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すっかりメジャーとなったゲームエンジン「Unity」ですが、その開発会社Unityで大量の従業員レイオフが行われていることがさまざまな海外メディアの報道によって明らかになっています。
「朝5時に解雇通知を受け取った」「まったく唐突で非人間的な感じがした」……解雇されたUnity従業員の嘆き
海外メディアGameDeveloperは、「Unityは"突然の"連絡と午前5時のメールで大量解雇を継続」と題した記事を2月11日に掲載しました。
この記事ではゲームのNPCやオブジェクトの動作を作成するビジュアルツールであるUnity Behaviorパッケージの技術リーダーであるShaneeNishry氏のフォーラム投稿が紹介されており、同氏によるとチーム全体が人員削減の対象となったということです。今後は同パッケージのサポートが行われなくなるほか、上層部にプロジェクトをオープンソース化できないか相談したが、その保証はないとも同氏は伝えています。
また、UnityシニアテクニカルアーティストであるPeter Roe氏もUnityからレイオフを通知されたと自身のLinkedinの投稿で伝えています。氏は「この会社で過ごした3年間を心から感謝します」としながらも、「Unityがレイオフを伝えるために選んだ方法に異議を唱えたいです。午前5時にメールを受け取り、私の役割が"削除"され、その日の終わりまでにシステムへのアクセスが失われたとき、まったく唐突で非人間的な感じがしました」と述べています。
海外メディア80Levelは、Unity従業員全員に送られたというCEOからのメール全文を掲載しています。このメールによると、「開発人員を増やしてきたが全体的に複雑さが増してきたため、最適化やユーザーエクスペリエンス、拡張性の機能構築に開発を集約する」「ライブサービスやAIへの投資を行う」「広告チームのリーダーシップ体勢を変更する」などが述べられており、それによって「役職が廃止される人々、または雇用相談期間に入る人々には、今後数日中に通知が行われ、次のステップについての指示が伝えられます」と解雇通知が行われることが明記されています。なお、80Levelによるとこのメール、および解雇通知に関してのメールは太平洋標準時の午前5時に一斉に送信されており、解雇通知を受けた従業員の人数はUnity上層部しか把握してないのではないかとしています。
昨年にはUnityの利用料金を巡って業界全体を巻き込んだ大きな騒動がありましたが、今回の従業員レイオフの動きがこういった騒動と関連しているかどうかはわかりません。何はともあれ、今後のUnityの動向が注目されます。