日本の原油輸送ルートに迫りつつある中東の戦火
ガザ南部のハーンユニスで戦闘が継続しているが、イス軍が掃討作戦を継続している。
イス軍は、ヒズボラの拠点に空爆をしている。次にはレバノンへの侵攻となりそうだ。
米英によるフーシ派拠点への空爆を開始した。フーシ派のレーダーサイト、発射台、ミサイル基地、沿岸監視施設など「28拠点」を標的にした。攻撃地点としては、サヌア、アル・フデイダ、ダマル・ザビド、タイズなどである。100発以上の精密誘導弾を使用したとのこと。米軍はフーシ派に対して第2波の空爆を実施か?
しかし、フーシ派はさらなる攻撃を宣言した。
この攻撃に関連して林官房長官12日に、「船舶の自由かつ安全な航行を確保するために責任を果たそうとする米国および関係国の決意を支持する」と述べた。
11日、米英による爆撃を受けた10カ国が支持声明したが、1月3日の13カ国声明から、ベルギー、日本、伊、シンガポールが抜け、韓国が新たに参加。10カ国のうち、米英は攻撃実施、蘭、加、バーレーン、豪が支援した。日本は抜けている。
そして、紅海地域での戦闘拡大受けて、サウジは、全当事者に自制を促している。しかし、ブリンケンのサウジ訪問時に攻撃への同意を得たことで攻撃したが、サウジはイエメンの停戦が崩れることを懸念している。
紛争拡大として、イランは11日、オマーン湾でイラク産石油を積載しトルコに向かっていたタンカーを拿捕したと発表。拿捕されたのは「セント・ニコラス」で、米国が2023年に制裁違反として拿捕した船舶だという。イランと米軍が激突し、かつ日本の原油輸送ルート上である。
この攻撃後、イラクの米大使館が爆撃されたという情報も出ているが真偽は分からない。ガセかもしれない。
どちらにしても、戦闘範囲が拡大して、日本の原油輸送ルートに迫ってきたことが気がかりである。
さあ、どうなりますか?
(『国際戦略コラム有料版』2024年1月15日号より一部抜粋、続きはご登録の上お楽しみください。初月無料です)
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