
      virt-managerがホストから取得する情報の内容やその間隔、コンソールの振る舞いなどについての設定を行います。
  3. 表示
    仮想マシンマネージャーに表示するグラフを選択します。表示できる内容を下記の通りです。
    • CPU使用率
    • Disk I/0
    • Network I/O

  4. ヘルプ
    virt-managerのバージョンなどの情報を表示します。



[ボタンの説明] ボタンの説明を左から順に行います。
  1. 新しい仮想マシンの作成
    新しい仮想マシンを作成するために、ウィザードを立ち上げます。
  2. 開く
    選択している仮想マシンのコンソールと詳細情報のウィンドを立ち上げます。
  3. 実行
    仮想マシンを起動もしくは停止状態から復帰します。
  4. 一時停止
    仮想マシンを一時停止します。
  5. シャットダウン
    仮想マシンのシャットダウン/リブートを実行します。次の3つの動作から選択してください。
    • 再起動
      仮想マシンの再起動を行います。仮想OSにAPCIを制御する機能がないと動作しません。
    • シャットダウン
      仮想OSのシャットダウンを行います。再起動と同様に仮想OSにAPCIを制御する機能がないと動作しません。
    • 強制的に電源OFF
      仮想マシンの電源を強制的にOFFにします。保存されていないデータを失ってしまったり、OSがクラッシュする可能性がありますので十分に注意してください。
    • 保存
      実行中の仮想マシン実行状態を保持したまま停止します。仮想マシンを再起動した際には、停止した処理を継続します。
    virt-managerには仮想マシンのリセットする方法がありません。一度、「強制的に電源OFF」を行った後、「実行」してください。
[接続の管理] 「接続」 ("localhost(QEMU)"など)を選択した際に、右クリックで表示されるメニューについて説明します。
  1. 新規
    選択してる「接続」に新しい仮想マシンを作成するために、ウィザードを起動します。
  2. 接続
    選択した「接続」に接続します。
  3. 切断
    選択した「接続」から切断します。
  4. 削除
    選択した「接続」をvirt-managerから削除します。削除するために、まず、「接続」を切断してください。
  5. 詳細
    「接続」の詳細情報の表示、仮想ネットワーク、仮想ストレージの管理を行います。
[仮想マシンの管理] 仮想マシンをを選択した際に右クリックで表示されるメニューについて説明します。
  1. 実行
    仮想マシンを起動もしくは停止状態から復帰します。
  2. 一時停止
    仮想マシンを一時停止します。
  3. シャットダウン
    仮想マシンのシャットダウン/リブートを実行します。次の3つの動作から選択してください。
    • 再起動
      仮想マシンの再起動を行います。仮想OSにAPCIを制御する機能がないと動作しません。
    • シャットダウン
      仮想OSのシャットダウンを行います。再起動と同様に仮想OSにAPCIを制御する機能がないと動作しません。
    • 強制的に電源OFF
      仮想マシンの電源を強制的にOFFにします。保存されていないデータを失ってしまったり、OSがクラッシュする可能性がありますので十分に注意してください。
    • 保存
      実行中の仮想マシン実行状態を保持したまま停止します。仮想マシンを再起動した際には、停止した処理を継続します。
    virt-managerには仮想マシンのリセットする方法がありません。一度、「強制的に電源OFF」を行った後、「実行」してください。
  4. クローン
    選択してる仮想マシンのクローンを作成します。仮想マシンが停止していないとクローンを作ることはできません。
  5. マイグレーション
    選択してる仮想マシンを指定したホストに移動します。
    (ただし、仮想マシンが移動できるための設定がなされている必要があります。)
  6. 開く
    選択している仮想マシンのコンソールと詳細情報のウィンドを立ち上げます。
以上で、"仮想マシンマネージャー"の画面についての説明は以上です。次回からは仮想マシン個々の管理について説明します。

金曜日, 9月 04, 2009

qemu, kvmでブリッジ接続 (RHEL, CentOS編)

[概要]
KVMやqemuを使用する際に、仮想マシンのネットワーク用のブリッジを作成する方法を説明しています。

[詳細]
Xenではインストール時にブリッジ・ネットワークが作成されますが、KVMやqemuではlibvirtによるNAT接続の仮想ネットワークが作成されるだけです。ホストと同じネットワークに接続する場合にはブリッジを作成しなければなりません。ubuntu, Debianの設定方法については、こちらを参照ください。

