2025/02/10

【まとめ25年1月後半】ジョンとヨーコのトークショー

「LUMIXの絶妙チューニング」「利己主義の怪物たち」新ボードゲーム・パッチワーク」「久々に鳥肌の大相撲」「森永さんの訃報」「バズ英語の爽快ゲスト」「バカリズムが書く日本のユートピア」「戦場を駆けるベトナムの少女たち」ほか


■1月12日                機内映画たち

ホノルルからの帰りの飛行機で、映画「Zootopia」を見た。主役バニー警官の喋りが爽快で、ナマケモノとのすれ違いは完全に落語であった。英語アニメの声優って話芸だよなあと思うのである。 youtu.be/HHKwnUa3txo?si…

日本映画も数本あってどれも冒頭部を見てみたが、多くの作品に主役スターを知らない外国人には入っていきにくい、ストーリーの躍動感のなさを感じる。「ガッキーが孤児の陰気な叔母役なのか」といった意外性が導入部の引きでは、機内映画の一見さんは味を感じる間もなく他に移ってしまうだろう。俺もその作品を見る気はしなかった。

■1月15日             ファム・ファタールが望まれない時代

#Tver 『岸辺のアルバム』に続く山田太一衝撃のドラマという触れ込みの #沿線地図ファム・ファタールな真行寺君枝の出現で、高校生の人生がガラガラと変わっていく。昔はそういう話が多かった。

今はそういう不安定な物語を時代が求めていないように思う。時代のほうが不安定すぎ。荒みすぎていて。 今ならば真行寺君枝は叩かれるだろう。あの女はなんだ! 無責任だろう! と。ファム・ファタールが望まれない時代。

■1月16日               TVで見た最もかわいげあるクソ野郎

#Shogun あ、ヤブシゲ浅野忠信が賞を取ったんだ。ヨシヨシ。彼は主役よりずっと面白かったもんね。出番も裏切りも愛憎もたっぷりと。◆「演技に確信得られた」 「SHOGUN」で助演男優賞―浅野忠信さん:時事ドットコム jiji.com/jc/article?k=2…

「薮重も自分のことを悪い人間だと全く思っていない。愛すべき人間だし、動物的に、素直に生きている」。そう、だから probably the most likable piece of shit I’ve ever seen in a TV(TVで見た最もかわいげあるクソ野郎)とまで視聴者に絶賛されてたんだよ浅野忠信 :-) 

■1月16日           LUMIXの絶妙チューニング

ホノルルで14140mmを使うとき、LUMIX GX9の超解像(弱)を初めて試すとほれぼれする写りになった。丸みがついたサーフボードの質感や、

ゲッコーの目のクリクリ加減や、ジャングルの葉っぱのワサワサがよく写っている。(どれもStandard、明暗だけ後調整) 

単焦点20mmに超解像をかけると写りすぎるなと感じ切っていたが、オンのまま同行の奥様やビーチのジャクリーン・ビセットそっくりさんを撮った日も肌の質感はシャープすぎず柔らかく、LUMIXのチューニングはたいしたものだなと思った。LUMIXが目指したという「肌を綺麗に」はこれだよね。

OLYMPUSもハマると当然いいが、出てくるJpegはLUMIXより解像度重視でシャープネスがきつく(俺はシャープネスを落としている)、赤・オレンジが飽和しやすいのは否めない。

しかしOLYMPUS OM-Dには手に持ちいじっていて気持ちいいという、GX系にはないカメラの根源的な喜びがある。GX7mk2もGX9も重量バランスが悪く重く、操作性が悪くて、撮り心地はよくないのだ。出てくる絵はいいのにLUMIXが玄人筋に愛用されてる話をあまり聞かないのは、手に馴染む道具感が薄いからだろう。

GX9の画質は最高に気に入ってるが、俺の理想はOM-D M-10/5の軽さ大きさでLUMIXカラーのカメラとなる。今だとLUMIX G100がそれにあたる。まあG100は手ブレ補正がないので、GX9からダウングレードして買い替えにくいけど。


■1月19日              オアフ旅行記UP

ブログ【2025オアフ旅行記】すてきな小鳥と消費の島◆ 「カメラおじさんパラダイス」「ダイヤモンドヘッド登山」「富を吸い込んでいく楽園」「ロードトリップの楽しさ・オアフ周遊」「ハナウマベイの巨大魚たち」ほか tomosakata.blogspot.com/2025/01/blog-p…

