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東証前引け、大幅反発 昨年来高値上回る、世界の景況感改善が支え

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2017年の大発会となった4日午前の東京株式市場で日経平均株価は大幅に反発した。前営業日比415円31銭(2.17%)高の1万9529円68銭で前場を終えた。上げ幅は400円を超え、昨年来高値を上回った。取引時間中に1万9500円を回復するのは2016年12月21日以来2週間ぶり。世界の景況感が改善しつつあるとの見方を手がかりに運用リスクを取る動きが強まった。JPX日経インデックス400は反発し、東証株価指数(TOPIX)は続伸した。

日本市場が休場の間に発表された米中の経済指標を受け、市場心理が好転した。3日に米サプライマネジメント協会(ISM)が発表した16年12月の製造業景況感指数が市場予想を上回ったうえ、中国国家統計局などが1日公表した16年12月の製造業購買担当者景気指数(PMI)が5カ月続けて景気判断の節目となる50を上回った。休暇明けの海外勢、それも中長期志向の投資家の資金が流入しているとの声は多く、円相場が1ドル=118円台前半に下げ幅を広げると、日経平均は一段と上げ幅を広げた。

前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆3445億円、売買高は12億4514万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1813と、全体の90.4%を占めた。値下がりは137、変わらずは53銘柄だった。

三井住友トラ三菱UFJなど銀行株の上昇が目立った。富士重の上げが大きくスズキは昨年来高値を更新した。JFET&Dも上昇した。半面、「米アップルがiPhoneを17年1~3月期に前年同期比1割程度、減産する」と伝わり、アップルに部品を供給しているとされるアルプスが下落した。小野薬花王も安い。大塚HD任天堂も下げた。

東証2部株価指数は続伸。シャープフュトレックが上げ、フライトHD朝日インテクが下げた。〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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