では、そのブリッジの作成方法について説明します。


  1. 事前準備
    1. bridge-utilsパッケージのインストール
      ブリッジを作成するためにbridge-utilsパッケージをインストールします。
      bridge-utilsは、ディストリビューションに添付されていますので、媒体からでもネットワークでもインストールが出来ます。
      [root@localhost ~]# rpm -Uvh bridge-utils-1.1-2.i386.rpm
      [root@localhost ~]# yum install bridge-utils
    2. サービスの設定
      ブリッジ接続を使用する場合には、NetworkManagerを使用することが出来ません。NetworkManagerではなく従来のnetworkのサービスを利用してください。

      [root@localhost ~]# chkconfig NetworkManager off
      [root@localhost ~]# chkconfig network on
      [root@localhost ~]# service NetworkManager stop
      [root@localhost ~]# service network start
  2. ネットワーク設定ファイルの編集
    1. ブリッジ用設定ファイルの作成
      ブリッジ用のインタフェースの設定ファイルを"/etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-ブリッジ名"というファイルを作成します。ブリッジ名は任意なものを付けることが出来ます。下記の例ではbr0としています。
      注意:"TYPE=Bridge"は、このまま記述してください。"B"が大文字、"ridge"は小文字。

      サンプル:
      • DHCPの場合
        [root@localhost ~]# vi /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-br0
        DEVICE=br0
        TYPE=Bridge
        BOOTPROTO=dhcp
        ONBOOT=yes
        DELAY=0
      • 静的なIPアドレスの場合
        [root@localhost ~]# vi /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-br0
        DEVICE=br0
        TYPE=Bridge
        BOOTPROTO=static
        BROADCAST=192.168.1.255
        IPADDR=192.168.1.3
        NETMASK=255.255.255.0
        NETWORK=192.168.1.0
        DELAY=0
    2. 物理NICの設定ファイルの編集
      ブリッジに対応するために、物理NICの設定ファイルも変更します。
      IPADDRやBOOTPROTOなど、ブリッジの設定ファイルに記載した事項を削除して、BRIDGEという値に作成するブリッジを指定します。
      下の例ではeth0にブリッジbr0を割り当てています。

      [root@localhost ~]# vi /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-eth0
      DEVICE=eth0
      HWADDR=00:16:76:D6:C9:45
      ONBOOT=yes
      BRIDGE=br0 # ここでブリッジを指定
  3. ネットワークの再起動
    ネットワークの再起動を行います。

    [root@localhost ~]# service network restart
  4. 動作確認
    ifconfigコマンドで正しく動作指定ことを確認します。

    [root@localhost ~]# ifconfig
    br0 Link encap:Ethernet HWaddr 00:30:13:44:21:0C
    inet addr:192.168.1.3 Bcast:192.168.1.255 Mask:255.255.255.0
    inet6 addr: fe80::230:13ff:fe44:210c/64 Scope:Link
    UP BROADCAST RUNNING MULTICAST MTU:1500 Metric:1
    RX packets:227787918 errors:0 dropped:0 overruns:0 frame:0
    TX packets:480250 errors:0 dropped:0 overruns:0 carrier:0
    collisions:0 txqueuelen:0
    RX bytes:10513213904 (9.7 GiB) TX bytes:53615356 (51.1 MiB)

    eth0 Link encap:Ethernet HWaddr 00:30:13:44:21:0C
    inet6 addr: fe80::230:13ff:fe44:210c/64 Scope:Link
    UP BROADCAST RUNNING MULTICAST MTU:1500 Metric:1
    RX packets:227788363 errors:0 dropped:0 overruns:0 frame:0
    TX packets:480794 errors:0 dropped:0 overruns:0 carrier:0
    collisions:0 txqueuelen:1000
    RX bytes:13702246848 (12.7 GiB) TX bytes:53691779 (51.2 MiB)
    Memory:deb00000-deb20000
  5. バーチャルマシンへのブリッジの指定
    • virt-manager
      バーチャルマシンの作成時のNetworkで"共有物理装置"にブリッジが表示され、バーチャルマシンをホストと同じネットワークに接続することが出来ます。

以上でブリッジの作成と接続は終了です。

火曜日, 9月 01, 2009

virt-manager 入門 (第4回 仮想ネットワークの追加)