【2025オアフ旅行記】町を歩く女の子たちが眼福だった。すてきな小鳥たちと巨大な消費の島であった。旅費を聞くとうっと思うような額である。日本旅行はその半分以下で楽しめるので、旅行者が日本に殺到するのも道理である。日本以外のツーリストインフレがすごいのだ。 

■1月18日           ジョンとヨーコのトークショー

NHK【ジョンとヨーコ・伝説的トークショー】ファンとしてはあの下手なバンドを率い歌っていた当時のジョンの演奏がともかく残念である。ビートルズ後の映像が残る演奏はどれもあんななのだ。

二人の行き過ぎた政治への傾きという距離を置いたトーンの当時の番組なのかなと見続けたが批評的ではなく、ジョンとヨーコがゲストを呼びアメリカの大衆にメッセージを伝える好意的な趣旨の番組だったらしい。日系の美しい女性シンガーの歌がとてもよかった。私たちは日系収容所の子供、チャイニーズ洗濯屋の子供。アメリカに命を刻むのよという。これは当時も視聴者に伝わっていただろうなー。

ジョンは政治的にナイーブな人で、かつて右派からドリーマーと論破されていたが、ベトナム北爆時代の表現者は今生きていてもガザに同じことを叫ぶだろうと思った。

当時の左派リーダーを招き、ヨーコが「アメリカを愛してるから政府に反対しているんでしょ」と聞き、拍手を呼び寄せたのが素晴らしかった。当たり前だよね、Yes is the answer、左派は国民を愛しているのだ。

■1月18日                    TVで見る友達

夏の終わりに娘をキノコ狩りに連れて行ってくれた東京の友人が、手際よくわかりやすく話すキノコ専門家としてTVに出演していた。娘と一緒にギャーと笑いながら楽しんだ。「このキノコには俺も何十年ぶりに会ったな」と呟いてしまうところなんか、昔も今も、娘と歩いてるときもTVでも変わらないなー🙂 

あの小さなカメラはもしかしてマイクロ4/3? と聞いてみたら、Nikon Z30とのこと。あんなに小さなAPS-Cカメラがあるんだー。 

ハチスカ氏はビーパル関係者が集うキャンプパーティで野田知佑と会い、彼に野外料理を振る舞っては、君の書くものはいい、もっと書きなさいと言われていたそうだ。彼の本のパーソナルな部分に、野田に好まれていたのだろう一人の男の味わいがある。 

■1月21日           スマホとシステム手帳

#天然素材NHK (この番組のあまりにもつまらん笑かし演出どうにかならんか苦痛だw)で80年代のノンフィクション作家がごついシステム手帳を披露していて、地図もあり今のスマホってこれだなと思った。誰もがあのシステム手帳のようにあれもこれもと、知識の集積と拡張を楽しむ時代になったのだ。

■1月21日            利己主義の怪物たち

金で権力を購入した男のトランプ礼賛仕草が抱かせる懸念。まことN党党首と甲乙つけがたい、この男の見たくなさ聞きたくなさ読みたくなさである。

お父さんほんとTwitterやめてと娘に言われた。いや私のほうが1年先からTwitterにいたんだよー。ツイッターの名前を奪い、ツイートから広がる生態系をぶち壊し改悪だけを続けるイーロンマスクは、我々ユーザーにはトランプすら超え the biggest asshole in the whole wide world という感がある。トランプ支持者専用SNSへと去ってほしい。 

それにしてもトランプが出してくる政策がいちいちひどすぎて、自由世界はドン引きだ。彼は自国第一主義者などという穏当なものではなく、セルフィッシュ/利己主義の怪物なのだ。それを選んだアメリカ人も大概なのだ。

■1月22日                    関西のドラマ女優たち

TverにABCテレビ(関西の朝日放送)のドラマが大量にあるのだが、濃厚なキスシーンと女優の下着姿、胸や股間に触れるシーンがどんどん出てきて驚いている。俺が記憶する限り深夜ドラマでもここまでは見たことがないので、関西のTVは放送コードが違うようだ。女優は皆それぞれ魅力あるんだけど、この程度のライトコンテンツでここまで消費されて大丈夫なのかなとも思う。男優たちがいかにもな二枚目ばかりで魅力ゼロなのがまた難。

