文章や画像が作成できる生成人工知能(AI)に関する講演会が22日、京都府与謝野町四辻の同町商工会館であった。研究者の今井翔太さん(30)がAIの進化や未来を解説した。
町商工会の新春講演会で約60人が参加。今井さんは東京大でAIを研究した経歴を持ち、「生成AIで世界はこう変わる」の著作がある。
今井さんは、生成AIについて「穴埋め問題をひたすら学習させ、問題を解けるようにする」と仕組みを説明。2022年の対話型AI「チャットGPT」登場で有用性が広く認識されたとした。
AIは博士号取得レベルの知能まで向上し、画像から動画の作成や学術論文の執筆、プログラミングができ、医学への応用も進む現状を紹介。仕事の時間短縮につながる一方で、「賢い人の仕事であるほど、AIに置き換えやすい」と指摘し、小型化の進展で「個人が情報を入れて自分だけのAIをもつ時代がくる」と予想した。
今井さんは「活用法は検討しきれていない。AIを使った業務改革を進めれば、第一人者になれる可能性がある」と活用を促した。