[概要]
virt-manager 0.6.1を利用した仮想ネットワークの管理方法を説明します。

[詳細]
virt-managerでは、仮想ネットワークの作成、削除、起動、停止を行うことが出来ます。
さて、仮想ネットワークの管理は、"ホスト詳細"ウィンドで行います。まずは、"ホスト詳細"ウィンド起動しましょう。
  1. "ホスト詳細"ウィンドの起動
    仮想マシンマネージャーで、変更したいホストを選択します。
    メニューから"編集" → "ホスト詳細"を選択する。もしくは、右クリックした後に"Details"を選択します。


  2. 仮想ネットワークの表示
    "ホスト詳細"の画面で"仮想ネットワーク"のタブを選択して、仮想ネットワークの画面を表示します。
    そして、既存のネットワークをクリックすると、そのネットワークの情報が表示されます。virt-manager (実際はlibvrit)では、defaultという仮想ネットワークがインストール時に作成されいてます。


  3. 仮想ネットワークへの操作
    仮想ネットワークの起動、停止は、仮想ネットワークを選択した後、ウィンドの左下にあるボタンを押すと直ちに実行されます。なお、仮想ネットワークを停止したした場合、ネットワークに接続している仮想マシンは、一度、シャットダウンを行い、停止後、起動を行うというプロセスを経ないとネットワークへの再接続は出来ません。
    削除は、仮想ネットワークを選択した後に、削除ボタンを押すと確認のダイアログがポップアップするので、それに答えると実行されます。
    削除、停止ともに、接続されている仮想マシンがある場合には、十分に注意を払って実行してください。
    作成については、次の章で詳しく説明します。
    なお、仮想ネットワークの設定変更はvirt-managerでは出来ません。変更方法は回を改めて行います。

[仮想ネットワークの作成]
それでは、作成の手順を説明します。

  1. ウィザードの起動
    仮想ネットワークの画面で、"+"ボタンを押します。
    ウィザードが起動し、手順が表示されますので、進むを押してください。


  2. ネットワーク名の入力
    仮想ネットワーク名を入力します。ネットワーク名はホスト上で一意である必要があります。
    なお、ゲートウェイのIPアドレスは、必ずネットワークの先頭のアドレスとなりますので、仮想マシンのIPアドレスには割り当てないよう注意してください。


  3. ネットワークアドレスの指定
    ネットワークアドレスの範囲の指定を行います。


  4. DHCPの設定
    DHCPで配布するIPアドレスの範囲を指定します。
    virt-managerからはIPアドレスの予約が出来ません。予約については別の回に改めて説明します。


  5. ネットワークの種類の選択
    仮想ネットワークをホスト上のみに分離されたネットワークにするか、物理ネットワークにフォワードするかを選択します。
    物理ネットワークにフォワードする場合には、"目的地"となるデバイスを選択してください。なお、"どれかの物理デバイスへのNAT"を選択すると、任意の物理デバイスが選択されます。(経験からすると、ASCIIコード順で選択されるようです。)


  6. 設定内容の確定
    確認画面が表示されますので、誤りがなければ"完了"ボタンを押して、仮想ネットワークを作成してください。


  7. 確認
    正しく作成されると仮想ネットワークの画面に、仮想ネットワークが表示され、仮想NICの作成時にネットワークがリストされるようになります。


これにて、仮想ネットワークの設定は終了します。次回は、virt-managerでのストレージ・プールの作成について説明します。
が、その前に、仮想マシンをホストと同じネットワークに接続すためのブリッジ接続について、番外編として掲載する予定です。

土曜日, 8月 29, 2009

virt-manager 入門 (第3回 仮想ハードウェアの追加)

[概要]
仮想化環境の管理ユーティリティvirt-manager 0.6.1のコンソールについて説明をしています。
RHEL6, CentOS6, ubuntu 10.10, 11.04で使用されているvirt-manager 0.8.xについては、こちらをご覧ください。