■1月22日              カメラ屋のお姉さん

雪が降りそうな空の下、モールへ行き古電池とインクカートリッジをリサイクル箱に入れてきた。インクは捨て場所がわからず10年分15個ほども溜まっていた。「○○はInkjet受け入れてくれる?」とAIに聞くとYesと即答され、AI検索ってほんと楽だと思った。間違ってたら困ることは自力で調べるが。 

そしてモールへ行くと必ずカメラ店に寄る。中古棚のチェックもあるが、お姉さんがきれいなのだ。LUMIX G7があった。軽くていいカメラだよね。(EM10m2+LM1442PZ) 

■1月23日               豊昇龍いいよなー


#大相撲 豊昇龍の一番を真剣に見ていたら娘が話しかけてきて、ちょっと待ってくれ私こいつが好きなんだよと待たせて笑われた。朝青龍の甥なんだよ、nephewねと話すと彼女も覚えていた。小さな頃NHKで見てすごいと笑ってた強すぎエクストリーム力士ね。もうなくしたけど、彼の粘土も作ったよねw #sumo 

■1月25日                 新ボードゲーム「パッチワーク」

奥様の友人が「ゲームをもらったけどうちじゃやらないから」とくれたのだが、一瞥して子供向けゲームかなと開けもせず1週間捨て置いて、ふと見たら作者名が目に入りえっとなった。ウヴェ・ローゼンベルク、大傑作「ボーナンザ」の作者ではないか! やった! 

何年ぶりかの新ボードゲーム、「パッチワーク」。うちのオールタイムNo1ゲーム「ボーナンザ」作者のタイル置きゲームというよくないワケがない内容で、ワクワクと開始した。ボード上のコマの動かし方と収入法にやや戸惑う他は、想像通りのプレイ感で楽しい。

奥様(左)はセンターにドンと置いたHから豪胆かつ有機的にパッチワークを広げていく。俺(右)は減点となる埋め残しを恐れ角から慎重に打ち、パッチワークというよりテトリスである。性格の違いがそのまま出ている。奥様のキルトのほうが美しく、7x7の方形を作ってのボーナスもゲットした。


奥様は端正に均等に織り上げ終了。俺は右上に4x7の広大な空き地ができてしまい、この空き地マイナス点を削るため最後はただデカいタイルを買い、もうええでしょうと置くだけの地面師となってしまった。それが効いて減点を減らし結果勝てたのだが、満足感で大敗でした。

プレイ感は楽しいのだが、結果のスコアが思ってたのとだいぶ違ったという感じである。もっと美しく勝ちたい。美しいキルトを作った人が報われるゲームであってほしい。しかしこういうタイルを置いて何かを構築していくゲームはほんと楽しいな。この系統の名作「アルハンブラ」をやりたいと昔から思ってるんだけど、高いんだよね。

#LUMIX14mm でボードゲームを初めて撮ったが、いい写りだった。20mm F1.7とは写り方が違う、ほどよい被写界深度で文句なし。カメラはOLYMPUS EM10m2。 

#LUMIX14mm はサブのOLYMPUS EM10m2とPL5につけて使っている。同格といえるOLY 17mm F2.8より写りが一段いい。よりシャープな20mmよりAF速く被写界深度が程よくて(ネコバスや湯婆婆がフォーカス内に入っている)、周縁が暗くなる写りに味わいがあり使いたくなる。

■1月26日                  ジョンとヨーコのトークショー2

【ジョンとヨーコ・伝説的トークショー 2】コンサバな見た目だが黒柳徹子的に語らせ上手な司会者がジョンと打ち解け、ミミ叔母さんとはケンカもしてたようだねと振っていた。有名な話だが、「ミミは僕を体育会や理系学生みたいに育てようとしたんだよ!」というジョンの生の言葉を聞くのは楽しい。身振り手振り大きいジョン🙂

そしてこの「イマジン」はいい演奏だった。後半ジョンがノッて、I'm not the only one, AM I?(一人じゃないはずさ。イヤ僕だけかな!)とシャウトし笑い、済まし顔でエンディングを決め初期ビートルズ時代のようにおどけ飛び跳ねていた。会心のデキだったんだろう。ハハ。実のあるいいショーでした。

