ライフハッカー編集部様

ジェイルブレイクしたiPhoneを使っていたら、テック系の知識があまりない友だちに「私のiPhoneも同じようにしてよ」と頼まれてしまいました。別にやってあげてもいいのですが、相手にそのような知識がまるでないので、ジェイルブレイクした後も何かと質問攻めにあうか、いちいち代わりに何かしてあげるハメになりそうな予感がします。正直言って、友だちのテックサポートになるのはごめんです。

PN:ハックの介助人(Hacking Helper)

 ハックの介助人さんへ

この悩み、日本のライフハッカー読者さんでも同じような悩みを抱えている人がいそうですね。こういうときは一体どうするのが一番いいのか、考えていきましょう。

■ジェイルブレイク(ルート化)は複雑なもの

ジェイルブレイクには複雑なプロセスが必要です。誰にでもできるほど簡単というわけではありません。誰かのiPhoneをジェイルブレイクするということは、持ち主の理解できないようなものにiPhoneを変えてしまうということにつながります。特に相手に技術的な知識がない場合はなおさらです。つまり、何か問題が起こった場合は、たとえその問題がジェイルブレイク(ルート化)とはまったく関係なくてもすぐに助けを求められるでしょうし、最悪の場合は「私のiPhoneに一体何をしたの?」と責められる可能性だってあります。それに、ジェイルブレイクによってApple社の保証が無効になってしまうのですから、友だちはAppleのテックサポートに頼ることもできません。結局あなたがすべての責任を負うことになってしまいます。

■問題が起こったら責任を負うことになる

友だちのiPhoneをジェイルブレイクするのは、単に面倒というだけではありません。何らかの理由で不具合が発生したとき、さらに深刻な問題を引き起こします。今や携帯電話やスマートフォンは、生活に欠かせないもの。不測の事態のために古い携帯のデータを保存していたとしても、友だちはそのような状況には慣れていないでしょうし、万が一事態を解決できなかった場合、友だちは携帯電話を失うことになります

もちろん、そのようなことが必ず起こるとは限りません。ただジェイルブレイクして、要らないものを捨てて、テザリングアプリを入れれば、すべてが上手くいくかもしれません。しかし、友だちはiPhoneに何らかの問題があるというだけで、ジェイルブレイクと関係があってもなくても、何かと聞いてくるでしょう。筆者としては、ROMをカスタマイズしたり、ジェイルブレイクのような複雑な変更をするのは、壊れたり問題が起こったりしやすくなるのでオススメしません。

■絶対にじっくりと考えること

ここまで読んでも、友だちの頼みでルート化を行いますか? 米LHとしてはオススメしません。もっとレベルの低い操作や変更だったり、友だちにも少しは技術的な知識があったり、友だちがかなり近くに住んでいたりすれば条件は多少マシになります(遠くに住んでいる親せきよりもルームメイトのiPhoneの方がいいということです)。しかし、できればジェイルブレイクやルート化のやり方を調べてあげるくらいで済ませるのがいいかと思います。ジェイルブレイクしたらiPhoneに何が起こるのか、少しは理解することができるでしょう。もちろん、友だちの頼みを聞き入れるかどうかは本人の自由です。しかし、やると決めたらきちんと責任を持って対応しましょう。

Whitson Gordon(原文/訳:的野裕子)