フジテレビ清水賢治新社長(64)が30日、同局の定例取締役会後に取材に応じ、各企業が見合わせているCMと差し替えられているACジャパンの部分について、料金を請求しないことを明らかにした。

同局系報道番組「Live News イット!」(月~金曜午後3時45分)番組内で放送された。清水氏は「今、AC差し替えをしてますよね。このAC差し替えについては、請求しない。契約の料金を請求しない、ということの決議をおこないました」と報告。「それに伴って、フジテレビの業績予想というのは、見込みが大幅に変わりますので、減益となりますから、それに対してのFMH(フジ・メディア・ホールディングス)の連結業績予想の修正、そして開示ということを決議いたしました」と語った。

その後、決断の経緯について「ご迷惑をかけている。最低限のこと」と補足。フジテレビの親会社フジ・メディア・ホールディングスの業績予想が「売り上げ500億円マイナス」となることも番組で伝えられた。

27日に港浩一前代表取締役社長(72)と嘉納修治代表取締役会長(74)が辞任を発表した2度目の会見後、初めての取締役会となった。

番組序盤ではフジ・メディア・ホールディングス金光修社長(70)、同局に長年強い影響力を持っているとされる日枝久相談役(87)が社屋に入る映像も放送。林芳正官房長官が同日の会見で、政府によるフジテレビへの広告出稿を当面、取りやめたと報告したことも伝えた。