[詳細]
前回、virt-managerの"仮想マシンマネージャー"画面について説明しました。今回は、コンソールについて説明します。



[メニュー]
  1. ファイル
    1. 表示マネージャー
      "仮想マシンマネージャー"画面を表示します。
    2. 閉じる
      コンソール画面を閉じます。
      他に画面が開いている場合はvirt-manager自体は終了しません。
    3. 終了
      すべての画面を閉じてvirt-managerを終了します。
      ただし、管理しているホスト、仮想マシンは動作続けます。
  2. 仮想マシン
    1. Run
      仮想マシンを起動もしくは停止状態から復帰します。
    2. Pause
      仮想マシンを一時停止します。
    3. Shut Down
      仮想マシンのシャットダウン/リブートを実行します。次の3つの動作から選択してください。
      • 再起動
      • Shut Down
      • Force Off (強制OFF)
    4. 保存
      動作中の仮想マシンのイメージを保存(スナップショットを取得)します。
    5. Migrate
      選択してる仮想マシンを指定したホストに移動します。
      (ただし、仮想マシンが移動できるための設定がなされている必要があります。)


    6. スクリーンショットの取得
      コンソールのスクリーンショットを取得します。スクリーンショットは、PNG形式で保存されます。

  3. 表示
    1. Fullscreen
      コンソール画面の全画面表示を行います。
    2. Scale Display
      コンソールの解像度にあわせてのウィンド・サイズを変更します。
    3. シリアルコンソール
      シリアルコンソールに接続します。
    4. ツールバー
      コンソール画面にツールバーを表示します。

  4. Send Key
    ALT+CTRL+DELなど特殊キーのキー入力を仮想マシンに送信します。

[ツールバー]
  1. 実行
    仮想マシンを起動もしくは停止状態から復帰します。
  2. 一時停止
    仮想マシンを一時停止します。
  3. Shut Down
    仮想マシンのシャットダウン/リブートを実行します。次の3つの動作から選択してください。
    • Reboot
    • Shut Down
    • Force Off (強制OFF)
  4. フルスクリーン
    コンソール画面の全画面表示を行います。
[コンソール] 仮想マシンのコンソールが表示されます。 ポインターを開放する(マウスやキーボードのフォーカスを仮想マシンから外すため)には、Ctrl+Altを押します。 [概要] 仮想マシンの情報が表示されます。
  1. 名前
    仮想マシン名が表示されます。
  2. UUID
    仮想マシンのUUIDが表示されます。
  3. 状態
    仮想マシンの動作状況が表示されます。
  4. CPU使用量
    CPU使用量の履歴がグラフ表示されます。
  5. メモリの使用量
    メモリ使用量の履歴がグラフ表示されます。
  6. Disk I/O
    ディスクI/Oの履歴がグラフ表示されます。
  7. Network I/O
    ネットワークI/Oの履歴がグラフ表示されます。
  8. パフォーマンスのグラフについては、仮想マシンマネージャーで、データを取得するように設定する必要があります。
[ハードウェア] 仮想マシンを構成しているハードウェアの情報表示、設定の変更を行います。
  1. Processor
    仮想CPUについて、現在の数および変更を行えます。
    なお、"最大割り当て"の数までCPUを指定できますが、パフォーマンスの観点から"ホストマシン上のCPU合計"の数以下にしてください。また、OS稼動中の変更は出来ません。

  2. Memory
    仮想マシンのメモリの状態の表示および設定を行います。
    "割り当て変更"には、仮想マシン起動時に確保するメモリを指定します。ただし、ハイパーバイザーによってはサポートしていない場合があります。KVM/Qemuは未サポート、Xenはサポート。
    "最大割り当て"は最大で確保される容量(ゲストOSから認識されるメモリ容量)を設定します。

  3. Boot Options
    仮想マシンのブート時のオプションの設定を行います。


    1. Auto start
      ホスト起動時に仮想マシンを自動起動する場合にはチェックします。
    2. 起動デバイス
      OSを起動する仮想デバイスを選択します。デバイスは次の種類の中から選択することが出来ます。

      • ハードディスク
      • CDROM
      • フロッピーディスク
      • ネットワーク (PXE)

      もちろん、仮想デバイスが作成されていないとリストされません。
  4. Disk
    仮想ディスクの情報を表示します。
    仮想ディスクがcdromの場合は、デバイスまたISOイメージの接続/切断が可能です。

  5. NIC
    仮想ネットワークカードの情報を表示します。
    1. ソースタイプ
      接続しているネットワークのタイプが表示されます。
      タイプは次の2つ。仮想ネットワーク(network)ブリッジ接続(bridge)
    2. ソース装置
      接続しているネットワーク名、デバイス名が表示されます。
    3. ソースモデル
      エミュレートしているネットワークカードが表示されます。
    4. MACアドレス
      MACアドレスが表示されます。

