北海道の知床横断道路で、巨大なヒグマが車を襲う瞬間がカメラにとらえられた。
道路はウロウロするクマを避けようと渋滞が発生し、1台の車を襲ったあと、撮影者の車の一部を破壊した。
クラクションも恐れないクマに、撮影者は恐怖を体験したと語っている。
餌を目当てか?車を揺さぶるクマ
北海道・羅臼町の観光スポットとして人気の知床横断道路で2024年10月に撮影されたのは、運転中の車に襲いかかる巨大なヒグマだ。
この記事の画像(11枚)襲われた車を遠巻きに撮影していた人は、「もうかなり固まってる感じですね。恐怖だと思います」と語る。
しかしその後、被害は撮影者にも及んだという。
次々車を襲うクマ…戸惑う車
突如現場に現れた1匹のヒグマ。
ウロウロするクマを避けようと渋滞が発生する中、クマが立ち上がり、1台の車に襲いかかった。
見ていた撮影者は、「(クマは)結構大きい。立ち上がったら170cmぐらいあったかと思います」と話す。
撮影者によると、クマは約170cmもある体長で、餌を要求するかのように激しく車を揺さぶった。
その後、車は逃げ出し、一安心と思いきや、今度は撮影者の方へと向かって来たという。
傍観していた撮影者や同乗していた家族は、一転して息をのんだ。
「来たぞ来たぞ~」、「あっち行ってマジで」、「わー来た来た来た」と声を上げ、近づいてくるクマにおびえる一行。
近づいてきたクマは、撮影者が乗っていたキャンピングカーのボンネットにちゅうちょなく乗り上げ、車のサイドミラーをへし折っていた。
撮影者がクラクションを鳴らしても、まったく動じる様子もない。
その後、クマが車から離れたすきに加速し、間一髪逃げ出すことができたという。
クマとの遭遇を振り返り、撮影者は「よその車が襲われている分には余裕があるんで、写真撮ったりしてたんですけど、いざ自分のとこに来ると、そういう状況じゃなくなっちゃって。もう何も考えられないというか、恐怖しかないですね」と恐ろしい体験だったと語っている。
(「イット!」 1月7日放送より)