メガバンクのセキュリティは、大きな問題となりそうです。
今月初め、7,600万世帯以上(アメリカの半分程)が被害を受けたとわかったJPモルガン・チェースの顧客アカウントハッキング事件ですが、最新の情報によるとハッカーらは2ヶ月もの間銀行のサーバーに潜り込んでいたとのことです。
ニューヨーク・タイムズ紙は、金融サービス業界におけるサイバーセキュリティに関する問題点をあげる中で、今回のハッキング事件の発覚までの長さを指摘しています。セキュリティ・コンサルタントの話では、大会社の場合ハッキングが発覚するまでに数ヶ月が経過してしまうのは珍しいことではないとのこと。ですが(実際、ニューヨーク・タイムズ紙でさえも、過去に4ヶ月間ハッキングを発見できなかったなんてこともあり)、情報が流出された人たちにしてみたら、「それっていいってわけ、ないよね」って言われそうですけどね。
ウォール・ストリートは、これからどうやってセキュリティやハッキング問題に対処していくのでしょうか。ニューヨーク・タイムズ紙によると、JPモルガンやその他のメガバンクは、セキュリティを完全に守るには企業規模が大きすぎるとのこと。同紙はその理由をサードパーティとの関係があまりにも多すぎ、そこにセキュリティの脆弱性が発生する可能性があるからとしています。しかし当のJPモルガンは、今回の事件にサードパーティは関与していないとしています。
何と言っても、アメリカの半分がハックされたというのは、大問題ではないでしょうか。
source: NYT
Adam Clark Estes - Gizmodo US[原文]
(Tomo)