ゲストも多彩で、みんな誠実でいいショーだった。ジョンとヨーコはあの時代保守的なアメリカでちょっと揶揄されてたんじゃないかとイメージしてたけど(映画「イマジン」であの「ベッドイン」セレモニーが右派にからかわれていたと記憶)、特にそんなこともなかったのかなと思ったのだった。

■1月27日                  久々に鳥肌の大相撲

#大相撲 貴闘力の息子とは知らなかった王鵬(言われてみれば甘いマスクの中にあの闘犬顔もあるなw)が、すばらしい気迫相撲でトップの金峰山を下し追いつく。おお。豊昇龍も決定戦に進めるか。相手は不調の琴櫻。――豊昇龍強い! 押してダメで不利な体勢からでも持っていってしまう。強い。

決定戦、豊昇龍vs金峰山。張り差し不発でこれも不利な体勢から、豊昇龍が投げに持ち込み押し出す。もうどんな体勢からでも投げに持っていける自信があるんだな。張り差しは朝青龍おじさんが晩年やりすぎてたんであまり頼らないでほしいけど。さあもう一番。

決定戦、豊昇龍vs王鵬。朝青龍を好きだった奥様も呼んで見る。立ち会い脚が流れても豊昇龍崩れず押し勝ち持っていくが、王鵬も見事に押し返す。おおいい相撲だと久々に鳥肌が立ってくる。豊昇龍引いて崩しさらに持って行くが、耐える王鵬もすごいわねと奥様! やった! あの顔! 拍手!

後日日本の母と話したのだが、相撲は見てこなかった彼女がなぜか最近になり見始めて、今場所のあの巴戦は夢中になって見ていたそうだ。私も見たよ、あれはすごかったね感動したよと話す。俺の兄も見ていてそれが共通の話題となり、久々に母子で笑ったと言っていた。相撲えらいなあ🙂 

■1月27日                IKEA散歩

奥様とIKEAを散歩しキッチン小物をいくつか購入した。使い所がないので買わなかったけど、この真空管的ランプとかかわいいな。値段も安いよねえIKEA。(GX9+20mm) 

車中正月のハワイの話で笑い、俺たちの暮らしはなんだか年々楽しさが増すようだなと思った。思い出が笑いの種になるので、去年の暮れより旅行後のいまのほうが楽しい気がする。一緒に暮らすってそういうことの積み重ねだ。君が僕を知ってる。わかっていてくれる、RCサクセション。 

■1月28日                   若者たちに望遠レンズ

週末友だちの家に泊まった娘はOLYMPUS PL5にLUMIX 14-140mmをつけていったのだが、やはりあれくらいズーム幅があると普段カメラを持ち歩かぬ若者たちも興味を惹かれるらしく、友だちが代わるがわる手に取り面白い写真を撮っていた。

こいつはうちに来たときに俺がオアシスのノエルギャラガー君と呼んだやつ。 こういうのを量産していたw 

これはムスメが撮った極限ズーム&1/10sまで落ちたSSがいい感じとなったショット。こんなカードとかで遊んでいてカワイイなあ君たちは。 

一人は映画学科だそうで、やはりこういうものを見つける目がいいよねえ。 ズームマクロのような写真がたくさんあった。

彼がカキっとした切り取った雑木林も気持ちいい。バンクーバーはこの冬ほんと天気がいい。雪が足りず、夏の干ばつが怖いと言われている。

そしてうちのマイクロ4/3はやっぱり写りがいいなと惚れ惚れする。彼らもこれらの写真を見れば、ムスメがいつもぶら下げてる小さなOLYMPUSはこんな本格一眼なのかと驚くだろう。



■1月28日                  森永さんの訃報

ああ。森永卓郎さんが。彼の #ゴールデンラジオ 好きだったな。より一層声に力がなくなったなとこの月曜思っていた。彼の経済予測はいつも外れたが楽しかった。もし彼の主張通り財務のコントロールで勤勉な労働者が報われる日本になれたら、そりゃ間違いなく最高だよねと楽観的な気持ちにも毎週なれたものだった。

