女子で世界ランキング51位の大坂なおみ(27=フリー)は21年東京五輪金メダルのベンチッチ(スイス)に敗れた。第1セットを6-7で落とした後、腹筋の負傷で棄権した。シングルスの日本勢は全て敗退となった。

懸念されていた故障を再発させた。女子シングルスの大坂は第1セットで5-2と優位に立ちながらも失速し、タイブレークでセットを落とすと、棄権を申し出た。「競技者としては最後まで戦いたかった」と無念そうに話した。

過去2度優勝の大会で、今回も1、2回戦共にフルセットの末に実力者を破った。しかし痛みと闘いながらで、中1日では状態が戻らなかった。サーブは躍動感が失われ、2回戦で平均168キロを記録した第1サーブは159キロまで落ちていた。

直前のツアー大会でも腹部のけがのため、決勝を途中棄権した。精密検査の結果に「良くも悪くもない」と不安をのぞかせていたが、この日も「具合はあまり良くない」と表情を曇らせた。

会見で外国人の女性記者が質問した出産と故障との因果関係については「原因は爆発的なサーブのせいだと思う。10代の頃から年に1度は痛めていた」と否定。「米国での連戦に間に合うように回復できたら」と3月からのツアー復帰を視野に入れた。

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