  6. マウス
    マウスのデバイス情報が表示されます。


  7. 表示(ディスプレイ)
    仮想ディスプレイの情報を表示します。
    1. タイプ
      仮想ディスプレイのタイプが表示されます。
      タイプは"VNC サーバー"と"ローカル SDL ウィンド"とがあります。
      • "VNC サーバー"はコンソールを表示するプロトコルにVNCを使用しています。
      • "ローカル SDL ウィンド"は、ホストのX window上にコンソールが表示されます。
        つまり、virt-managerのコンソール・タブにはコンソール画面が表示されません。また、このウィンドウを閉じると仮想マシンも終了します。このように、管理がvirt-managerから外れてしまうことと誤って仮想マシンを強制終了してしまうリスクがあるのでお勧めしません。
        なお、Xenは"ローカル SDL ウィンド"をサポートしていません。仮想マシンの起動時にエラーになります。
    これ以降のプロパティは、VNCサーバのときのみに有効です。
    1. アドレス
      VNCサーバに接続を許可するNICのIPアドレスが表示されます。
      "127.0.0.1"の場合はローカルのみからの接続となり、"0.0.0.0"の場合はすべてのNICからの接続を許可します。それ以外の場合には、表示されているIPアドレスをもつNICからのみの接続になり、リモートからVNC Viewerなどのクライアントを利用して接続可能です。なお、"127.0.0.1"と"0.0.0.0"以外の場合は、virt-managerのコンソール・タブにコンソール画面は表示されません。
    2. ポート
      VNCが使用しているポート番号が表示されます。
    3. パスワード
      常に"-"です。
    4. キーマップ
      VNCで使用しているキーマップが表示されます。
  8. Sound
    サウンド・カードの情報を表示します。
  9. Serial
    デバイスのタイプ、ポート番号、ソースのパスといったシリアルポートの情報を表示します。

次回は、仮想マシンへのデバイスの追加について説明します。

水曜日, 8月 26, 2009

virt-manager 入門 (第2回 コンソール)

[概要]
仮想化環境の管理ユーティリティvirt-manager 0.6.1のコンソールについて説明をしています。
RHEL6, CentOS6, ubuntu 10.10, 11.04で使用されているvirt-manager 0.8.xについては、こちらをご覧ください。

[詳細]
前回、virt-managerの"仮想マシンマネージャー"画面について説明しました。今回は、コンソールについて説明します。



[メニュー]
  1. ファイル
    1. 表示マネージャー
      "仮想マシンマネージャー"画面を表示します。
    2. 閉じる
      コンソール画面を閉じます。
      他に画面が開いている場合はvirt-manager自体は終了しません。
    3. 終了
      すべての画面を閉じてvirt-managerを終了します。
      ただし、管理しているホスト、仮想マシンは動作続けます。
  2. 仮想マシン
    1. Run
      仮想マシンを起動もしくは停止状態から復帰します。
    2. Pause
      仮想マシンを一時停止します。
    3. Shut Down
      仮想マシンのシャットダウン/リブートを実行します。次の3つの動作から選択してください。
      • 再起動
      • Shut Down
      • Force Off (強制OFF)
    4. 保存
      動作中の仮想マシンのイメージを保存(スナップショットを取得)します。
    5. Migrate
      選択してる仮想マシンを指定したホストに移動します。
      (ただし、仮想マシンが移動できるための設定がなされている必要があります。)


    6. スクリーンショットの取得
      コンソールのスクリーンショットを取得します。スクリーンショットは、PNG形式で保存されます。

  3. 表示
    1. Fullscreen
      コンソール画面の全画面表示を行います。
    2. Scale Display
      コンソールの解像度にあわせてのウィンド・サイズを変更します。
    3. シリアルコンソール
      シリアルコンソールに接続します。
    4. ツールバー
      コンソール画面にツールバーを表示します。

