卓球男子で21年東京五輪(オリンピック)団体銅メダルの丹羽孝希(30)が日本リーグで所属するケアリッツ・アンド・パートナーズは31日、同リーグにおけるゴールド選手契約を解除すると発表した。
同社は「本件は決して軽視できるものではありません」と前置きした上で「直接的な被害者を伴うものではないことも考慮し、彼がこの過ちと向き合い社会的責任を果たしながら新たな道を進めるよう、弊社卓球部の育成サポートなど新たな形でチームに関わる機会を提供することを検討しております」とスタンスを示した。
丹羽は海外のオンラインカジノサイトで賭けをしたとして、千葉県警が賭博容疑で20日付で書類送検したことが29日に判明。一夜明けた30日には、Tリーグ岡山と双方合意の上で契約解除となっていた。
ケアリッツ・アンド・パートナーズのコメント全文は以下の通り。
丹羽選手との契約に関するお知らせ
このたび、報道されております丹羽孝希選手の件につきまして、日頃より応援してくださるファンの皆さま、並びに関係者の皆さまには、多大なるご迷惑とご心配をおかけしましたこと、改めて深くお詫び申し上げます。
弊社からも本人に詳細を確認し、報道内容については事実であることが判明いたしました。
弊社としては、法令遵守を重要な責務と考えており、今回の事態を重く受け止めております。
そのため、丹羽選手との日本リーグにおけるゴールド選手契約を解除することとなりました。
しかしながら、丹羽選手がこれまで多くのファンの皆さまに夢や希望を与えてきた選手であることもまた、変わらぬ事実です。
本件は決して軽視できるものではありませんが、直接的な被害者を伴うものではないことも考慮し、彼がこの過ちと向き合い社会的責任を果たしながら新たな道を歩めるよう、弊社卓球部の育成サポートなど新たな形でチームに関わる機会を提供することを検討しております。
丹羽選手がもう一度、皆さまに応援していただける存在となれるよう、弊社としてもできる限りの支援をしてまいります。
当チームは、すべての選手・関係者が健全な環境で活動できるよう努めるとともに、スポーツの持つ再生と成長の力を信じ、引き続き誠実に取り組んでまいります。
今後ともご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。
株式会社ケアリッツ・アンド・パートナーズ
代表取締役 宮本剛宏