中期経営計画
長期ビジョンCCC2030について
長期視点でサステナブルな経営に舵を切るために策定した「長期ビジョンCCC2030」での未来のありたい社会は、誰もが活き活きと働き、暮らし、つながりあう「自律協働社会」です。そして、この実現に貢献するための自分たちの役割を「WORK &LIFESTYLE Company」と再定義し、「働く」「学ぶ・暮らす」のドメインで、文具や家具だけにとらわれない豊かな生き方を創造する企業となることを目指します。事業の創出と領域拡大を進め、2030年売上5,000億円を実現してまいります。
「森林経営モデル」のアップデート
「長期ビジョンCCC2030」及びその先を見据えた成長に向け、第4次中期経営計画は大きく成長に舵を切る重要な位置づけとなります。そのための基本的な考え方として、経営のあり方である「森林経営モデル」をアップデートいたします。これまでの当社は、ワークスタイル領域とライフスタイル領域、さらにはファニチャー事業・ビジネスサプライ流通事業・ステーショナリー事業・インテリアリテール事業4つの事業を明確に分けることで、各事業のナレッジを最大限に活かしきれていなかったと認識しています。これからは、持続的に成長する多様な事業の集合体(森林)の土壌に蓄積されてきた各事業のナレッジを束ね、ひとつになって成長を目指していきます。すなわち、事業間のシナジーをより追求し、事業領域拡張や海外への拡張を目指してまいります。
第4次中期経営計画「Unite for Growth 2027」の概要
- 中長期的な利益成長と企業価値向上に向け、キャッシュフロー(≒EBITDA)を重視したフレームワークを設定します。本フレームワークと「森林経営モデル」に基づき、2030年アジアNo.1*、長期的なグローバルNo.1*を目指すと共に、企業価値の最大化を図ってまいります。(*ターゲットとする市場におけるシェアNo.1)
- 「ワクワク価値創出サイクル」の強みを活かし、体験価値拡張戦略を実行します。戦略と規律ある投資を実行し、日本・海外における既存事業強化による成長とM&Aによる成長を通じた、EBITDAの持続的成長を追求いたします。
- 人材やナレッジの充実等により事業成長の再現性を高める経営基盤を強化することで、リスク(資本コスト)を低減すると共に中長期的な観点でも持続的成長を目指します。
第4次中期経営計画のゴール
- 「長期ビジョンCCC2030」及びその先を見据えた成長に向け、第4次中期経営計画では大きく成長に舵を切ることで、2027年には売上4,300億、海外売上高比率20%、EBITDA430億、マージン10%、ROE9%以上を目指します。
財務戦略/資本政策
・バランスシートマネジメント
EBITDAの成長と資本効率の両立によって、2027年9%以上、2030年10%以上のROEを実現し、持続的成長の実現に向けたバランスシートマネジメントを行ってまいります。総資産については、政策保有株式の更なる縮減等による資産効率の向上を図ってまいります。負債・自己資本については、D/Eレシオマネジメントや株主還元の実施によって資本構成の改善を図ってまいります。
・キャピタルアロケーション
持続的成長と株主還元を両立させるキャピタルアロケーションを実施してまいります。投資については、日本における収益基盤強化、国内外における更なる成長及び業界変革に繋がる業界内アプローチも視野に入れています。M&Aの案件次第では、借入の活用も検討してまいります。株主還元については累進配当を採用し、配当性向50%を目安として配当を実施してまいります。350億円の自社株買いを実施し、保有する自己株式は発行済株式総数の2%以下を目安として消却し希薄化懸念を払拭します。
詳しい内容につきましては、第4次コクヨグループ中期経営計画 「Unite for Growth 2027」をご参照ください。