大人だからこそ、勉強の動機づけが必要なのかも。
1月29日、コクヨが新しく発表したのが「大人のやる気ペン」なるIoT文具。誰も褒めたり怒ったりしてくれない大人の勉強はある意味孤独。大人のやる気ペンは、そんな大人の勉強の壁=継続する、をサポートしてくれるんです。
IoTデータで頑張りを可視化してくれるデバイス
大人のやる気ペンは、ペンに取り付けて使うラーニングデバイス。
ペンにセットすると、デバイス内のスマートセンサーが学習を記録、解析。データは本体内のメモリに保存される仕組みです。勉強が終わったら、このデータをBluetoothで専用アプリ(iOS 16以上、Android 10以上に対応)に送ることで、楽しみながら勉強を続けることに役立ってくれるんです。
勉強中は、ペンで書いた量に合わせて10段階に色が変化。書いている間も「学習量(ペンが動いた時間)」が可視化されるのです。これなら「今日はオレンジになるまで続けよう」といった感じで、自分でその日のゴール設定をすることもできそうです。
にっこりしてしまう「相棒」を育てながら学習記録
大人のやる気を持続させてくれるのが、この専用アプリ。
書いて溜めた「やる気パワー」を専用アプリに転送すると、アプリ内の相棒「ポット族」に植えられたリンゴの木が成長していき、頑張りに応じてリンゴの実をGETできるのです。
リンゴの数に応じて進むことができるすごろくをやると、相棒の着せ替えアイテムをGET。眼鏡や帽子、ポーチまでカスタマイズできて、まるでアバターのよう。頑張れば頑張るほど、自分好みに着せ替えられて愛着が湧いてくるというわけです。こういうのって、集め始めるとどんどん欲しくなるんですよね〜。
そして、相棒がすごろくの中でほかのユーザーに出会うことも。アプリ内では同じ大人のやる気ペンを使うほかのユーザーのプロフィール、学習内容、学習のきっかけ、目標などを見ることも。なかなかやる気の出ない時は、頑張る人だけが集まっているこのページを見れば「この人も頑張ってるからやるか」と、取りかかるやる気を与えてくれそうです。
そうして学習量を記録していくと、1日、もしくは1週間ごとに学習量がグラフ化。このグラフの画面では、「週刊やる気レポート」として1週間の学習傾向から、褒めたり怒ったりと、激励叱咤のメッセージが届きます。
カレンダーのページでは、学習した日は双葉、していない日は枯れた双葉が表示。ぼんやり「最近やってないな」ではなく「4日もやってない」と可視化され、やった日やっていない日が一目でわかるようになっています。
こうして日々の努力が可視化されると、「今週は双葉だらけ」とか「相棒が華やかになってきた」と、アプリ内でも小さな成功を生み出せて継続のモチベーションに。こうした小さな積み重ねを日々頑張れると、資格取得といった大きなゴールでも「なんかできそう」と自己効力感にも繋がりそうです。
まるでワイヤレスイヤホンみたいな出立ち
心を掴まれる工夫は、この見た目にも。付属の専用ケースに入れた大人のやる気ペンは、まるでイヤホンケースのよう。手触りの良い柔らかなシリコン製なことも、本体がケースにパチっと吸い寄せられるようにハマるこの機構も、ワイヤレスイヤホンっぽさを感じます。
ちなみに、1回約1時間のフル充電で、1週間(1日約2時間の学習を想定)の稼働が可能(充電ケース併用時は約25日間)。電池が切れては学習を記録できないので、この電池持ちの良さはありがたい。
本体のみだと約8g、24×22×30㎜ととても小型な大人のやる気ペンは、さまざまな筆記用具にセット可能(対応サイズの目安は直径9〜13mm)。例えば、シャープペンシル、ボールペン、水性ペン、マーカーなどももちろんOK。さらに嬉しいのがスタイラスペンにも使用OKなこと。出先での隙間時間にiPadで勉強するときなんかも、しっかり記録できます。
実際に大人のやる気ペンを取り付けたペンで書いてみると、シリコン製だから肌あたりの優しい印象。ペンの中心寄りにつければ重心にそこまで影響せず、思ったよりも書きやすい。これなら苦なく使い続けられそうです。
クラウドファンディング「Makuake」で先行販売
コクヨの新たなIoT文具「大人のやる気ペン」は、2025年3月15日までクラウドファンディングサービス「Makuake」で先行販売中。定価9,900円(税込)のところ、購入するタイミングによって割引が受けられます。
勉強ってなかなか手応えを感じづらいなか、これがあれば成果を可視化できてモチベーションを奮い立たせてくれそう。勉強中はスマートフォンと程よく距離を取れるのもいいですね。記録するだけのつもりがいつの間にかSNSの通知の誘惑に負けている時があるので…。
Photo: mio, Source: KOKUYO