円安進行154円台、米消費者物価の上振れ受け

(2025/2/13 17:00)

13日の東京外国為替市場の円相場は1ドル=154円台で推移し、前日から1円程度円安が進行した。12日(現地時間)に発表された1月の米消費者物価指数(CPI)が市場予想を上回ったことを受けて米長期金利が上昇し、円安ドル高につながった。トランプ米政権の関税政策の影響で一時的にインフレが加速する可能性もある。米連邦準備制度理事会(FRB)には金融引き締めを継続するかどうか慎重な見極めが求められ、市場の注目も集まる。

1月の米CPI(総合)は前年同月比3・0%増と前月の伸び率や市場予想を上回った。変動の大きい食品・エネルギーを除くコア指数も同3・3%増と市場予想を超えた。インフレ懸念が高まる中で、FRBによる利下げに関する市場の織り込みは低下している状況だ。

またトランプ米大統領がウクライナ停戦交渉に乗り出す姿勢を示したことで、「ウクライナ戦争に対する終結期待がドル高の動きを促している可能性がある」(野村証券の沢田麻希ストラテジスト)との見方もある。

今後のドル円相場はドル全面高や日米金利差、デジタル赤字を中心とする円売り構造などにより、円安圧力が続くとみられる。

(2025/2/13 17:00)

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