  4. Send Key
    ALT+CTRL+DELなど特殊キーのキー入力を仮想マシンに送信します。

[ツールバー]
  1. 実行
    仮想マシンを起動もしくは停止状態から復帰します。
  2. 一時停止
    仮想マシンを一時停止します。
  3. Shut Down
    仮想マシンのシャットダウン/リブートを実行します。次の3つの動作から選択してください。
    • Reboot
    • Shut Down
    • Force Off (強制OFF)
  4. フルスクリーン
    コンソール画面の全画面表示を行います。
[コンソール] 仮想マシンのコンソールが表示されます。 ポインターを開放する(マウスやキーボードのフォーカスを仮想マシンから外すため)には、Ctrl+Altを押します。 [概要] 仮想マシンの情報が表示されます。
  1. 名前
    仮想マシン名が表示されます。
  2. UUID
    仮想マシンのUUIDが表示されます。
  3. 状態
    仮想マシンの動作状況が表示されます。
  4. CPU使用量
    CPU使用量の履歴がグラフ表示されます。
  5. メモリの使用量
    メモリ使用量の履歴がグラフ表示されます。
  6. Disk I/O
    ディスクI/Oの履歴がグラフ表示されます。
  7. Network I/O
    ネットワークI/Oの履歴がグラフ表示されます。
  8. パフォーマンスのグラフについては、仮想マシンマネージャーで、データを取得するように設定する必要があります。
[ハードウェア] 仮想マシンを構成しているハードウェアの情報表示、設定の変更を行います。
  1. Processor
    仮想CPUについて、現在の数および変更を行えます。
    なお、"最大割り当て"の数までCPUを指定できますが、パフォーマンスの観点から"ホストマシン上のCPU合計"の数以下にしてください。また、OS稼動中の変更は出来ません。

  2. Memory
    仮想マシンのメモリの状態の表示および設定を行います。
    "割り当て変更"には、仮想マシン起動時に確保するメモリを指定します。ただし、ハイパーバイザーによってはサポートしていない場合があります。KVM/Qemuは未サポート、Xenはサポート。
    "最大割り当て"は最大で確保される容量(ゲストOSから認識されるメモリ容量)を設定します。

  3. Boot Options
    仮想マシンのブート時のオプションの設定を行います。


    1. Auto start
      ホスト起動時に仮想マシンを自動起動する場合にはチェックします。
    2. 起動デバイス
      OSを起動する仮想デバイスを選択します。デバイスは次の種類の中から選択することが出来ます。

      • ハードディスク
      • CDROM
      • フロッピーディスク
      • ネットワーク (PXE)

      もちろん、仮想デバイスが作成されていないとリストされません。
  4. Disk
    仮想ディスクの情報を表示します。
    仮想ディスクがcdromの場合は、デバイスまたISOイメージの接続/切断が可能です。

  5. NIC
    仮想ネットワークカードの情報を表示します。
    1. ソースタイプ
      接続しているネットワークのタイプが表示されます。
      タイプは次の2つ。仮想ネットワーク(network)ブリッジ接続(bridge)
    2. ソース装置
      接続しているネットワーク名、デバイス名が表示されます。
    3. ソースモデル
      エミュレートしているネットワークカードが表示されます。
    4. MACアドレス
      MACアドレスが表示されます。

  6. マウス
    マウスのデバイス情報が表示されます。


  7. 表示(ディスプレイ)
    仮想ディスプレイの情報を表示します。
    1. タイプ
      仮想ディスプレイのタイプが表示されます。
      タイプは"VNC サーバー"と"ローカル SDL ウィンド"とがあります。
      • "VNC サーバー"はコンソールを表示するプロトコルにVNCを使用しています。
      • "ローカル SDL ウィンド"は、ホストのX window上にコンソールが表示されます。
        つまり、virt-managerのコンソール・タブにはコンソール画面が表示されません。また、このウィンドウを閉じると仮想マシンも終了します。このように、管理がvirt-managerから外れてしまうことと誤って仮想マシンを強制終了してしまうリスクがあるのでお勧めしません。
        なお、Xenは"ローカル SDL ウィンド"をサポートしていません。仮想マシンの起動時にエラーになります。
    これ以降のプロパティは、VNCサーバのときのみに有効です。
    1. アドレス
      VNCサーバに接続を許可するNICのIPアドレスが表示されます。
      "127.0.0.1"の場合はローカルのみからの接続となり、"0.0.0.0"の場合はすべてのNICからの接続を許可します。それ以外の場合には、表示されているIPアドレスをもつNICからのみの接続になり、リモートからVNC Viewerなどのクライアントを利用して接続可能です。なお、"127.0.0.1"と"0.0.0.0"以外の場合は、virt-managerのコンソール・タブにコンソール画面は表示されません。
    2. ポート
      VNCが使用しているポート番号が表示されます。
    3. パスワード
      常に"-"です。
    4. キーマップ
      VNCで使用しているキーマップが表示されます。
  8. Sound
    サウンド・カードの情報を表示します。
  9. Serial
    デバイスのタイプ、ポート番号、ソースのパスといったシリアルポートの情報を表示します。

