「抗肥満薬に、肥満の終焉をもたらす可能性」とWHO

2025年1月13日
タグ: 健康
肥満を「慢性疾患」として捉える必要があるという[イーライリリー「ゼップバウンド」のペン型注入器と、ノボ ノルディスクの「ウゴービ」](C)REUTERS/Hollie Adams/Brendan McDermid
世界では10億人以上が肥満であり、2019年には肥満に関連する死亡例が500万件を超えたという。肥満人口は、世界のほぼすべての地域で増加している。WHOは「ウゴービ」「マンジャロ」「ゼップバウンド」などの商品名で販売されているGLP-1受容体作動薬を「変革を起こすポテンシャルを持つ」と評価した。一方で「薬のみを使う治療は肥満問題の解決にならない」とも警鐘を鳴らしている。

[ロンドン発/ロイター]大手製薬会社ノボノルディスクとイーライリリーが開発した新たな抗肥満薬に関し、世界保健機関(WHO)は他の治療方法と組み合わせることで「肥満の世界的増加が終わる可能性が切り開かれる」との見解を示した。同時に、各国の医療制度が整わなければ、抗肥満薬は肥満問題への対応をむしろ後退させる可能性もあり、取り残される患者が出たり、健康改善に関するその他の取り組みがないがしろにされたりするリスクがあるとも警告している。

カテゴリ: 医療・サイエンス
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