水曜日大竹まことが、森永さんは亡くなる前日、自宅で痛みに耐え体を折り曲げながら番組にリモート出演してたのだと明かす。「最後までバットを振り抜いて、ね」。そのあとは楽しい番組歌合戦を思い出し、皆で泣き笑いしていた。

森永卓郎さんへの追悼としてこのオープニングは本当に素晴らしかった。ときおり声をかすれさせながら、楽しかった思い出を語る大竹まことと仲間たち。森永さんと阿佐ヶ谷姉妹の歌声。涙。Youtubeにこの録音がいつまでも残り、人々に聴かれてほしい。 youtu.be/pCY5PwwkLLA?si… 

■1月29日                 バズ英語の爽快ゲスト

#バズ英語 元CAという芸人CRAZY COCOさんの、お客と対等な実務者英語が素晴らしかった。ホテルのチェックインでコーヒーくれとアドリブをいう太田光に、「You mean, NOW?(え、イマ?)」と答えるあたりの絶妙さ。この人にはチップを差し上げたくなるw 彼女をレギュラーにしてくださいNHKバズ英語🙂

この人面白いよねと娘にスキットを見せ笑う。太田「朝食はバナナ?」「No, more than that(ンなわけないでしょ)」。彼女の回転の速さ、反応や仕草には、英語を話すことの楽しさが詰まっている。@Crazycoco2021 対太田森川親子の旅行英語コントはレギュラー化必須でしょう。

【バズ英語】はバズった英語ツイートを眺める番組で、他文化/若者文化への興味が強い太田光のような人には向く内容だと思うが、それだけではたとえ森川葵がいて眼福でも俺は欠かさず見るほどではない。悪いけど先生は80年代の大学講師が現代用語をアップデートしてるという感じで現代性がなく、ナレーションは日系アメリカ人らしいがただただうるさい。英語を話す面白さというこの番組に決定的に不足した成分を、CRAZY COCOさんは完璧に補っていた。

■1月30日                バカリズムが書く日本のユートピア

#ホットスポット 3話、加速していく市川実日子たちによる角田の能力便利使いと、加速していく角田自身の救世主感がほんと楽しい。市川らに一切悪気がないところがバカリズム脚本はいいですよねえw 最後の入浴でのドタバタ構図も、チャップリン映画のような秀逸さであった。 

#ホットスポット 書いてて気づいたけど、出てくる人たちが相手をイラつかせつつ悪気がないから、バカリズムが書くドラマはいいんだなー。世の中イヤなやつが出てくる話ばかりだもんね。デストピア風味のあったショートショート「ノンレムの窓」ですら悪意はなかった。そこが星新一を思わせた。

友だちとおいしいものを食べ、仕事をし、笑い、イラつくことも多いがさほどの悲劇は起こらない。バカリズムがドラマで描いているのは、日本にまだ残るリアルなユートピアなのだ。

■1月30日                 戦場を駆けるベトナムの少女たち

#映像の世紀 シャツをなびかせ、爆心地をひらひらと駆け巡るベトナムの少女たち。不発弾を見つけては旗を立てるその姿は、ファンタジーのようだった。ナウシカを思わせるその光景と、「ベトナムを石器時代に戻してやる」と嘯くカーチス・ルメイの尊大さとの恐ろしい対比に、ため息が出た。

「ベトナム 勝利の代償」を見ながらベトナムがあまりに気の毒で、「ドイツに占領されてたフランスになぜベトナム独立軍を圧する軍備があったの」「アメリカは戦後補償をしたの」と疑問点をChatGPTに尋ねつつ見ていた。AIには様々な問題があるのだろうが、俺には家庭教師だなー。

■1月31日               ホソノありがたい

#細野晴臣イエローマジックショー 細野くらいになると、病気せず元気でいてくれるだけでありがたいと思うなー。音が出るとすぐ楽しい。クネクネ踊る水原希子のかわいらしさにYMOの躍動感が、やっぱりこんなに歌うまいんだと驚く森高千里の「東京ラッシュ」に細野音楽の絶妙リズム感が出ている。

ジンジャー・ルート、彼のようなJカルチャーオタクなアジア系アメリカ人が、娘が暮らす吉祥寺のアパートにもいた。日本で暮らすのだと固い決意で頑張ってるとのことだった。北米アジア系オタクが中国や瀟洒なKpopではなく日本のサブカルに親和性を感じるというのはあるのかもしれない。


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