西前頭5枚目の千代翔馬(33=九重)が、昨年九州場所から続く連勝を10に伸ばした。立ち合いで仕切りが、いつも以上に近かった一山本の動きを察知。「ずらそうと思ったら、思った以上に上から思い切りいっちゃった」と右にいなして手をたぐった。「まわしをとったら迷わず前に行けた」。中に入って盤石の態勢で寄り切った。

腰などのケガもあり一時は十両まで下がった番付も、復調しながら上げてきた。この日は久しぶりの後半戦の取組だっただけに「お客さんもいっぱいいるし気持ちいいですね」と感慨深げ。最高位は17年夏場所の西前頭2枚目。当時は稀勢の里、白鵬、日馬富士、鶴竜の4横綱、照ノ富士と豪栄道の2大関との総当たりだった。「星次第では…。勝つ負けるじゃなく、当たるだけでうれしいですよ。横綱、大関とやりたいなあ」。白星を重ね、今場所中にも上位に再び挑みたい強い決意を示した。【鎌田直秀】

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