地下鉄に市バスが出資 京都市、経営支援へ11億9000万円
京都市は15日、国から「経営健全化団体」に指定されている市営地下鉄事業に、黒字経営の市バス事業から出資する新たな財政支援策に乗り出すと発表した。同日発表した2017年度予算案に支援策を盛り込んだ。
経営改善を進める市営地下鉄に市バスから11億9000万円を出資する。同様のスキーム(枠組み)で財政支援するのは初めてという。市営地下鉄は3792億円(16年度末見込み)と巨額の債務を抱えている。08年度決算で全国の公営地下鉄で唯一、経営健全化団体になった。
これまで一般会計から出資を受け入れてきたが、公営企業会計内で支援し、厳しい財政運営が続く一般会計の負担を軽減する狙いもある。
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