次回は、仮想マシンへのデバイスの追加について説明します。

木曜日, 8月 20, 2009

virt-manager 入門 (第1回 仮想マシンマネージャー)

[概要]
仮想化環境の管理ユーティリティvirt-manager 0.6.1について説明をしています。
RHEL6, CentOS6, ubuntu 10.10, 11.04で使用されているvirt-manager 0.8.xについては、こちらをご覧ください。

[詳細]
"Virtual Machine Manager(virt-manager)は、Red Hat社が中心になって開発している複数の仮想化環境をグラフィカルに管理するユーティリティです。virt-managerはlibvirt (virtualization API)を介して、Xen, Qemu, KVMなど異なるハイパーバイザーを一括して管理することが出来ます。

virt-managerを含むVMMのユーティリティは開発途上で、バージョンによって機能やユーザ・インタフェースが大きく変わります。
この連載では、RHEL5.4 Betaに添付されているvirt-manager 0.6.1について説明していきます。
さて、第1回目の今回は"仮想マシンマネージャー"の画面について解説します。


[メニュー]
  1. ファイル
    1. 保存したマシンの復元
      virt-managerで保存した(スナップショットを行った)仮想シンを復元します。
      現在はローカルホスト(localhost)への接続のみで有効です。
    2. 接続を追加
      仮想化環境への接続を追加します。
    3. 閉じる
      "仮想マシンマネージャー"の画面を閉じます。
      他にコンソール画面が開いている場合はvirt-manager自体は終了しません。
    4. 終了
      すべての画面を閉じてvirt-managerを終了します。
      管理しているホスト、仮想マシンは動作続けます。
  2. 編集
    1. ホスト詳細
      選択してるホストもしくは選択している仮想マシンが動作しているホストの詳細情報の表示、仮想ネットワーク、仮想ストレージの管理を行います。
    2. Virtual Machine Details (仮想マシン詳細)
      選択している仮想マシンのコンソールを開きます。
    3. Delete Virtual Machine (仮想マシン削除)
      選択した仮想マシンを削除します。
    4. 設定
      virt-managerがホストから取得する情報の内容やその間隔、コンソールの振る舞いなどについての設定を行います。

  3. 表示
    仮想マシンマネージャーに表示する項目を選択します。表示できる内容を下記の通りです。
    • ドメインID
    • (動作)状態
    • CPUs(CPU数)
    • CPU Usage(CPU使用率)
    • Memory Usage(メモリ使用率)
    • Disk I/0
    • Network I/O

  4. ヘルプ
    virt-managerのバージョンなどの情報を表示します。

[表示] 表示する仮想マシンの絞込みを行います。
  • すべての仮想マシン
  • 動作中の仮想マシン
  • 動作中ではない仮想マシン
[ホスト]
  1. 新規
    新たに仮想マシンを作成します。
  2. 接続
    virt-managerをホストに接続させます。
  3. 切断
    virt-managerからホストを切断します。
  4. Details (詳細)
    選択してるホストもしくは選択している仮想マシンが動作しているホストの詳細情報の表示、仮想ネットワーク、仮想ストレージの管理を行います。メニューにある"編集" → "ホスト詳細"と同じ画面が起動します。
[仮想マシン]
  1. Run
    仮想マシンを起動もしくは停止状態から復帰します。
  2. Pause
    仮想マシンを一時停止します。
  3. Shut Down
    仮想マシンのシャットダウン/リブートを実行します。次の3つの動作から選択してください。
    • Reboot
    • Shut Down
    • Force Off (強制OFF)
  4. Migrate
    選択してる仮想マシンを指定したホストに移動します。
    (ただし、仮想マシンが移動できるための設定がなされている必要があります。)
  5. 開く
    選択している仮想マシンのコンソールを開きます。
[ボタン]
  1. 削除
    仮想化環境への接続を削除します。削除するためには、接続を切断していなければなりません。
  2. 新規
    仮想化環境への接続を追加します。
  3. 開く
    選択している仮想マシンのコンソールを開きます。
以上で、"仮想マシンマネージャー"の画面についての説明は以上です。次回はコンソール画面について説明します。